1975年6月20日、「テレビ」での歌唱映像です。
こちらは、「1972年」の映像だということです。
そしてこちらが、「オリジナル録音」となります(1966年2月録音/同年発売)。
2023年、「没後30周年」を記念して、「24枚組」の、また新たな「大全集」が発売となりました。
こちらは、その「大全集」からの「4枚組ベスト」で、「主な曲」は、概ね「収録」されていますので、「お薦め」と言えるでしょう。
こちらは、いわゆる「文庫版」の全集です。
「日本盤CD」(2枚組)は、1987年、1997年に、それぞれ、「異なる編集」にて発売されました。
大変「貴重」な品なので、お求めはお早めに。
今回の曲、「on s'aimera "愛するとき"」、また、後に挙げる、「la poesie "ポエジー"」は、「こちら」に収録されています。
また、「こちら」のディスクには、同じく、後に挙げる、「les romantiques "ロマン主義者たち"」、「l'age d'or "黄金時代"」などが収録されていますが、「今回の曲」は、収録されていません。
もちろん、「一番の盟友」、カトリーヌ・ソヴァージュ(1929-98)も歌っています。
こちらは、1968年4月に行なわれた、ボビノ劇場公演の「ライヴ映像」で、同年10月1日、「テレビ」でも放送されたものです。
また、こちらは、1979年、「プティ・テアトル・ド・パリ」での「ライヴ録音」です。
そしてこちらが、「オリジナル録音」ですが、カトリーヌ・ソヴァージュもまた、1966年にこの曲を録音し、発売しています。
レオ・フェレ公式サイト
これまでの記事
今年の、「命日」の記事。
さて...
フランスシャンソン界の「3大巨匠」の1人、レオ・フェレ(1916-93)は、フランスの「革命記念日」でもある、「7月14日」が「命日」でしたが、その「誕生日」も、「8月24日」のこととなります。
そして今年、「2026年」はまた、「生誕110周年」の、「記念の年」にも当たっています。
今回もやはり、そのレオ・フェレの、「代表作」のひとつとして知られる名曲、「on s'aimera "愛するとき"」(1966)について、少し書いてみたいと思います。
今回のこの曲、「on s'aimera "愛するとき"」は、1966年2月に録音され、たぶん、その4月か、5月ごろに発売されたと見られる、アルバム、「Leo Ferre 1916-19...」からの1曲です。
アルバムタイトルは恐らく、その8月に、「50歳」を迎えることから、そう名付けられたのでしょうが、「1916-1966」と書いてしまうと、「没年」を表しているかのようにも見えてしまうので、「濁した」のでしょう。
レオ・フェレは、日本では、その、「ごく一部の作品」が紹介されているに過ぎず、したがって、「日本盤」のレコードも、「ベスト盤」くらいしか、基本、目にすることはありません。
なので私も、その「ベスト盤」に収録の曲を中心に「紹介」もしているわけですが、その中でも、今回の作品、「on s'aimera "愛するとき"」は「有名」です。
そのオリジナルアルバム、「Leo Ferre 1916-19...」の中から、「日本盤ベスト」にも収録されている曲を、いくつか拾ってみましょう(上掲参照)。
「la poesie "ポエジー"」。
(1986年、「テアトル・リベルテール・ド・パリ」でのライヴより)
「les romantiques "ロマン主義者たち"」。
「l'age d'or "黄金時代"」。
(アナログ盤2枚組ベスト、「レオ・フェレのすべて(L35B-1106/7)」にも収録)
また、今回の曲、「on s'aimera "愛するとき"」の、「魅力的なカバー」も見つけました...。
こちらは、北欧、スウェーデンの女性歌手、カミラ・リングキストによる歌唱で、ストックホルムでのライヴ録音だということです。
公式サイト
そして何と、こちらは、「クラシック歌手」による歌唱です。
フランスのコロラトゥーラ・ソプラノ、パトリシア・プティボン(1970-)。
(2014年発売)
それでは以下に、今回の曲、「on s'aimera "愛するとき"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
1984年発売の、アナログ盤2枚組ベスト、「レオ・フェレのすべて」(日本発売。L35B-1106/7)の解説(蒲田耕二先生)によれば、この曲の、当初のタイトルは、「愛する技術」だったそうですが(原詞は、1962年以前には書かれていたとのこと)、レコード化に際して「改題」となり、内容にも、手が加えられたということです。
(「四季」を歌っている曲でありながら、「夏の節」がないのは、「そのため」)
また、大野修平先生による解説(1987年)では、
「愛を歌ったシャンソンのタイトルが "未来形" となっているのはまれ」
と、別の文献の「指摘」を、「引用」する形で書かれていました。
今回、私自身でも訳してみて思ったことですが、
極めて、「文学詩」的な表現であり、「難しい」と感じる箇所も、ありはしましたが、
「とても味わい深い」
と、感じられたこともまた、「事実」です。
レオ・フェレの「来日公演」(1987年)のころでしたか、NHKのニュースで、パリの若者たちに、「フェレの印象」を聞いていた映像がありましたが、
「詩(詞)を、とても大切にする人だと思う」
という回答があったのには、少し、「驚き」も感じつつ、同時に、「感動」もいたしました。
やはりフランス人は、
「自国文化を大切にし、誇りを持っている」
というところが、その回答からも、感じ取れたと思います。
ありがとうございました。
それではまた...。
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on s'aimera 愛するとき
on s'aimera
pour un quignon de soleil
qui s'etire pareil
au feu d'un feu de bois
on s'aimera
pour des feuilles mourant
sous l'oeil indifferent
de monseigneur le Froid
de monseigneur le Froid
愛し合おう
焚火の火にも似て
伸び広がる
一筋の陽光のために
愛し合おう
枯れていく木の葉のために
冬将軍の冷淡な目のもとに
冬将軍の冷淡な目のもとに
on s'aimera cet automne
quand ca fume que du blond
quand sonne a la Sorbonne
l'heure de la lecon
quand les oiseaux frileux
se prennent par la taille
et qu'il fait encore bleu
dans le ciel en bataille
dans le ciel en bataille
愛し合おう、この秋
辺り一面が金色に煙り
ソルボンヌに
授業時間の鐘が鳴るとき
寒がりの鳥たちが
身を寄せ合う
荒れ模様の空にも
いまだ、青みが残るうちに
on s'aimera
pour un manteau pele
par les ciseaux geles
du tailleur des frimas
on s'aimera
*pour la boule de gui
que l'an neuf a minuit
a roulee sous nos pas
a roulee sous nos pas*
愛し合おう
霧氷という仕立て屋が
凍り付いたはさみで
皮をはいだ(=擦り切れた)コートのために
愛し合おう
*真夜中、新しい年が
僕たちの足もとに転がした
ヤドリギの玉のために*
on s'aimera cet hiver
quand la terre est peignee
quand s'est tu le concert
des oiseaux envoles
quand le ciel est si bas
qu'on le croit au rez-de-chaussee
et que le temps des lilas
n'est pas pres d'etre chante
n'est pas pres d'etre chante
愛し合おう、この冬
大地に櫛(くし)の目が入り
鳥たちが飛び去り
コンサートが止むとき
地面にも届くかと思うくらい
空が低くも感じられるとき
リラの季節が
歌われるには
まだまだ遠いと感じられるとき
on s'aimera
pour un tapis tout vert
ou comme les filles de l'air
les abeilles vont jouer
on s'aimera
pour ces bourgeons d'amour
qui allongent aux beaux jours
les bras de la foret
les bras de la foret
愛し合おう
大気の娘たちのように
蜜蜂たちが戯れる
真緑の絨毯のために
愛し合おう
美しい季節に向け
森の腕を伸ばす
その愛の芽生えのために
on s'aimera ce printemps
quans les soucis guignols
dansent le french cancan
au son du rossignol
quand le chignon d'hiver
de la terre endormie
se defait pour refaire
l'amour avec la vie
l'amour avec la vie
愛し合おう、この春
「不安」という操り人形が
鶯(うぐいす)の歌に合わせて
フレンチ・カンカンを踊りだすとき
眠り込んでいた大地の
冬の束縛が解け
人生(命)とともに
再び愛をやり直すとき
on s'aimera
pour une vague bleue
qui fait tout ce qu'on veut
qui marche sur le dos
on s'aimera
pour le sel et le pre
de la plage rapee
ou dorment des corbeaux
ou dorment des corbeaux
愛し合おう
望むものすべてを作り
すべてをうまく運ぶ
青い波のために
愛し合おう
荒れた浜辺の
塩と草むらのために
カラスたちの眠る
カラスたちの眠る...
(*訳注)
la boule de gui (ヤドリギの玉)
「ヤドリギ(宿り木)」は、「常緑寄生植物」ですが、古来、ヨーロッパでは、「神聖」で、「幸運を呼ぶ木」とされ、「強い生命力の象徴」ともみなされています。
そのため、「クリスマス」や、「新年」の「飾り」にも使われているということです。
(daniel-b=フランス専門)





