食べものと薬と夢の関係

妻が、今夜はひき肉を買ってあるのでデミグラスソースのハンバーグにしよう、と言う。それは私が作る献立である。明日は早いので早く寝ないといけないから早めに支度をしてくれ、と言うので、時計を見ると、いつもの夕食の時間の1時間前である。仕方がないので、やりかけの仕事を放って支度にかかると、玉ねぎがない。これから店に買いに行くといつもの時間と同じになってしまう。すると、では玉ねぎの代わりにニンニクを入れればよい、というので、ニンニクを少し多めに切って炒め、ひき肉に混ぜてハンバーグを作って食べた。
わたしも翌日は朝から出かけねばならず、出かける前にやりかけの仕事を片付けてしまわなければならなかったので、まだ早いが寝てしまうことにした。
すると夢を見た。私は、洋風の広いダイニングルームで料理をしている。そこは、米軍の社交場で、軍服を着た将校たちがグラスを片手に談笑したり、女性たちとダンスをしたりしている。隣の部屋は父親の寝室で、父親が2段ベッド位の高さのベッドにいつも寝ている。時々起きあがってこちらを見下ろしたりするが、口はきかない。ふと、わたしの現在の妻は生前の父親と結婚していたのだったろうか、いや、彼女は父親に会ったことはなかったかもしれない、では、前妻は父親と結婚していたのだったか?と、思い出そうとしたが、前妻も父親には会ったことはなかったのだった。ベッドの横の枕元の位置には携帯電話を充電する台が床に置いてある。この台は低いので父親の手は届かないが、それは私が使うのである。どこの家にも、霊界と繋がっている場所があるが、ははあ、うちはこの台だったのか、と気がついたところで目が覚めた。
目が覚めると身体が痺れていた。痺れた頭で、胃袋が夢の内容を決定しているのだな、と思う。頭からつま先まで痺れている。これは自分にはよくある感覚なのだが、今、気がついた。これは、ストレプトマイシンという結核の薬を注射したときに起こる副作用である。私がその薬を半年間にわたって使ったのは、高校生の時である。週に一度、寝る前に父親が注射をする。すると身体が痺れて、しばしば金縛りを伴う夢を見る…。
もしかして、この薬の副作用が40年近く経った今も残っているのかと思ってびっくりした。だとすると、これも父親の置き土産である。