今回の記事は、こちらの記事の内容とも「関連性」があることから、その「リブログ」としています(「元の記事」もぜひ、ご覧ください)。
こちらは、1963年9月15日の、テレビ出演の映像です。
(「音声」は、下に挙げている、「オリジナル録音」によるものです)
この動画は、こちらの「3枚組DVD」に収録されていますが、「PAL」に対応している再生機器が必要です。
こちらが、「オリジナル録音」です(1963年4月10日録音)。
2016年、「脳血管障害」により、「東京」を含む、予定されていた「引退(さよなら)公演」の多くを、「中止」にせざるを得なかったジュリエット・グレコ(1927-2020)ですが、そのキャリアの、「最後」に録音されたのが(*2015年10月録音の新曲、「merci "メルシー"」を除く)、こちらのアルバム、「ジャック・ブレルを歌う」(ブレルの、「没後35周年」に当たる、2013年録音)でした。
なお、この曲の、「作曲者」のひとりであるピアニスト、ジェラール・ジュアネスト(1933-2018)は、グレコの「(最後の)夫」でもあり、ともに、「ブレルの盟友」でもありました。
ブレルの「オリジナル盤」はこちら。
こちらが、最新の「大全集」です。
こちらは、いわゆる「文庫版」の全集です。
今回の曲は収録されてはいませんが、「日本盤ベスト」も発売されています。
こちらも「日本盤(2枚組)」ですが、もう、かなり「古い」商品で、「入手」出来るかどうかは「運次第」です。
(やはり、今回の曲は収録されてはいません)
やはり今回の曲は収録されていませんが、こちら、「伝説」のライヴ、「アデュー・オランピア1966(「さよなら公演」)」/「クノック1963」のBlu-rayは、日本のプレイヤーでも、再生が「可能」です(「日本語字幕」もあり)。
以下は、「過去」の「大全集」です(現在では、「コレクターズ・アイテム」)。
「ブレル財団」公式サイト
さて...
「4月8日」は、「フランスシャンソン界の3大巨匠」のひとり、ジャック・ブレル(1929-78)の、その「誕生日」となります。
今回も、その名作を紹介してみたいと思いますが、今回の曲、「j'aimais "夢多き頃"」(1963)は、やはり「この季節」(4月)に録音された曲ではあるものの、どちらかと言えば、「秋の曲」といったイメージです。
また、現在では、もしかすると、「忘れられて久しい曲」であるかも知れませんが、モート・シューマン(1938-91)(ブレルの、「熱狂的信者」とも言える「ファン」でした...)と、エリック・ブラウ(1921-2009)により「英訳」され、「I loved」として、「英語圏」でも、知られるようになった1曲です。
1968年初めに上演され、「大成功」を収めた、有名なオフブロードウェイ・ミュージカル、「Jacques Brel is Alive and Well and Living in Paris (ジャック・ブレルは生きていて、健康で、パリで暮らしている)」の中で歌われましたが、1975年には「映画化」もされ、「オリジナル歌手」である、エリー・ストーン(1927-2020)(先述の、エリック・ブラウの「妻」)が、スクリーンにも登場し、この曲を歌いました。
こちらが、その「オリジナル録音」です(1968年3月20日発売)。
また、「同じ日」(1963年4月10日)に録音された曲と言えば、こちらの名曲、「les vieux "老夫婦"」があります。
(上に挙げている、「Blu-ray」からの「公式映像」です)
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
それでは以下に、今回の曲、「j'aimais "夢多き頃"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
この曲ではもちろん、「詞」は、ブレル自身が書いていますが、「曲」は何と、フランソワ・ローベール(1933-2003,「編曲・指揮」担当)と、ジェラール・ジュアネストが「共同」で書いたという、「極めて珍しい作品」のひとつです。
この二人が「共作」した作品ということで言えば、今回の曲以外には、「こちらの曲」しかありません。
「l'ivrogne "酔っぱらい"」(1961)...。
(1961年10月、オランピア劇場公演の「ライヴ録音」より)
*この曲では、ブレル自身も、「作曲」に加わっています。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
「懐かしさ」をも感じさせる、「穏やか」な、「童謡風」の「親しみやすい」曲で、フランソワの、「色彩感」あふれるオーケストレーションが、大変「見事」でもありますが、「原題」は、「私は好きだった」という意味で、その「過去」が、「おとぎ話」のように語られていくなか、次第に、「絶望」へと変わっていく様子が、よく分かる曲でもあります。
大野修平先生が指摘されているように、その「最終節」では、「その川に身を投じるよう誘われている」かのようであり、これは、ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827)の詩に、シューベルト(1797-1828)が曲を付けた、連作歌曲集、「美しき水車小屋の娘 op.25, D.795」(1823)の、「終盤」をも思い出させます。
(ブレルもまた、シューベルトを好んで聴いていました...)
最後に、もう、「7年」も前の情報ですが、「全歌詞集」や、「ディスコグラフィ」にすら載っていない、「幻の作品」が、ブリュッセルの「記念館」にて、「限定公開」というお話です。
「je ne vais plus a l'ecole "僕はもう、学校へは行かない"」(1959)という作品で、歌詞を掲載しているサイトもあります。
私はもう、ブリュッセルへは行けないなあ...(涙)。
ありがとうございました。
それではまた...。
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j'aimais 夢多き頃
j'aimais les fees et les princesses
qu'on me disait n'exister pas
j'aimais le feu et la tendresse
tu vois je vous revais deja
妖精や、お姫様が好きだった
人は、「そんなものいない」と言っていたけれど
暖炉の火や、優しさが好きだった
ほら、僕はもう、あなたを夢に見ていた
j'aimais les tours hautes et larges
pour voir au large venir l'amour
j'aimais les tours de coeur de garde
tu vois je vous guettais deja
高くて、大きい塔が好きだった
恋が、ゆったりと訪れるのを見るために
優しく、見守る塔が好きだった
ほら、僕はもう、あなたを見ていたんだ
j'aimais le col ondoyant des vagues
les saules nobles languissant vers moi
j'aimais la ligne tournante des algues
tu vois je vous savais deja
波で揺れる、泡が好きだった
僕に倒れかかる、上品な柳が好きだった
海藻の、うねる線が好きだった
ほら、僕はもう、あなたを知っていた
j'aimais courir jusqu'a tomber
j'aimais la nuit jusqu'au matin
je n'aimais rien non non j'ai adore
tu vois je vous aimais deja
倒れるまで、走るのが好きだった
朝までの、夜が好きだった
「好きだった」じゃない、「愛してた」んだ
ほら、僕はもう、あなたを愛していた
j'aimais l'ete pour ses orages
et pour la foudre sur le toit
j'aimais l'eclair sur ton visage
tu vois je vous brulais deja
夏は、雷雨ゆえ
屋根の上で鳴っている、雷ゆえ、好きだった
君の顔を照らす、稲光が好きだった
ほら、僕はもう、あなたを燃え立たせていた
j'aimais la pluie noyant l'espace
au long des brumes du pays plat
j'aimais la brume que le vent chasse
tu vois je vous pleurais deja
あたりが見えなくなるくらい
この平らな土地に降る、雨が好きだった
風が追い払う、霧が好きだった
ほら、僕はもう、あなたゆえ、泣いていたんだ
j'aimais la vigne et le houblon
les villes du Nord les laides de nuit
les fleuves profonds m'appelant au lit
tu vois je vous oubliais deja
ぶどうの木やホップの実
北の街や、不恰好な、夜の女たちが好きだった
深い河が、僕を河床に呼んでいる
ほら、僕はもう、あなたを忘れてしまっていたんだ...
(daniel-b=フランス専門)











