■七宝の池は“透明度∞(むげん)”のスーパー温泉

七宝の宝池いさぎよく
 八功徳水みちみてり
 無漏の依果不思議なり
 功徳蔵を帰命せよ


七宝の宝池いさぎよく

 八功徳水みちみてり


まずこの“七宝の池”。

普通の温泉と違いまして……


入ったら身体が軽くなるどころか、

心の中の“モヤ”まで全部溶けるんやと。


八功徳水という名前からして、“効能”が多すぎる。

「肩こり腰痛恋煩い、全部まとめて治しまっせ!」

いやいや、恋は治らんかもしれんけど。

■地獄・餓鬼・畜生が“サービス終了”

三塗苦難ながくとじ
 但有自然快楽音
 このゆえ安楽となづけたり
 無極尊を帰命せよ


三塗苦難ながくとじ

 但有自然快楽音


三塗――地獄・餓鬼・畜生。

この「三つの苦界への扉」が、完全に閉じられてるのが浄土。

つまり、

「地下はありません。ここ、全フロア快楽音のみです」

「このテーマパーク、絶叫マシンなし!全部“癒やしアトラクション”!」

安全安心設計、浄土クオリティ。

■十方三世の智慧が“一如”に乗るって…宇宙会議?

十方三世の無量慧
 おなじく一如に乗じてぞ
 二智円満道平等
 摂化随縁不思議なり


十方三世の無量慧

 おなじく一如に乗じてぞ


十方・三世の智慧が全部“一如”に乗ってる。

要するに、仏の智慧は、過去・現在・未来・あらゆる方向、全部まとめて同時に働いてます。

「Wi-Fiどころか、宇宙全部が“直結回線”やで!」

その働きが摂化随縁=どこでも救う。

さすが如来さん、営業範囲に抜け目がない。


■阿弥陀に帰す=“全仏ネットワーク”にログイン

弥陀の浄土に帰しぬれば
 すなわち諸仏に帰するなり
 一心をもちて一仏を
 ほむるは無碍人をほむるなり


弥陀の浄土に帰しぬれば

 すなわち諸仏に帰するなり


これ、めちゃくちゃ大事。

阿弥陀仏に帰依するというのは、阿弥陀だけでなく、十方諸仏全部の承認を受けるということ。

つまり、「阿弥陀のIDでログインしたら全仏サービスが使える」みたいな感じ。

「阿弥陀さんに挨拶したら、他の仏さんみんな“あ、この人は阿弥陀さんの客や”って歓迎してくれる。」

VIP扱いや。

■一念の「おおきに」で、往生は決まる


信心歓喜慶所聞

 乃曁一念至心者

 南無不可思議光仏

 頭面に礼したてまつれ


「一念の信心」。

これが起こったとき、もう往生は定まる。

「阿弥陀さんに“おおきに”と一念でも心が向いた瞬間、名簿に名前が載るんや。」

この“名簿”が、正定聚。“仏になることが決定した”リスト。ええとこに名が載るんですわ。


■信心いただいたら“ご恩返し”に励むだけ

仏慧功徳をほめしめて
 十方の有縁にきかしめん
 信心すでにえんひとは
 つねに仏恩報ずべし


信心すでにえんひとは

 つねに仏恩報ずべし


信心をいただいた者にできることは、ただひとつ。

「仏恩を報ずる」

難しいことは何もいらん。

南無阿弥陀仏と称え、人に優しく、恥ずかしくないように生きる。それが

如来の働きが身に入った人の自然な姿。

「阿弥陀さんに助けられたんや、ちょっとくらい周りに親切しとき」

これで充分。


■まとめ

七宝の池は、心の曇りを洗う湯。

三塗の扉は閉じられ、

快楽の音だけが響く。

その世界は仏の智慧に満ち、

阿弥陀仏に帰せば十方諸仏につながる。


そして一念の歓喜は、“永遠の救い”のスタートライン。

その後はただ、日々を「恩返し」のつもりで歩めばよい。


南無阿弥陀仏。

今日も、浄土の光の“片鱗”が

あなたの心に届きますように。