こちらは、公式の「MV」です。

 

 

 

 

そのMV撮影の模様を「記録」した映像がこちらです(大変「貴重」です)。

ミシェル・ベルジェ(1947-92)が、自らカメラを覗くなど、本当に「熱心」なプロデュースぶりです。

 

こちらは、1987年4月10日のテレビ番組から。

 

 

2015年11月初演のミュージカル「RESISTE」は、そのミシェル・ベルジェ&フランス・ギャル(1947-2018)夫妻の楽曲で制作された、「集大成」とも言える作品です。

 

ミシェルの死後、フランス・ギャルの「最後の伴侶」となったブルック・ドーイットとともに、「心血を注いで」制作されたこのミュージカルは、まさに、「遺言」のようにも感じられます。

 

 

その「RESISTE」の一場面から。

 

コランティーヌ・コリエ演じる「アンジェリナ」は、主人公マギー(レア・ドゥロー)らの「命運」を握る、「取引先銀行家」の「令嬢」です。

 

マギーから、「姉」のように慕われているアンジェリナは、彼女のために「行動」を起こしますが...。

 

「序盤」で歌われるこの曲は、アンジェリナの「強い意志」を表現しています。

 

そのミュージカル「RESISTE」より、この曲が登場する場面について書いています。

 

 

こちらは、この「ミュージカル版」の「オリジナル録音」です(コランティーヌ・コリエ)。

 

こちらは「DVD」(PAL)。

 

こちらは「CD」です。

 

https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10097776129.html(これまでの記事)

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12309459572.html(ミュージカル「RESISTE」最初の記事)

http://resistelacomediemusicale.fr/(ミュージカル「RESISTE」公式サイト)

https://www.youtube.com/channel/UCORxPxv1VGQf3exA7ApozjA(同「YouTube」公式チャンネル)

 

 

さて、「10月9日」は、ジャック・ブレル(1929-78)の「命日」でしたが、こちらの方は、「誕生日」でした。

 

 

フランス・ギャル(1947-2018)!!

 

 

そのフランス・ギャルの、1月7日の「命日」に際して書いた、「前回の記事」はこちらです。

 

 

今回紹介する曲は、この「前回の記事」の曲とももちろん「関係」があります。

 

そのため、今回、「この曲」について書くことは、その時からすでに、「決定事項」ということでした...。

 

 

前回の曲、「samba mambo "サンバ・マンボ"」(1975-76)は、「夫」となったミシェル・ベルジェ(1947-92)(2人は、1976年6月に「結婚」)のプロデュースによる、初めてのアルバムに収録された作品でした。

 

実際には、その「2年」ほど前から、ともに活動をしていたのですが、「アルバム」として「形」となったのは、ミシェル・ベルジェとの「共作」では、この時が「初めて」でした。

 

変わって、今回の曲、「papillon de nuit "夜の蝶"」(1987)は、フランス・ギャルの「ソロ名義」としては「最後」となったアルバム、「Babacar "ババカー(セネガルの赤ちゃん)"」(1987)からの1曲です。

 

この後、ミシェルにとっては「最晩年の遺作」となってしまったアルバム、「double jeu "最後のデュエット"」(1992)での「共演」はありますが、「ソロ作品」としては、これが「最後」ということになります。

 

 

「最初」と「最後」ということではありますが、この「samba mambo "サンバ・マンボ"」と、「papillon de nuit "夜の蝶"」との「共通点」、お分かりでしょうか?

 

 

そう!!

 

 

2015年11月に「初演」となった、フランス・ギャルと、その「最後の伴侶」、ブルック・ドーイットによるミュージカル作品、「RESISTE "レジスト"」において、この曲は、コランティーヌ・コリエ演じる「銀行家の令嬢」、アンジェリナのナンバーとなったものなのです。

 

 

この物語の主人公マギー(レア・ドゥロー)の一家は、「母親の名(ローラ)」を「店名」としたナイトクラブ(ディスコ)を経営していましたが、そんなある日、「債務の償還」を「早める」ように、銀行から「突然の通達」を受けることになりました。

 

まったく「根拠」のない、「無理な要求」ではありましたが、このままでは、「月末」には店を閉めなくてはならないことになってしまいます。

 

その銀行家の「令嬢」アンジェリナを、マギーは、まるで「姉」のように慕っていました。

 

アンジェリナは、自分の「父親」のためにマギーが苦しんでいることを知り、「協力」を申し出るのですが、その「行動」の結果...。

 

 

前回紹介したこの曲、「samba mambo "サンバ・マンボ"」(1975-76)は、マギーを「励ます」ために、「踊り」に誘うシーンで使われました(マギーのキャストは、ファニー・ドレイグに「変更」となってからの公演の模様です)。

 

この曲が登場する場面はこちら(上掲の「前回記事」もご参照ください)。

 

 

続いて、アンジェリナの「登場」シーン、そして、「クライマックス・シーン」の1つで歌われるのがこの曲...。

 

「実際の事件の登場人物」を歌った作品ですが、その後、ロックオペラ「スターマニア」(1979年初演)の「クリスタル」役(「初演版」では、フランス・ギャルが演じました)の「モデル」ともなりました。

 

もともと、この曲を「中心」とした、別の「ミュージカル作品」が作られる予定だったのですが、「未完」のままに終わったため、その「設定」が、そのまま「スターマニア」に引き継がれたものです。

 

そして、「RESISTE」にも...。

 

「au revoir Angelina "バイバイ アンジェリナ"」(1974)。

「オリジナル」は、ミシェルとフランスの「デュエット曲」です。

 

この曲についての記事

 

この曲が登場する場面はこちら(注:「ネタバレ部分」を含みます!!)。

 

(参考)「スターマニア」がテーマの記事一覧

 

 

今回の曲、「papillon de nuit "夜の蝶"」(1987)は、ミュージカル「RESISTE」では「序盤」に歌われ、アンジェリナの「強い意志」を表現した曲だと言うことが出来ます。

 

 

「私の父親は、私を隠してしまいたがっている」と言い放つアンジェリナは、さらに、

 

 

「私は恐くないわ!!

私は中途半端に生きたくはない。

後悔したくない。

私は、毎日を、"最後の日"のように生きたいの!!」

 

 

と「宣言」して、この曲を歌い始めるのです。

 

 

このように、「本編」のすべてが、ミシェル・ベルジェがフランス・ギャルのために作った曲、もしくは、「自身」で歌った曲で「構成」されているこのミュージカル「RESISTE」は、まさに、2人の足跡の「集大成」とも言える作品で、現在となっては、「遺言」とも言える作品となってしまいました...(もともとの「制作目的」も、これらの曲を、「確固たる"スタンダード"として残す」という意味合いがあったということです)。

 

 

それでは以下に、「papillon de nuit "夜の蝶"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

今回の訳詞は、1998年に発売された「日本盤CD」に添付されていた、白石緋女子さんのものをお借りしていますが、若干の「アレンジ」があります。

 

「papillon de nuit」は、「夜の蝶」、即ち「蛾」を表し、元の訳詞には「その通り」に書かれていますが、「イメージの問題」から、ここでは「夜の蝶」に「統一」しました。

 

各節の終わりに繰り返される「comme un papillon de...」は、そのまま訳すと、「まるで蝶」という感じにしかなりませんが、「日本語的な語感」から、「まるで夜の(蝶)」という風にあらためました。

 

 

名曲「evidemment "エヴィダマン(ココに捧ぐ)"」を収録していることでも「有名」な、1987年のアルバム「Babacar "ババカー(セネガルの赤ちゃん)"」...。

 

この曲の記事

 

 

「名曲揃い」とも言える中で、堂々の「トップナンバー」でもある、今回の曲「papillon de nuit "夜の蝶"」ですが、このアルバムを聴く時には、その「背景」として、「弟同然」であったダニエル・バラボワーヌ(1952-86)と、「親友」コリューシュ(1944-86)の、「突然の事故死」にも「思いを馳せるべき」だと思います。

 

それではまた...。

 

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papillon de nuit  夜の蝶

 

comme une etoile amarante

comme un papillon de nuit

c'est la lumiere qui m'attire

la flamme qui m'eblouit

je sens mon corps qui chavire

la chaleur qui m'envahit

et mon desir qui me brule

qui va consumer ma vie

comme un papillon de

comme un papillon de

comme un papillon de nuit

 

赤紫の星のように

夜の蝶のように

光に誘われる

炎に魅せられる

身体が震えているわ

熱いわ

欲望に身を焦がす

命ある限り

まるで夜の

まるで夜の

まるで夜の蝶のように

 

comme une etoile amarante

comme un papillon de nuit

j'oublie le temps qui me reste

attiree par l'infini

je sens mon corps qui derive

ma raison qui s'engourdit

et cette lumiere qui me brule

c'est elle dont j'ai envie

comme un papillon de

comme un papillon de

comme un papillon de nuit

 

赤紫の星のように

夜の蝶のように

時を忘れてしまう

永遠に憧れて

漂うこの身体

麻痺する理性

この身を焼き尽くす

光が欲しい

まるで夜の

まるで夜の

まるで夜の蝶のように

 

ou ca commence

ou ca finit

ou la vie me conduit

quelle importance

j'ai le coeur immense

et le monde est petit

ce qui compte, c'est d'avoir envie

 

どこで始まり

どこで終わるのか

命の行方など

問題じゃないわ

私のハートはあまりに大きく

世界はあまりに小さいわ

大切なのは欲しがることよ

 

comme une etoile amarante

comme un papillon de nuit

je vole au-dessus des ombres

des fantomes tristes et gris

s'il faut se noyer, se fondre

dans le silence, et l'oubli

pour le bonheur d'une seconde

je prefere payer le prix

comme un papillon de

comme un papillon de

comme un papillon de nuit

 

赤紫の星のように

夜の蝶のように

影を飛び交う

悲しい灰色の幻

沈黙と忘却の谷間に

身を任せられるなら

束の間の幸福のためなら

代償は厭わない

まるで夜の

まるで夜の

まるで夜の蝶のように

 

ou ca commence

ou ca finit

ou la vie me conduit

ou bien tu m'aimes

ou tu m'oublies

ou bien tu me suis

ce qui compte, c'est d'avoir envie...

 

どこで始まり

どこで終わるのか

命の行方が何よ

あなたの愛が何よ

捨てられたって

惚れられたって

大切なことは欲しがることよ...

 

(daniel-b=フランス専門)