Professionalism - 職業意識 | Daniel Cat's Blog ダニエルキャットのブログ

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めずらしく真面目な投稿です。


つい最近まで日本特有の少々行き過ぎた職業意識や組織偏重主義、また、「餅は餅屋~」的主義にいささか辟易していました。


例として


マニュアルに徹するあまり一切の融通が利かないファストフードのスタッフ

(おこちゃまにまで敬語を使う)


自営業者の社会的地位の低さ


あらゆる異議を制する「仕事だから」「遊びじゃねーんだから」などの言葉


「餅屋は餅屋~」式の縄張り意識


行政書士や司法書士に依頼しないと通りにくいような役所の書式


個人が自分の手で家を建てにくい法的環境


なぜなら


フォトコピー用紙を発注する社内の担当者が二週間の休暇を取ったために、その間誰もリーガルサイズのコピーを取れず、さらに加えて健康的に日焼けした担当者が復帰して、いざ発注しようとした時には、今度は発注先の担当者が休暇に行ってしまい、都合四週間レターサイズで皆我慢をするという「白山羊さん黒山羊さん」的な現象に皆口をそろえて「休暇だからしょうがないね」と納得し、ちょっと気の利いた人間はすぐに会社を辞め自営業者になり、また、家は中古の材料を多用して気軽に建ててしまう国


の存在を知っていたからです。


ところが最近読んでいる日本旅行を体験した各国のブロガーの記事や、今回の災害を扱った海外メディアの記事を見てその認識がいささか変わりました。


空港に到着した旅行客がはじめて接する公共交通機関の職員の勤務態度の真面目さや、ふらりと入った居酒屋のマスターやスタッフのホスピタリティーに驚きと共に好印象を感じたブロガー達の記事


実際、以前に利用していた京成電鉄の車掌さんが発車の際に車掌扉全開で身を乗り出して、プラットフォームの安全を確保しながら去ってゆく姿を見る度、同じ鉄道職員の息子としては胸から熱いものがこみ上げるのを抑えずにはいられなかったものでした。


今回の震災に関しては


新聞電子版のトップページを飾るFUKUSHIMA不屈の50人


自身が津波に流されるまで退避を勧告し続けて亡くなられた何人もの防災無線担当者の記事


インタビューを受け「何のためだって?家族や親戚、そして友人達が住んでいるこの地域を守るためさ」と英語で答えた(アテレコのため)「ボランティアファイアーファイターズのメンバー」(消防団員のこと)の映像


から見られる職業意識の高さに認識をあらためることとなりました。


最後に今回の震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、結びといたします。