■1. 阿難さん、椅子から立ち上がる
尊者阿難座よりたち
世尊の威光を瞻仰し
生希有心とおどろかし
未曾見とぞあやしみし
阿難さん、ブッダの横にずっと座ってる秘書みたいな弟子ですけどね。
そんな人が突然、席から ガタッ! と立ち上がる。
なんでか?
「え? ちょ……師匠、今日なんか光り方ちゃいますやん!?」
って驚いたんですわ。
長年見てきたブッダなのに、今日はギラギラ。
阿難さん、完全に“初見の感動”をもう一度味わってる。
「毎朝見てるパパが、ある日いきなり
“ゴールデンパパ”になったようなもんや!」
そら立ち上がるわな。
■2. あまりに光ってるので、思わず質問
如来の光瑞希有にして
阿難はなはだこころよく
如是之義ととえりしに
出世の本意あらわせり
阿難:「あの……先生、今日なんでそんなに光ってますの?」
如来:「ん? よく聞いてくれたな。」
この“如是之義と問う”というのは、
つまり なぜ今そんなに光が強いのですか? という質問。
で、ブッダはここでついに本題を語り始める。
「わしがこの世に出た理由、いわゆる“仏教って何のため?”を今から言うぞ」
阿難さん、ナイス質問や。
■3. ブッダ、深い禅定から“満面の光顔”で登場
大寂定にいりたまい
如来の光顔たえにして
阿難の恵見をみそなわし
問斯恵義とほめたまう
気がつくとブッダは“大寂定”──
めちゃ深い瞑想に入っていた。
そこからフワ〜っと顔を上げたら、
もう“眩しい笑顔100万ルーメン”。
阿難の質問を聞いて、
「ようぞ聞いた。よく気づいたのう。」
とほめてくださる。
「ええとこに気い付いた!今日の営業トーク、そこから始まんねん!」
みたいな感じ。
■4. ブッダが“仏教の目的”をズバッと告白
如来興世の本意には
本願真実ひらきてぞ
難値難見とときたまい
猶霊瑞華としめしける
ブッダ:
「わしが世に出た理由は一つ。阿弥陀仏の本願の真実を開くためや。」
──これ、超重要。
仏教全体の目的は、阿弥陀仏の本願を明かすことと、ブッダ自身が言ってる。
阿難さんは「え?そこ?」とビックリ。
さらにブッダはこう言う。
「この真実に出会うのは、とんでもなく難しい。だから今この光は、その出会いのしるしや。」
光の乱舞は“祝砲”みたいなもん。
■5. 阿弥陀仏は“10劫どころか遥か昔からの仏”
弥陀成仏のこのかたは
いまに十劫とときたれど
塵点久遠劫よりも
ひさしき仏とみえたまう
阿弥陀仏が成仏したのは“十劫前”ですが、
ブッダ曰く、
「いや実際は、塵を数えるより気が遠くなるほど昔からの仏やで。」
つまり、阿弥陀仏は
“はるか昔から衆生を救ってきた永遠の仏”
「10劫? あんなもん“開店記念日”みたいなもんで、本当はず〜っと前からやってはる老舗ですよ」
■6. 十方の仏が選んだ“ナンバーワン救いの法”
南無不可思議光仏
饒王仏のみことにて
十方浄土のなかよりぞ
本願選択摂取する
阿弥陀仏の称号のひとつ「饒王仏」。
“満ち満ちた王”という意味。
そして──
「十方の仏の教えの中で、衆生を実際に救いきる力として 一番選ばれたのが阿弥陀仏の本願である」
これを“選択摂取”といいます。
「十方の仏が、『あ〜やっぱり阿弥陀さんのとこが一番やな』と指差しで選んだ救いの法。」
コンビニで“NO.1人気”のラベル貼られるみたいなもんや。
■まとめ
- 仏教の中心は「阿弥陀の本願」。
- 阿難の驚きは、光で示された“出会いのしるし”。
- 阿弥陀仏は“十劫どころか永遠級の仏”。
- 十方の仏が“最強の救い”として阿弥陀を選んだ。
そして、その阿弥陀仏の光に今ふれたということは、阿難さんだけやなく、この文章を読んでいるあなたも同じ光の道の上にいるということなんです。
南無阿弥陀仏。