こんばんは。蓮夏一照です。

今日のお題、いきなり核心です。

「なんで念仏の教えは、ほかの善行を“雑行”って言うんや?」

……はい、ここで引っかかる人、多い。

「え、善いことしてるのに?」

「努力、否定されてる?」

ってなるところ。

でもな、これ、善行ディスちゃいます。

◆ 問題は「善」やなくて「二股」

蓮如さんの言い分、こうです。

阿弥陀さんの誓いは、

「一心一向に、わしを頼む人は、どんな人でも助ける」

ここでのキーワードは

一心一向。

つまり、「阿弥陀さん一本で来てくれる人」です。

で、ここから例え話が出てくる。

◆ 外典の名言、ズバッと来る

「忠臣は二君につかえず

 貞女は二夫をならべず」

……はい、めちゃくちゃ分かりやすい。

要するに、「頼むなら、一人にしとき」という話。

阿弥陀さんを頼みながら、

・こっちの仏さんも

・あっちの善行も

・念のため神さんも

――ってやると、それ、信頼してるようで、してへん。


◆ 譬え話で言うと

これは、「この人に一生ついていく」って決めた旦那に、「でも念のため、他の人とも名刺交換しとこ」言うてる感じ。

……信頼される側、ちょっと悲しい。


◆ 「二仏を並べない」って、そういうこと

「一心一向」とは、阿弥陀さんの横に保険を並べへん、ということ。

これは排他的とか、他宗否定とか、ちゃいます。

むしろ逆。

阿弥陀さんは諸仏の本師。

つまり、「先生の先生」。

せやから、「先生を頼んだら、弟子たち(諸仏)が怒るわけないやろ」という、ものすごく大人な話。

◆ 南無阿弥陀仏、実は全部入り

ここが今日いちばん大事。

南無阿弥陀仏には、

・諸仏

・諸菩薩

・諸神

・万善万行

ぜんぶ入ってる。

言うなれば、「全部入り定食」。

「これ頼んだら、サラダも味噌汁もデザートも付いてきます」って書いてあるのに、「すいません、サラダだけ別で頼みます」言うてる状態。

……いや、もう入ってますやん。

◆ 信心って、何が起きてるの?

じゃあ、ほんまに信心が起きた状態って?

蓮如さん、こう言います。

「わが身は、極悪深重で、地獄しか行き場がない」

――ここがスタート。

そこへ、「それでも、わしが助ける」

と誓った阿弥陀さんの願いが、そのまま届く。

このとき、

・凡夫の心

・仏の心

が、ズレたまま一つになる。

これを、「仏心と凡心と、ひとつ」と言う。

難しそうやけど、要は、「自分の覚悟やなくて、向こうの覚悟に乗った」という話。

◆ その後は?

もう、お決まりですね。

信心が決まった後の念仏は、

条件ちゃいます。

修行ちゃいます。

お礼です。

「寝ても起きても、つい口に出る」

それでええ。

大悲弘誓への

ありがとう。

◆ まとめ

・問題は善行やない

・問題は“二股の心”

・阿弥陀さん一本で来たら

 全部ついてくる

・南無阿弥陀仏は

 フル装備

・念仏は

 👉 ありがとうの反射


◆ しめ

人はな、「任せきる」いうのが、いちばん怖い。

せやから、つい保険を並べる。

でも、主(あるじ)は一人でええ。


腹が決まったら、心は案外、軽い。


南無阿弥陀仏。