1986年1月4日放送のテレビ番組からです。こちらは「歌唱映像」のみですが、実際には、この後、女性司会者に、この年の「抱負」を話しています。しかし、残念なことに、ダニエルは、この「10日後」(1月14日)、本当に「突然」のヘリコプター事故により、世を去ってしまいました。
こちらは、「最後」となってしまったアルバム「sauver l'amour "愛を救う"」発売直後の、1985年10月19日放送のテレビ番組からです。
こちらは、詳しいデータはありませんが、1985年の映像のようです。上掲2種の動画は、当時多く見られた「リップシンク」(音源は「オリジナル録音」)によるものですが、こちらは、マイクに「肉声」が入っています。そのため、後半でちょっと「ミス」があったりもします。いずれにせよ、大変「貴重」な映像だと言えます。
こちらは「オリジナル録音」による「公式」のMVですが、現在、動画サイトにアップされているものは、どれも、再生速度が「速め」となっているのか、「正しい音声ではない」ように聴こえるのがとても「残念」です(「最初」と、「2番目」の動画が、「正しい速さの音声」です)。
(追記)このMVの監督、オリヴィエ・シャヴァロが、その「演出」について、自ら解説した映像です(2016年1月9日放送。France 2)
これも大変「貴重」な、「微笑ましい」映像です。ダニエルの伴奏で、ミシェルがこの曲を歌おうとするのですが、どうもうまくいかないようです。ダニエルは「最晩年」ですから、本当に「貴重」です。
(追記)上掲の動画は、ダニエルの死後、「追悼番組」として放送されたもののようです。
こちらは「本放送」のもので、1985年11月23日のものです。ミシェルがダニエルの曲「l'Aziza "ラジザ"」(1985)を、ダニエルが、ミシェルの曲「y'a pas de honte "恥ずかしいなんてことないさ"」(1985)を歌っています。
https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10095491551.html(これまでの記事)
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12432668199.html?frm=theme(前回の記事)
https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10095603016.html(ロックオペラ「スターマニア」の記事)
https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10097776129.html(ミシェル・ベルジェ&フランス・ギャルがテーマの記事)
さて、少し遅れましたが、「2月5日」は、ダニエル・バラボワーヌ(1952-86)の「誕生日」でした。「命日」である「1月14日」からは約「3週間」です。「夭逝」した彼の姿は、当然、「永遠に若いまま」ではありますが、仮に「生きていた」とすれば、今年で「67歳」ということになります。
今回紹介する曲は、私自身、「最初期」に採り上げた作品ではありますが(この記事は、その「リブログ」です)、その「魅力」を「伝えきれてはいない」ため、ここに、「グレードアップ版」として、あらためて書きたいと思いました。
ダニエルの「誕生日」には、最も「相応しい」曲だとも言えるでしょう。
今回の曲は、「l'Aziza "ラジザ"」(1985)です。
この作品は、昨年の「命日」にも「記事」として書いている、図らずも「最後」となってしまった傑作アルバム、「sauver l'amour "愛を救う"」(1985年10月発売)を「代表」する1曲で、「シングル」としても「スーパーヒット」となりました(カップリング曲は、あの「tous les cris, les S.O.S. "すべての叫びはS.O.S."」です。「最新の情報」によれば、「シングル」でも「ミリオン」達成とのことです)。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12344422016.html?frm=theme(「sauver l'amour "愛を救う"」の記事)
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12237729954.html?frm=theme(「tous les cris, les S.O.S. "すべての叫びはS.O.S."」の記事)
この曲のタイトル「l'Aziza "ラジザ"」とは、「アラビア語」で、「いとしい人」を表す言葉です。
1982年のアルバム「vendeurs de larmes "涙を売る男"」の録音の時期に知り合った女性が、最終的にダニエルの「妻」となったコリンヌでした。
彼女は、「ユダヤ系のモロッコ人」ということで、その「愛称」は「ココ」となりますが、その上にさらに付いた「あだ名」が、この「l'Aziza(いとしい人)」なのです。次の「新作アルバム」に関するインタビューでは、この「l'Aziza "ラジザ"」 についてももちろん語られています。
ダニエル自身、「pro-Arabe(アラブびいき)」と語り、テレビで、「人種差別主義者」の質問にも答えるなど、やはり、その「熱血漢」ぶりがうかがえます。
参考までに...。
ダニエルとコリンヌとの間には、1984年7月15日生まれの長男ジェレミーと、ダニエルの死後、1986年6月1日に生まれた長女ジョアナの2人の子どもがいます。
そのジョアナが、「ベテラン歌手」(と言っても、ダニエルからは「10歳も年下の後輩」ですが...)マルク・ラヴォワーヌ(1962-)と、「sauver l'amour "愛を救う"」を「デュエット」した映像(2007年)を、ここにも載せておくことにしましょう。
ダニエルの死後、残されたコリンヌに捧げられた曲が、ミシェル・ベルジェ(1947-92)が作り、その妻フランス・ギャル(1947-2018)が歌った、「evidemment "エヴィダマン(ココに捧ぐ)"」(1987)であり、「la lettre "手紙"」(1992, 「最後のデュエット」より)でもあるのです。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12345132780.html?frm=theme(この2曲についての記事)
さて、「l'Aziza "ラジザ"」に話を戻しましょう。
この曲は、「異文化間の恋愛」を歌った、「明るく」、「力強い」作品ですが、「サウンド」的には、当時の「最新鋭」の電子機器である、「Fairlight CMI」を導入するなど、「新時代」のメディア、「CD」を念頭に置いた、まったく「新しい」音作りとなっています。まさに、フランスの「エレクトロ・ポップ」の「先駆け」とも言えるでしょう。
「カバー」では、この人のものを見つけました。昨年紹介した、アミール・ハッダード(1984-)という歌手によるものです。彼も、父親が「チュニジア出身」、母親が「モロッコ人」だということで、まさに、この曲には「ピッタリ」です。2017年10月19日放送のテレビ番組ですが、「フランス人の好きな50の歌」の中の1曲だということです。やはり、「スゴイ」ですね...。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12363129577.html?frm=theme(アミールについての記事)
こちらは、2015年の「les enfoires(レ・ザンフォワレ)」より。
エレーヌ・セガラ(1971-)、Tal(1989-)、リアーヌ・フォリー(1962-)、アメル・ベント(1985-)が「ソリスト」として登場します。
ダニエルの「そっくりさん(?)」によるバンド「generation bala」に、「l'Aziza "ラジザ"」の「オリジナル・ギタリスト」である、ジョン・ウーロフ本人(最初に挙げている動画にもすべて出演しています)が「ゲスト出演」した映像もありました(2009年1月14日、スイス・ジュネーブ)。
以下に、「l'Aziza "ラジザ"」の歌詞を載せておきましょう。
それではまた...。
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l'Aziza ラジザ
petite rue de casbah
au milieu de Casa
petite brune enroulee d'un drap
court autour de moi
ses yeux remplis de pourquoi
cherchent une reponse en moi
elle veut vraiment que rien ne soit sur
dans tout ce qu'elle croit
カサブランカの真ん中の
カスバの路地で
布に身をくるんだ褐色の少女が
僕の周りを走り回る
その瞳は疑問に満ちあふれ
僕の答えを探っている
彼女は本当に望んでいる
自分の信じるものすべてが、何ひとつ確かではないことを
ta couleur et tes mots tout me va
que tu vives ici ou la-bas
danse avec moi
si tu crois que ta vie est la
ce n'est pas un probleme pour moi
l'Aziza
je te veux si tu veux de moi
君の肌の色も言葉もみんな僕の好みだ
君がここに暮らそうと向こうに暮らそうと
一緒に踊ろう
もし君の人生がここにあると信じていたって
そんなこと、僕には大した問題じゃない
ラジザ
君が僕を望むのなら、僕も君を望む
et quand tu marches le soir
ne tremble pas
laisse glisser les mauvais regards
qui pesent sur toi
l'Aziza, ton etoile jaune c'est ta peau
tu n'as pas le choix
ne la porte pas comme on porte un fardeau
ta force c'est ton droit
夜に歩くときでも
おびえちゃいけない
君を狙ってやって来る
悪者たちの視線も無視するんだ
ラジザ、君の「黄色い星」(*)はその肌だ
君には選びようがない
それを「重荷」のように背負ってしまってはいけない
君の力、君の「権利」なんだから
ta couleur et tes mots tout me va
que tu vives ici ou la-bas
danse avec moi
si tu crois que ta vie est la
ce n'est pas un probleme pour moi
l'Aziza
je te veux si tu veux de moi
君の肌の色も言葉もみんな僕の好みだ
君がここに暮らそうと向こうに暮らそうと
一緒に踊ろう
もし君の人生がここにあると信じていたって
そんなこと、僕には大した問題じゃない
ラジザ
君が僕を望むのなら、僕も君を望む
l'Aziza, ta couleur tes mots tout me va
danse avec moi
que tu vives ici ou la-bas
ce n'est pas un probleme pour moi
l'Aziza
je te veux si tu veux de moi
l'Aziza
si tu crois que ta vie est la
il n'y a pas de loi contre ca
l'Aziza
fille enfant du prophete roi
ラジザ、君の肌の色も言葉もみんな僕の好みだ
一緒に踊ろう
君がここに暮らそうと向こうに暮らそうと
そんなこと、僕には大した問題じゃない
ラジザ
君が僕を望むのなら、僕も君を望む
ラジザ
もし君の人生がここにあると信じているのなら
それを妨げる法律なんてない
ラジザ
「予言者王」の娘よ
ta couleur et tes mots tout me va
que tu vives ici ou la-bas
danse avec moi
si tu crois que ta vie est la
ce n'est pas un probleme pour moi
l'Aziza
je te veux si tu veux de moi...
君の肌の色も言葉もみんな僕の好みだ
君がここに暮らそうと向こうに暮らそうと
一緒に踊ろう
もし君の人生がここにあると信じていたって
そんなこと、僕には大した問題じゃない
ラジザ
君が僕を望むのなら、僕も君を望む...
(*訳注)「黄色い星」...第二次大戦中に、ナチス・ドイツが、「識別」のために、ユダヤ人に着けさせた「ユダヤの星」に由来。
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(daniel-b=フランス専門)



