「本音で話そう」って、正しいことに聞こえますよね。

思ってることをそのまま言う。

裏表なく、まっすぐに。

でもそれで、うまくいったこと、どれくらいあります?

👉 本音は、正しいけど届かないことがある

いやぁ〜人間ってのは面白いもんで。

こないだね、Cさんって人がいまして。

職場でちょっと揉めたらしいんです。

上司に対して、思い切って言ったそうです。

「正直に言いますけど、そのやり方、効率悪いと思います」

おお、勇気あるなぁと。

で、どうなったか。

「確かにそうかもしれないね」

——とは、ならないんですよ(笑)

そのあと、まあ微妙な空気が続いて、なんとなく距離ができて、仕事もやりにくくなった、と。

Cさんは言うんです。

「いや、でも正しいこと言っただけなんですけどね」

ここ、ちょっと引っかかるんですよね。

👉 “正しいこと”と“届くこと”は別

でね、この話になると、

「だから日本はダメなんだ」

「もっと本音でぶつかるべきだ」

って流れになりがちなんですが。

いや、それも分かる。

分かるんですけどね——

本音って、そんなに優しくないんですよ。

たとえばね。

「あの人、正直あんまり好きじゃない」

「自分の方ができると思ってる」

これも全部、本音です。

じゃあそれ、全部そのまま出したらどうなるか。

……まあ、想像つきますよね(笑)

だから人は、言い方を変えて、順番を考えて、タイミングを待つ。

これを「ズルい」と言う人もいる。

でも見方を変えると、

👉 壊さないための技術

なんです。

Cさんも、そのあと少し考えたらしいんです。

「あの言い方じゃなかったのかもな」って。

で、別の日にこう言った。

「この部分、こう変えたらもっと良くなりそうなんですけど、どう思います?」

そしたらね、

「いいね、それやってみようか」

って、通ったんです。

同じこと言ってるのに、結果が違う。

これ、ズルいですかね。

それとも、知恵ですかね。

ただね、ここで終わると少し都合がよすぎる。

人は「関係を壊したくない」って言うけど、本当は、

👉 嫌われたくないだけ

ってことも、結構ある。

だから本音を隠す。

空気を読む。無難に合わせる。

で、そのうちに——

👉 「自分、ほんとはどう思ってるんだっけ?」

ってなる。

これ、わりと多いんですよ。

…いや、自分もなりますけどね(笑)

結局のところね。

👉 本音だけでもダメだし、たてまえだけでもダメ

どっちかに寄り切ると、しんどくなる。

いやぁ、人間ってのは面白いもんで。

関係を守ろうとして本音を隠し、本音を通そうとして関係を壊す。

どっちもやってる。

でね。

その中で、

👉 「今回はどうするか」

を毎回選んでるだけなんです。

人間ってのは、そういうもんですな。

……「自分は正直な人間や」って思ってるときほど、一番“自分の都合のいい本音”だけ使ってるのかもしれませんね。