こちらの映像は、1981年1月10日、まさに、「真冬の海岸」で撮影されたものです。
撮影地は、「アップルブランデー」の銘酒、「カルヴァドス」の産地としても有名な、ノルマンディー地方、カルヴァドス県カブールとのこと...。
「北北西の海岸」ということですから、何となく、「寒そう」...(笑)。
(1973年の「si tu t'en vas "もし君が去ってしまったら"」のMVもそうですが、このように「野外でピアノを弾く」というイメージも、ミシェル・ベルジェにはあるけど、こんな「海岸」で弾いたら、間違いなく、ピアノが「傷む」のでは...?)
(追加)(参考)「si tu t'en vas "もし君が去ってしまったら"」(1973)。
この曲(アルバム)の記事(「歌詞対訳」を載せています)
こちらは、1980年の、テレビの映像から(「リンク」のため、「別ウィンドウ」が開きます)。
この曲は、ミシェル・ベルジェ(1947-92)の「代名詞」のひとつともなっており、1986年4月18日の「ゼニット・パリ」での公演でも歌われています(「大規模会場」では、「最後」の「単独ライヴ」となりました...)。
このライヴ音源は、現在は、「CD」でのみ発売されています。
続いては、1983年5月、パレ・デ・スポール(ドーム・ド・パリ)にて行われた公演のライヴ録音。
この音源は、「大全集」にのみ収録で、「ゼニット・パリ1986」のように「分売」はされていませんが、それが「疑問」に思えるくらいの「名盤」です。
やはり、「ベストアルバム」的なライヴとなっています。
こちらの、シャンゼリゼ劇場での音源(1980年6~7月)が、ミシェル自身の、確認出来る「(単独の)ライヴ録音」としては、「最初のもの」となります。
この音源もやはり、「大全集」にのみ収録で、現在ではもう、「一般的」ではありません。
今回の曲、「celui qui chante "歌う男"」は、この後、「アンコール」でも歌われています。
こちらが「オリジナル録音」。
1980年1月23日に発売のアルバム「Beausejour "ボーセジュール"」からの1曲で、各曲の正確な「録音時期」は定かではありませんが、1978年から、1980年の初めにかけて、アメリカ、そしてフランスで録音されたものです。
この曲も、後に、「シングルカット」されています(2枚目)。
こちらは「ベストアルバム」です(2枚組)。
「カラオケ」もありました!! (挑戦してみます?)
これまでの記事(ミュージカル「RESISTE」についての記事も「こちら」から)
さて...。
「8月2日」は、1992年、休暇中の「突然の心臓発作」により、本当に「突然」にこの世を去ってしまった、フランスの偉大な「音楽プロデューサー」で「歌手」の、ミシェル・ベルジェ(1947-92)の「命日」でした。
日本では、フランス・ギャル(1947-2018)の「夫」ということぐらいでしか知られていないのが「実情」ですが、そのフランス・ギャルのために、数多くの「名曲」を書いただけではなく、自身が歌った作品も、「珠玉の名曲」と言えるものばかりです。
また、ロックオペラ「スターマニア」(1979年初演。本年11月8日からの「再演」も「決定」となっています!!)を「大成功」させた「作曲家」として、「44歳」という「短い」生涯ながら、現在でもなお、その名は輝き続けています。
(参考)「スターマニア」がテーマの記事一覧
(参考)「ダニエル・バラボワーヌ」がテーマの記事一覧
特に今年は、「没後30周年/生誕75周年」という「記念の年」にも当たっています...(その妻、フランス・ギャルも、同様に、「生誕75周年」に当たり、来年には「没後5周年」ともなります)。
「没後30年の現在でもなお、フランス芸能界に君臨し続けるミシェル・ベルジェ」。
この映像の中には、フランス・ギャル(1947-2018)との「娘」であるポーリーヌ(1978.11.14-1997.12.15)、また、「息子」である、ラファエル(1981.4.2-)の姿もあります。
ポーリーヌは、欧米人に多い難病、「ミュコヴィシドーズ(嚢胞性線維症)」で、「父の死」からも、わずか「5年」でこの世を去ってしまいました...。
ラファエルは、現在、母の「最後の伴侶」ともなったブルック・ドーイット(2015年初演のミュージカル「RESISTE」では、フランス・ギャルとともに、「共同制作者」を務めました)とともに、最新の「スターマニア」(2022年上演版)の「アレンジ」を手がけているという情報も入って来ました(スゴイ...)。
私はまるで知らなかったのですが(それだけ、「派手な振る舞い」は避けているよう...)、ラファエルも「音楽の道」へと入り、特に、「映画音楽」を数多く手がけて、その名を知られているようです(「日本」で公開されている作品も、いくつかありました...)。
こちらは、ミシェル・ベルジェが亡くなる「当日(数時間前)」(1992年8月2日)に、フランス・ギャルとともに受けた、「最後のインタビュー」の音声だということです...(ラマチュエルの「別荘」にて)。
今回紹介している曲、「celui qui chante "歌う男"」は、1980年1月に発売されたアルバム、「Beausejour "ボーセジュール"」を代表する曲のひとつで、「輝かしい1980年代」をスタートさせる作品ともなりました。
また、当時、前年(1979年)に上演された、自身の作曲によるロックオペラ、「スターマニア」(詞は、「ノートルダム・ド・パリ」でもその名を知られている、カナダ出身のリュック・プラモンドン)の「大成功」により、「主要キャスト」でもあった、ダニエル・バラボワーヌ(1952-86)、そして、フランス・ギャルもともに、一躍、「表舞台」に立つことにもなったわけです。
「celui qui chante "歌う男"」は、「2枚目」の「シングルカット」となった曲ですが、「最初」に「シングルカット」されたのは次の2曲です。
「la groupie du pianiste "ピアニストのグルーピー"」。
「シングル」だけでも、「約40万枚」と言われる「大ヒット」となったこの曲。
2015年初演のミュージカル、「RESISTE」でももちろん歌われていますが、この映像では、フランス・ギャルもともに歌っています(「リンク」のため、「別ウィンドウ」が開きます)。
その「B面」(と言うより、もはや「両A面」と言うべき...)に収められたのがこの曲、「quelques mots d'amour "愛の言葉の数々"」。
「周りに人々はいるのに、不思議な孤独感を感じるのはなぜ...?」
この曲も、ミュージカル「RESISTE」で歌われていました。
(追加)ちなみに、シングル「celui qui chante "歌う男"」の「B面」はこの曲。
「c'est pour quelqu'un "すべては誰かのため"」。
とても「優しい曲」です...。
(1979年12月31日、スイスのテレビに、フランス・ギャルとともに出演)
こちらは、「バックコーラス」として、ダニエル・バラボワーヌが加わっていることで「特筆」出来る曲、「y'a vraiment qu'l'amour qui vaille la peine "(するだけの)価値のある恋は本当にあるものだ"(仮)」。
そのダニエルとの、正式なデュエット曲、「bateau toujours "いつもの船"」(邦題の表記が、意外と難しいですが、「toujours」が「bateau」を「形容」する形となっています。「変わることのない船」の方がまだ「近い」でしょうか...)。
1981年2月18日、スイスのテレビに出演の際の映像です。
この曲は、ダニエルのアルバム、「un autre monde "もうひとつの世界"」(1980)に収録され、翌年には、オランピア劇場公演でも「デュエット」が「実現」しています。
その「ライヴ」も含む「大全集」はこちら...。
この曲の記事(「最初期」の記事です)
そして、このところ、「さりげなく」紹介している「名曲」がこちら...。
妻フランス・ギャルのために書いた、その「代表作」のひとつ、「il jouait du piano debout "彼は立ったままピアノを弾いていた"」(1980)。
この曲は、アメリカの「ロックのパイオニア」、ジェリー・リー・ルイス(1935-)をテーマに書いた作品で、その彼の代表曲、「Great Balls Of Fire! "火の玉ロック"」(1957)から、映画「トップガン マーヴェリック」(ついに、「30回」に到達いたしました!!)にまでつながりますね...(「前回記事」参照)。
こちらの映像は、1988年、「ゼニット・パリ」での公演から。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
それでは以下に、「celui qui chante "歌う男"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
「曲」は、いかにも「夏向き」な、輝かしい「気力」に満ちあふれ、まさに、「いまの季節」には「ピッタリ」ですが、「詞」も「スケールの大きなもの」であって、実に「パワフル」です。
ここに歌われている「歌う男」とは、歌手(男)にとっての「理想像」ではありますが、すでに「人間」を「超越」して、「神の領域」にまで踏み込んでいるような印象も受けますね...。
ちなみに、アルバムタイトルの「Beausejour "ボーセジュール"」は、パリ16区にある「地名」に由来するものです。
1976年に結婚したミシェルとフランスが住んでいたのが、この「ボーセジュール」であり、「スターマニア」のプロジェクトの際には、カナダ・ケベック出身の歌手、ファビエンヌ・ティボー(1952-, 「マリー=ジャンヌ」役)を招き入れていたともいうことです。
ありがとうございました。
それではまた...。
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celui qui chante 歌う男
celui qui chante
a son histoire
a notre histoire
au fond de lui
celui qui chante
rejoint le ciel
et fait bouger
l'ordre eternel
歌う男
その心の奥底にある
その物語に
僕たちの物語に
歌う男
空にさえたどり着き(空をも引き寄せ)
そして永遠の秩序をも
揺り動かす
il est heureux, malheureux comme nous
il cherche ce qu'il voudrait comme nous
mais quelque chose l'emporte au-dessus de tout
celui qui chante
僕たちのように、彼も幸せ、不幸せ
僕たちのように、ほしいものを探している
しかし何かが、彼を、さらなる高みへと連れて行く
歌う男
celui qui chante
retrouve la vie
retrouve le cri
de l'enfant-Dieu
celui qui chante
se sent grandir
et sent sa force
au bout des doigts
歌う男
子なる神の
人生を見いだし
その叫びを見いだす
歌う男
成長を感じている
そして、その指先に宿る
パワーをも感じている
il se cherche des raisons comme nous
il se pose des questions comme nous
mais quelque chose l'emporte au-dessus de tout
celui qui chante...
僕たちのように、彼もまた理由を探している
僕たちのように、自身に問いかけている
しかし何かが、彼を、さらなる高みへと連れて行く
歌う男
celui qui chante
devient si fort
que rien au monde
ne peut l'atteindre
celui qui chante
a des regards
de vrai bonheur
au fond des yeux
歌う男
とても強くなる
世界のいかなるものでも
彼にはかなわない
歌う男
その瞳の奥に
本当の幸せに満ちた
視線をたくさん持っている
il est heureux, malheureux comme nous
il cherche ce qu'il voudrait comme nous
mais quelque chose l'emporte au-dessus de tout
celui qui chante...
僕たちのように、彼も幸せ、不幸せ
僕たちのように、ほしいものを探している
しかし何かが、彼を、さらなる高みへと連れて行く
歌う男
celui qui chante
(a tant d'amour, a tant d'amis, dans sa tete a lui)
歌う男は...
(たくさんの恋を たくさんの友人たちを その頭の中に持っている...)
(daniel-b=フランス専門)


