今回の記事は、前回のこちらの記事とも関連しているため、その「リブログ」としています(「元の記事」もぜひご覧ください!!)。

 

 

今回の「リバイバル上映」に際しての「予告編」です。

 

 

 

何と、大変貴重な、「パイロット(試作)版」(200秒)の映像も残っています。

 

実際の映画本編には登場しないシーンや、背景、設定が、数多く出て来るということです...。

 

 

 

こちらは、「♡」名義のアーティストによる主題歌、「きみのこえ」ですが、その「声」を聴けばもう、すぐにお分かりいただけることでしょう。

 

歌っているのは、ズバリ、川嶋あいさん(1986-)ですが、「自作曲」ではなく、「歌唱」のみの担当のため、名前を伏せているようです。

 

 

 

(今回の「リバイバル上映」についての記事 「コミックナタリー」さん)

https://natalie.mu/comic/news/567141

 

 

 

 

 

 

 

こちらの「オリジナル・サウンドトラック」には、主題歌「きみのこえ」も、もちろん収録されています。

 

 

 

 

今作では、後に、「映画ノベライズ版」の形で出版されています(著者は、加納新太さんです)。

 

 

 

映画公式サイト

 

 

 

(新海誠監督公式X)

 

 

(映画「すずめの戸締まり」公式X)

 

 

 

 

「新海誠監督作品」がテーマの記事一覧

 

(旧「君の名は。」テーマの記事も、すべて含まれています)

 

 

 

 

さて...

 

 

 

前回の「秒速5センチメートル」(2007)(4月12日より上映)に続く、「Filmarks(フィルマークス)」主催による「リバイバル上映プロジェクト」で、今回、新海誠監督(1973-)作品「第2弾」として選ばれたのが、今年、「公開20周年」を迎えたこの映画、「雲のむこう、約束の場所」(2004)(5月17日より「2週間限定」上映)...。

 

 

 

 

...とはいうものの、福井県内で、「唯一」の上映館となる、「福井コロナシネマワールド」「上映スケジュール」を見て、正直「ガッカリ」...。

 

 

 

上映初日から、「夜間上映のみ」となっていて、「頼みの綱」であった22日水曜日も、21時過ぎ」からと、ちょっと外出がためらわれる時間帯で...(「夜勤」に出かけるのとは、少しわけが違いますからね...)。

 

 

 

一時は、お隣り、石川県の上映館、「ユナイテッド・シネマ金沢」への「遠征」も視野に入れていましたが、「福井コロナ」も、このような場合、「最終週」には、上映スケジュールを「入れ替える」のではないかと期待し、その「更新」を待っていたところ、やはり、25日土曜日、26日日曜日の「2日」のみながら、「8時10分から」ということになっていたので、その、26日日曜日」に賭けることにしました。

 

 

 

幸い、天候も「良好」で、他の予定に、「一部変更」はあったものの、見に行くことが叶って、本当に、「ホッ」といたしました。

 

 

 

この映画も、私はどこかに「録画」して残してあるはずなのですが(「新海誠監督作品特集」ということで、「録画」しているはずです...)、ちゃんと見ることがないまま、時が過ぎてしまいましたので、いま、この機会に、「劇場」で見ることが出来るということは、本当に、「願ったり叶ったり」だというものでしょう。

 

 

 

今作も、私自身は本当に「初見」であり(公開当時、テレビの「情報番組」で見て、この作品の「存在」については知っていましたが...)、いろいろな資料を「参照」しながらのレビューともなりますが、その点については、どうか、ご了承をお願いいたします。

 

 

 

 

まず、この映画は、新海誠監督の、「初の長編」となった作品です(上映時間は「91分」)。

 

 

 

もっとも、「商業映画」としては、これでまだ「2作目」であり、初めて、本格的に「共同制作」した作品でもあるということで、前回の「秒速5センチメートル」の、その「前作」に当たります。

 

 

 

 

この作品は、「SF色」が強く、まさに、「君の名は。」(2016)の「原型」とも言える要素を、強く感じた作品でもありました。

 

 

 

それが、まず、「第一の印象」です。

 

 

 

 

「舞台設定」は、「パラレルワールドの日本」であり、しかも、私自身も大変「思い入れ」のある(=「思い出の地」)、「青森県津軽半島」が舞台ということもあって、大変興味をそそられました。

 

 

 

「舞台」のひとつである、JR東日本「津軽線」は、2022年8月の「大雨」で被災した、「蟹田-三厩(みんまや)」間が、今別町の「復旧断念」表明により、「バス転換」に向けての本格協議を始めるということが、この23日に、「報道」されたばかりです。

 

 

私自身、「東北旅行」を、昨年「再開」したばかりですが、それ以前に、「北東北」を「最後」に訪れたのが、まさにこの津軽線「蟹田-三厩」間であり、2005年10月12日のことでした。

 

 

こんなこと言うのも何ですが、私と新海監督って、やっぱり、「発想」とか、「着眼の仕方」が、どことなく、「似ている」ところが「ある」のかな?

 

 

だからこそ、「共感出来る」のだと思います...。

 

 

 

 

「現実」には、絶対に「あってはならない」、「北海道」が、「かの国」によって占領されている世界が舞台で、しかも、その「旧称」である、「エゾ(蝦夷)」の名で呼ばれているという設定にまず「驚き」。

 

 

1996年、日本は「南北」に分断され、共産国家群「ユニオン」によって「支配」されている「エゾ」の地には、途方もなく高い、謎の「純白の塔」が建造されつつありました。

 

 

しかし、その「意図」は、誰にも分かりません...。

 

 

(この、「ユニオン」という名称も、まんま、「かの国」の「旧称(略称)」、「ソ○エ○・ユニオン/S.U.(○連)」から採られているっぽいので、新海監督、なかなかの、「アウトサイダー」ですな...笑)

 

 

 

 

「津軽半島」に住む中学生、藤沢浩紀(ふじさわひろき)(CV:吉岡秀隆)と、白川拓也(CV:萩原聖人)の二人は、その「塔」に憧れ、「犯罪行為」になることは「覚悟」の上で、自作の「飛行機」(「ヴェラシーラ」)を完成させ、「津軽海峡」を渡って、塔まで飛行する「計画」を練っていました。

 

 

しかし、「他言無用」のはずだったこの計画も、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理(CV:南里侑香)にバレてしまうのですが、幸い、佐由理もこの計画に興味を持ち、

 

 

 

「完成した暁には、佐由理をあの塔まで連れて行く」

 

 

 

という、「約束」すら交わしたのです。

 

 

 

しかしある日突然、佐由理は、二人の前から姿を消し...。

 

 

 

 

と、「これ以降」は、本当に「難解」で、「複雑」な物語となるので、これ以上の言及は避けましょう。

 

 

 

ただ、日本が「分断」されたことで、現実の「青函トンネル」(「海峡線」。現在の「北海道新幹線」)「未成線」となっていて、その「駅跡」が「廃墟」となっているのは「ショック」でしたね。

 

 

今後、現実の「津軽線」が「廃線」ということになると、本当に、何とも「寂しい」限りですが(2018年、「青森県立美術館」で開催された「新海誠展」以降、沿線自治体では、「聖地」として「アピール」する向きもありました...)、現在の、「このタイミング」でこの作品を見ることが出来たのは、やはり、「とても良かった(貴重だった)」とも思います。

 

 

 

(参考記事)今作の「聖地」について

 

 

 

 

「専門用語」がズラズラ並ぶ「難解なSF作品」ということから、「本公開時」には、あまり「ウケ」が良くなかったということですが、「まさかの米○開戦」までもが描かれているので、「ifの物語」、あるいは、「シミュレーション映画」としても、大変、「興味深い」作品であるかも知れません...。

 

 

 

 

ただ、今作の「結末」は、「バッドエンド」であるという見方が非常に多く、その点が、「少し残念」かも知れませんね...。

 

 

 

たしかに、あれだけ気持ちが「盛り上がって」いたのに... という感が、「否めない」と思います。

 

 

 

それを思うとやはり、最近の作品である、「君の名は。」(2016)、「天気の子」(2019)、「すずめの戸締まり」(2022)の3作は、当時とは、「結末の方向性を変えてきた」という印象がありましたね。

 

 

 

 

ところで...

 

 

 

大変「面白い」動画を見つけましたので、「記念」に貼り付けておきたいと思います。

 

 

 

何でも、「新海キャラ格付け」ということで、「延長戦(修正版)」もあります。

 

 

今作のキャラクターも、もちろん、「登場」いたします。

 

 

 

(「リンク」のため、「別ウィンドウ」が開きます)

 

 

 

 

 

そして今回は、「主人公」、藤沢浩紀(ふじさわひろき)を演じた、吉岡秀隆さん(1970-)のインタビューをどうぞ...。

(や、やっぱり若い!!  ...って、「子役時代」から知っていますし、「同い年」です、私と...笑)

 

 

 

 

(再掲)こちらは、2015年12月、新海誠監督の「これまでの作品」を振り返るとともに、翌年公開となった最新作、「君の名は。」「特報」もあわせて収録した、「スペシャル動画」となっています。

(もちろん、「今回の作品」も含まれています)

 

 

 

 

 

今回の作品、「雲のむこう、約束の場所」、これから「上映開始」となる地域もあるようです。

 

 

 

素敵な「入場者プレゼント」もありますので、ぜひ、劇場に足をお運びください。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

(daniel-b=フランス専門)