1970年前後(1968年、または1969年?)、当時のCBS社(現「SME」)で録音されたアルバム、「Tour Eiffel "エッフェル塔"」に収録された1曲で、「50歳」を越えた頃の録音です。
その「ハスキーボイス」にさらに「磨き」がかかった、まさに「円熟期」の名唱で、私の「イチ押し」です!!
ようやく動画サイトにアップされましたので、ここに載せておきたいと思います!!
「伝説の大御所」、モーリス・シュヴァリエ(1888-1972)も歌っています。
すでに、かなりの「高齢」ではありますが、1966年のアルバム、「Chevalier chante Paris」に収録されたこの録音は、相変わらずの「ダンディ」なイメージに加え、「気品」、そして、「温かさ」が感じられます。
まさに、「技巧」よりも、「歌の心」を感じる名唱です。
もっとも「長い」バージョンで歌っているのは、ジャック・ベルタン(1946-)です。
1982年に録音され、翌年の「ACC(アカデミー・シャルル・クロ)ディスク大賞」を受賞した名盤です。
「オリジナル盤」のリス・ゴーティ(1908-94)です。
ここでは、物語の「ごく一部」を歌っているにすぎない(薮内久先生)と、文献には書かれています。
このバージョンの歌詞は、上掲のパタシュウ(1918-2015)や、モーリス・シュヴァリエらが歌っているものとは、「終わり」の部分が、明らかに異なっています。
ジョルジュ・ブラッサンス(1921-81)の録音も、珍しいと言えば「珍しい」部類に入りますが、この曲は、青春時代の「愛唱歌」だったようで、「全集盤」に収録されています。
「Mademoiselle de Paris "パリのお嬢さん"」が「代名詞」ともなっている、ジャクリーヌ・フランソワ(1922-2009)の名唱です。
やはり、「美しい声」ですね...。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12364180105.html?frm=theme(参考:「パリのお嬢さん」の記事)
さて、本日7月14日は、フランスの「革命記念日」でした」(ユトリロさんは、「お誕生日」ですね。おめでとうございます)。
この時期になるとよく聴かれる「スタンダード・ナンバー」、「a Paris dans chaque faubourg "パリ祭"」(1932-33)ですが、元々は、ルネ・クレール脚本・監督の映画「巴里祭」(1932)の主題歌で、歌詞も、ルネ・クレール監督自身が書いています。曲は、モーリス・ジョベール(1900-40, 彼は、大戦中に、惜しくも戦死したそうです)が書きました。
さて、この曲については、まさに「3年前」の本日に、記事として上げていますが(この記事は、その「リブログ」です)、その時に、本当に「残念」ながら、「載せることが出来なかった」音源が、昨年6月、ようやく、「動画サイト」にアップされました。
それを「記念」して、「簡単」ではありますが、あらためてこの記事を書いてみたいと思います。
フランスシャンソン界の「3大巨匠」の1人、ジョルジュ・ブラッサンス(1921-81)を世に出したことでも知られている女性歌手、パタシュウ(1918-2015, 本名アンリエット・ラゴン)は、その独特の「ハスキーボイス」により、聴く者を「魅了」していた、大変「得難い」存在でもありました。
私がシャンソンを聴き始めた12歳当時に出合った、ミュージック・テープ「シャンソン・デラックス20」(1982年。当時は「エピック・ソニー」。 30-6P-158)に収録されていたこの録音ほか数曲は、私に、「得も言われぬ」強烈な印象を与え、「パタシュウ」というその名を、深く、この胸に刻むことになったのでした。
この録音自体は、後に発売されたCD(フランス盤)でも持ってはいますが、こうして「動画サイト」にもアップされたことにより、ようやく、みなさんにも聴いていただくことが「可能」となったものです。
この曲の「オリジナル歌手」であるリス・ゴーティ(1908-94)のバージョンとは、「終わり」の部分の歌詞が異なっていて、「暗いイメージ」というのも否めませんが、それゆえ、パタシュウの声質には「向いて」いるのかも知れません。
「御大」モーリス・シュヴァリエもこの歌詞で歌っていますが、全体からすると、やはり、「少数派」のようです...。
パタシュウと言えば、この「Domino "ドミノ"」(1950)も、「お気に入り」の名唱です(この録音は、「後年」のものと思われます)。
以下に、「a Paris dans chaque faubourg "パリ祭"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
それではまた...。
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a Paris dans chaque faubourg パリ祭
a Paris dans chaque faubourg
le soleil de chaque journee
fait en quelques destinees
eclore un reve d'amour
parmi la foule un amour se pose
sur une ame de vingt ans
pour elle tout se metamorphose
tout est couleur de printemps
a Paris quand le jour se leve
a Paris dans chaque faubourg
a vingt ans on fait des reves
tout est couleur d'amour
パリでは、その、どの界隈でも
日々の太陽が
いくつかの運命の中で、
1つの愛の夢を花開かせる
雑踏の中で、1つの恋が芽生える
その20歳の心に...
それは、すべてが変わっていくとき
すべてが春一色に染まる(見える)
パリで日が昇るころ
パリでは、その、どの界隈でも
20歳で、みんな夢を見る
すべては恋一色に染まる(見える)
ils habitaient le meme faubourg
la meme rue et la meme cour
il lui lancait des sourires
elle l'aimait sans lui dire
mais un jour qu'un baiser les unit
dans le ciel elle crut lire
comme un espoir infini
2人は同じ界隈に住んでいた
同じ通り、同じ区画に住んでいた
彼は彼女に微笑みかけ
彼女は、何も言わずに彼を愛した
けれど、ある日、1つの口づけが2人を結びつけた
彼女は、大空の中に見つけたような気がした
永遠の希望のようなものを...
a Paris dans chaque faubourg
chaque fois que le jour s'acheve
a l'heure ou naissent les reves
se brise un reve d'amour
adieu bonheur, adieu pauvre histoire
souvenir toujours si fort
tout nous separe et dans la memoire
tout est couleur de la mort
a Paris quand le jour s'acheve
a Paris dans chaque faubourg
a l'heure naissent les reves
meurt un reve d'amour...
パリでは、その、どの界隈でも
1日が終わるそのたびに
いくつもの夢が生まれるその頃に
1つの恋の夢が破れる
さようなら幸せ、さようなら、かわいそうな物語
想い出は、いつも、それほどに強く
すべては、私たちを引き裂き、そして、記憶の中では、
すべては「死」の色に染まってしまう...
パリでは、1日が終わるその頃
パリでは、その、どの界隈でも
いくつもの夢が生まれるその頃に
1つの恋の夢が終わりゆく...
(la version originale, chante par Lys Gauty)
des jours heureux il ne reste trace
tout est couleur de la nuit
mais a vingt ans l'avenir efface
le passe quand l'espoir luit
a Paris des la nuit venue
a Paris dans chaque faubourg
a toute heure une ame emue
reve encore a l'amour...
(リス・ゴーティの歌った「オリジナル版」)
幸せな日々は跡形もなく消え
すべては「夜」の色
けれど、20歳ならば、「過去」は、「未来」が消してくれる
その希望が輝くときに
パリでは、夜になるとすぐ
パリでは、その、どの界隈でも
いつでも、胸いっぱいで
また恋の夢を見ている...
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