今回の記事は、ちょうど1ヶ月前の、「西高英哉SF」様の記事を「リブログ」して書いています(「元の記事」も、ぜひ、ご覧になってみてください。私も「コメント」しています)。

 

こちらは、「公式MV」です。

 

2021年12月21日に発売となった2ndアルバム、「nonante-cinq "95"」の「トップナンバー」であり、また、「先行(配信)シングル」として、10月21日に発売されたのが、この曲、「Bruxelles je t'aime "ブリュッセル・ジュ・テーム(ブリュッセル、愛してる)"」です。

 

「同時公開」となったこのMVでは、往年の「TEE(ヨーロッパ国際特急)」(現在の「Thalys(タリス)」などの「前身」)にヒントを得たという「列車」も登場します。

 

また、この「衣装」は、パリのスタイリスト、サマンタ・ジルの手によるものだということですが....

 

本当に、「オシャレ」な印象を受けるMVですね!!

 

 

CDは、すでに輸入されていて、国内で入手が「可能」です

 

 

 

関連記事(フランス語)

 

 

 

こちらは、2021年11月20日にカンヌにて開催された、「NRJミュージック・アワード2021」でのパフォーマンスです。

 

後ろの「座席」は、それこそ、「Thalys(タリス)」(現在の「欧州新幹線」)の「1等車」の座席?

 

 

現在、「日本」でのCD発売は「ない」ようではありますが、「ユニヴァーサル・ミュージック・ジャパン」の公式サイトにも、「プロフィール(バイオグラフィ)」は掲載されています。

 

 

(参考)「フレンチポップ」がテーマの記事一覧

 

 

 

さて....。

 

 

最近では、「教えてもらうことがほとんど」という、「ダメダメな私(笑)」ではありますが、「教えてもらった」からには、さらに「深化」させて、記事を書いてみたいと思います。

 

 

(「西高英哉SF」様。ご紹介いただき、本当にありがとうございます...)

 

 

今回採り上げたのは、ベルギー出身の女性歌手、アンジェル(1995-)の最新ヒット曲、「Bruxelles je t'aime "ブリュッセル・ジュ・テーム(ブリュッセル、愛してる)"」(2021年10月21日発売)です。

 

 

12月21日に発売の2ndアルバム、「nonante-cinq "95"」の「トップナンバー」ともなっているこの曲は、文字通り、「現代のブリュッセル讃歌」とも言うべき作品で、アンジェル自身の「ブリュッセル愛」が、「そのまま」、反映されているとも言うことが出来ると思います。

 

 

そのアンジェルは、1995年12月3日、ベルギーの、「ブリュッセル首都圏地域」の「高級住宅街」、ユックルで生まれていますが、この「ユックル」というのは、ブリュッセルを構成している19の「基礎自治体」のひとつで、日本で言えば、「東京23(特別)区内」に「相当する」ということでしょう。

 

 

「ユックル」と聞いて思い出すのは、2009年のフランス・ベルギー・カナダ映画の名作、「100歳の少年と12通の手紙」(エリック=エマニュエル・シュミット原作・脚本・監督)で、「オスカー少年」役を演じた、アミール(1998-)の出身地でもあるということです。

 

 

そう、この「少年」ですね...。

 

 

 

 

 

「ベルギー」は、「オランダ」と接する「北部」では「オランダ語(の方言)」、「フランス」と接する「南部」では「フランス語(の方言)」が話され、さらに、「ドイツ」と接する「東部」では、「ドイツ語」も話されています(この「3言語」が、ベルギーの「公用語」となっています)。

 

 

「ブリュッセル」という地域は、これまでにも書いている通り、実際には「オランダ語圏」に入ります。

 

 

しかし、その住民の「約8割」が「フランス系(フランス語の話者)」とも言われ(言ってみれば、「飛び地」のような印象です)、そのことが、長年にわたる、「言語対立」の「要因」ともなっていました。

 

「2言語併用地域」として、街なかの「看板」、「標識」なども、フランス語、オランダ語の「両方」で表示することが「義務づけ」られているブリュッセル...。

 

「EU本部」や、「NATO本部」など、「国際機関本部」が集中していることから、「EUの首都」とも呼ばれるブリュッセルでは、もちろん、「英語」もかなり通用します。

 

 

今回紹介している歌手、アンジェルも、「フルネーム」では、アンジェル・ヴァン・ラーケン(Angele Van Laeken)と言い、「先祖」は「オランダ系」だったことを、思わせてもいますね。

 

 

また、アンジェルの父、セルジュ・ヴァン・ラーケン(1961-)も、「マルカ(Marka)」という名義で、現在も「歌手活動」を続けており、母、ローランス・ビボ(1968-)も現役の「女優/コメディエンヌ」、兄のロメオ(1992-)も、「ロメオ・エルヴィス」という名義で活動している「ラッパー」と、まさに、「アーティスト一家」と呼べるほどの「すごさ」を感じます。

 

 

ちなみに、こちらが、父親のマルカ。

2020年4月発表の「近作」、「si demain je reviens "もし明日、俺が戻るのなら(仮)"」。

 

こちらは、兄ロメオの最新作「AC」...。

いやはや、「家族」で、「芸風」がまったく「違う」なあ...。

 

 

母親、ローランス・ビボによる、「スタンドアップコメディ」、「le prof (de gym)(「ジムのコーチ」)」。

 

何と、「フランス語版」のみならず、こちらの「オランダ語版」でも、観客を笑わせていますね。

 

スゴイ!! (本当に、これが一番「スゴイ」かも...)

 

(2010年11月にアップされた動画です)

 

(追加)「フランス語版」(2011年3月にアップされた動画です)

 

 

アンジェルも、幼少期は、ブリュッセル近郊の「オランダ語圏」の街、リンクベークで育ちましたが、当時、父親の勧めもあって、ピアノを習ったことが、「その後」に、大きく「影響」を与えたともいうことです。

 

 

「メジャーデビュー前」に、すでに、ブリュッセルのカフェにて「ライヴ」も行なっているというアンジェル...。

 

 

こちらは、2015年2月6日、ロサンゼルスにて、「弾き語り」で歌っている映像です。

 

曲は、ディック・アネガン(1952-)の「Bruxelles "ブリュッセル"」(1974)。

 

やはり、「ブリュッセル愛」が感じられる演奏です。

 

 

こちらが「オリジナル」です。

 

ディック・アネガンはオランダ・デン・ハーグの出身ですが、1958年から1970年までをブリュッセルで過ごしており、2005年12月20日には、「名誉市民」にもなりました。

 

「母国語」はもちろん、「オランダ語」ではありますが、むしろ、「フランス語」で歌うアーティストとして知られています。

 

 

このような映像も見つけました(2018年10月31日放送)。

 

2018年10月5日、1stアルバム、「Brol」が発売され、「話題」となったことによる出演のようです。

 

 

1stアルバムにも収録されている、最初の2枚のシングルのMVは、当時、「動画サイト」で、「大変な注目」を集めたようです。

 

 

デビューシングル「la loi de Murphy "マーフィーの法則"」(2017年10月23日発売)。

 

2ndシングル「je veux tes yeux "あなたの眼がほしい"」(2018年1月31日発売)。

 

こちらの1stアルバムは、「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック 2019」(2019年2月8日開催)において、「最優秀新人アルバム賞」を獲得したほか、ベルギー、フランスの他、スイス、カナダ、アメリカ、そしてルクセンブルクにて、合計「90公演」を行なった「ツアー」が、やはり、2020年の「最優秀コンサート(ツアー)賞」を獲得しています。

 

 

それでは、以下に、「Bruxelles je t'aime "ブリュッセル・ジュ・テーム(ブリュッセル、愛してる)"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

 

詞・曲ともにアンジェル自身が書いており、やはりその「才能」を感じさせる作品となっていますが、この曲は、すでに、「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック 2022」(2022年2月11日開催予定)の「オリジナル曲」、「MV」の2部門で、「ノミネート」されています。

 

 

その「歌詞」では、バルバラ(1930-97)の「Gottingen "パリとゲッティンゲン"」(1964-65)を思わせるような出だしと、とにかくも、その、とても大きな「ブリュッセル愛」...。

 

 

これに尽きると思います(まさに、現代の「ブリュッセル讃歌」!!)。

 

 

アルバムタイトルの「nonante-cinq "95"」という言い回しも「ベルギー」ならではのもので(フランスでは普通、「quatre-vingt-quinze(4×20+15=95)」と言います)、同じく、ブリュッセル出身のジャック・ブレル(1929-78)も、「70(フランス式には「soixante-dix(60+10=70)」)」を「septante」と話していたように、その「数詞」に「特徴」があります。

 

 

「80」については、「huitante」、または「octante」という言い方もありますが、「前者」は、「スイス」で、現在も使われている言い方の様で、「後者」は、やや「古語的」だということです。

 

 

ベルギーでは、「80台の数字」については、やはり、フランス同様、「quatre-vingts(4×20)」で話している方が「ほとんど」のような印象を受けます。

 

 

また、「フランス語」、「オランダ語」の「2ケ国語」が話されている地域らしく、ブレルの曲、「Marieke "マリーク"」(1961)同様に、簡単な「オランダ語」を、交えて歌ってもいます(*で示した部分。「ブリュッセル」の綴りも異なっています)。

 

 

 

最後に、「私」にとっての「ブリュッセル」ですが、やはり、「ブレルの街」といった印象ですね。

 

 

もちろん、「古都」といった印象もありますし、「派手さはない」にしても、「EU本部」のような「高層ビル」も、やはり「ある」街なわけで...。

 

 

とにかく「寒く」て(笑)、いつでも「コート」が必要かも...。

 

 

「鉛色の空」...。

 

 

「パリ北駅」から、「Thalys(タリス)」に乗って「ブリュッセル南駅」に着くと、まるで「(日本の)北東北」へ来たかのような印象で、強いて言えば、「秋田」(こちらも、「思い入れ」のある、「大好きな街」です...)のようなイメージがあります。

 

 

それを言うなら、オランダ・アムステルダムは、「青森」のようなイメージでしょうか...。

 

 

いずれにしても、「北国志向」の私にとっては、「どちら」も、「旅情」をかき立てられる街だと思います。

 

 

ありがとうございました。

 

 

それではまた...。

 

 

..........................................................................................................................................................................................

 

Bruxelles je t'aime  ブリュッセル・ジュ・テーム(ブリュッセル、愛してる)

 

on n'a pas les tours de New York

on n'a pas de lumiere de jour six mois dans l'annee

on n'a pas Beaubourg, ni la Seine

on n'est pas la ville de l'amour

mais bon, vous voyez

 

ニューヨークのような高層ビルはないし

1年の半分は、日光も当たらない

「ポンピドゥー・センター(ソントル・ボーブール)」もないし、セーヌ川もない

「恋の街」であるわけでもない

そう、それでも...

 

et surement que des ce soir le ciel couvrira une tempete

mais apres l'orage, avec des bieres, les gens feront la fete

 

確かに、今夜から、空は覆い隠されることでしょう 嵐によって

でも、その嵐の後に、人々は、パーティを開くことでしょう、ビールとともに

 

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

t'es ma preferee

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

t'es la plus belle

oui, t'es la plus belle (hey)

 

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

私のお気に入り

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

あなたは最も美しい

そう、あなたは最も美しい

 

Paris m'appelle quand je veux rentrer chez moi

quand le ciel gris et la pluie me manquent

je vais mieux quand j'te vois

les villes sont belles

mais moi je ne pense qu'a toi

quand mon pays et ma ville me manquent

moi je ne t'oublie pas

 

家に帰りたいのに、パリが私を呼んでいる(パリから電話が来る)

灰色の空や、雨が恋しい時

あなたを見ると、気分が良くなる

どの街も素敵だけれど

私は、あなたのことしか考えない

私の故郷、私の街が恋しい時

私は、あなたを忘れてはいない

 

on n'a pas la plus longue de toutes les histoires

on le sait, on n'a pas toujours gagne

et d'habitude, j'ai l'attitude

meme si c'est dur de garder espoir

quand on n'est pas les premiers

 

すべての歴史の中で、私たちが最も長いわけでもないし

私たちは、いつも勝利していたわけでもないけれど

いつでも、礼儀正しく

たとえ、希望を守り切るのは難しいとしても

私たちが一番ではないとしても

 

les Marolles, Fragey, Saint-Gilles, Laeken

a qui je dois mon nom

 

マロール、フラジェ、サン=ジル、ラーケン

私が、その名を借りて(負って)いる人々に

 

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

t'es ma preferee

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

t'es la plus belle

oui, t'es la plus belle (hey, oh-oh)

 

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

私のお気に入り

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

あなたは最も美しい

そう、あなたは最も美しい

 

Paris m'appelle quand je veux rentrer chez moi

quand le ciel gris et la pluie me manquent

je vais mieux quand j'te vois

les villes sont belles

mais moi je ne pense qu'a toi

quand mon pays et ma ville me manquent

moi je ne t'oublie pas

 

家に帰りたいのに、パリが私を呼んでいる(パリから電話が来る)

灰色の空や、雨が恋しい時

あなたを見ると、気分が良くなる

どの街も素敵だけれど

私は、あなたのことしか考えない

私の故郷、私の街が恋しい時

私は、あなたを忘れてはいない

 

et si un jour elle se separe et qu'on ait a choisir un camp

ce serait le pire des cauchemars

tout ca pour une histoire de langues

j'ai vecu mes plus belles histoires en francais et en flamand

(*)laat me het zeggen in het Vlaams

dank je Brussel voor m'n naam(*)

et si un jour elle se separe et qu'on ait a choisir un camp

ce serait le pire des cauchemars

tout ca pour une histoire de langues

j'ai vecu mes plus belles histoires en francais et en flamand

(*)laat me het zeggen in het Vlaams

dank je Brussel (hey, oh-oh)(*)

 

そしてある日、国が分裂し、どちらかを選ばなくてはならないとしたら

それは、最悪の悪夢となるでしょう

それはみんな、言語の歴史の問題のため

私は、フランス語でも、オランダ語でも、最も美しい人生を生きた

(*)オランダ語でも言わせてください

私のこの名前のために...ブリュッセルよ、ありがとう!! (*)

そしてある日、国が分裂し、どちらかを選ばなくてはならないとしたら

それは、最悪の悪夢となるでしょう

それはみんな、言語の歴史の問題のため

私は、フランス語でも、オランダ語でも、最も美しい人生を生きた

(*)オランダ語でも言わせてください

ブリュッセルよ、ありがとう!! (*)

 

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

t'es ma preferee

Bruxelles, je t'aime

Bruxelles, je t'aime

tu m'avais manque

t'es la plus belle

oui, t'es la plus belle (hey, oh-oh)

 

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

私のお気に入り

ブリュッセル、愛してる

ブリュッセル、愛してる

あなたがいなくて寂しかった

あなたは最も美しい

そう、あなたは最も美しい

 

Paris m'appelle (Paris m'appelle) quand je veux rentrer chez moi (oh-oh)

quand le ciel gris et la pluie me manquent (oh-oh)

je vais mieux quand j'te vois

les villes sont belles (les villes sont belles)

mais moi je ne pense qu'a toi (oh-oh)

quand mon pays et ma ville me manquent

moi je ne t'oublie pas (oh-oh)

Paris m'appelle (Paris m'appelle) quand je veux rentrer chez moi (oh-oh)

quand le ciel gris et la pluie me manquent (oh-oh)

je vais mieux quand j'te vois

les villes sont belles (les villes sont belles)

mais moi je ne pense qu'a toi (oh-oh)

quand mon pays et ma ville me manquent

moi (oh-oh) je ne t'oublie pas

 

家に帰りたいのに、パリが私を呼んでいる(パリから電話が来る)

灰色の空や、雨が恋しい時

あなたを見ると、気分が良くなる

どの街も素敵だけれど

私は、あなたのことしか考えない

私の故郷、私の街が恋しい時

私は、あなたを忘れてはいない

家に帰りたいのに、パリが私を呼んでいる(パリから電話が来る)

灰色の空や、雨が恋しい時

あなたを見ると、気分が良くなる

どの街も素敵だけれど

私は、あなたのことしか考えない

私の故郷、私の街が恋しい時

私は、あなたを忘れてはいない

 

(daniel-b=フランス専門)