(この曲「Milord "ミロール"」は、1961年にアメリカでも発売されました。この映像は、当時の「エド・サリヴァン・ショー」に出演した時のものだということです)
(こちらも、同じ映像ですが、状態の「良い」ものです。ただし、最初のところは少し欠けています)
(1962年12月14日、オランダ・ナイメーヘンでのライヴの模様だということです。すでに「晩年」のピアフは、まさに「満身創痍」でしたが、このように、「気丈」に、ステージを務めあげました)
(こちらが「オリジナル録音」です)
(2007年の伝記映画「エディット・ピアフ~愛の讃歌」でピアフの役を演じたのはマリオン・コティヤールです。彼女は、この演技により、「第80回アカデミー賞主演女優賞」を獲得し、一躍、「世界的スター」となりました)
https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10107487717.html(これまでの記事。テーマ、「独立」しました!!)
さて、少し遅れましたが、「10月10日」は、フランスの「伝説的女性歌手」、エディット・ピアフ(1915-63)の「命日」でした(公式には「11日」とも発表されています)。しかも今年は、「没後55周年」の「記念の年」にも当たります。
エディット・ピアフは、上掲の映像で見ても分かるように、大変「小柄」な女性でした。しかし、その「歌唱力」は、「彼女は、"電話帳"でも歌いこなすだろう」(ボリス・ヴィアン)とも言われたほどで、これこそが「伝説」たる所以なのです。「3分」、「4分」でしかない「歌」が、「名作映画」に「匹敵」するほどの「感動」を与えました。心の底からあふれ出す、まさに「魂の歌」です。
今回紹介するこの曲「Milord "ミロール"」は、1959年5月8日に録音され、同年発表された名作です。
タイトルの「ミロール」とは、英語の「My Lord(マイ・ロード)」がフランス風になまったもので、港町の「娼婦」が、「ねえ、旦那」と、客に呼びかける際の言い方です。
この曲の詞は、当時(1958年)、ギタリストのアンリ・クローラ(1920-60)からの紹介でピアフと知り合った、「若き日」のジョルジュ・ムスタキ(1934-2013, 彼も、今年「没後5周年」です)が書いています。ピアフは、ムスタキを大変気に入ったということで、彼も、ピアフのもとから「世」に出たアーティストと言えるのです。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12383899977.html?frm=theme(参考:ムスタキについての記事)
しかしムスタキは、1959年1月に、ピアフの、これが「最後」となる「アメリカ公演」(9回目)に同行していましたが、ステージで「倒れた」にもかかわらず、「アルコールに溺れる」ピアフに愛想が尽き、そのまま「別れた」ということです。
曲は、「hymne a l'amour "愛の讃歌"」(1949-50)でも曲を書いたマルグリット・モノー(1903-61)です。彼女にとっても、「晩年の作品」だったと言うことが出来ます。「アメリカ公演」に合わせて書いた曲だけに、「アメリカン・ダンス」のスタイルで書かれています。
この「Milord "ミロール"」は、「恋」とは縁遠い港の娼婦が、ひそかに見初めた、ある「船乗り」の「失恋」を「慰める」という歌ですが、ピアフの「絶妙」の歌唱により、この歌の「裏側」、つまり、「女性側」の心情も「浮き彫り」となっていて、感動を呼びます。ピアフの歌も、まさに「演劇的」と言えるでしょう。
テーマを「独立」させましたので、これからも、ピアフの「名曲」について書いていきたいと考えています。「次回の予定」は現在は「未定」ですが、次には、この曲を採り上げることでしょう。いや、ぜひ書いてみたいです。
1940年発表の名作、「l'accordeoniste "アコーディオン弾き"」です。
また、こんな「素敵」な動画も見つけました。ブレル(1929-78)が「詞」を書くも、ピアフはついに録音することが出来なかった作品「je m'en remets a toi "あなた次第"」(1963)です。2人の「伝説」を結び付けようとする「試み」は多いですが、この、ブレルとピアフに見立てた2人の動画は「秀逸」だと思います。
以下に、「Milord "ミロール"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
それではまた...。
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Milord ミロール
allez, venez, Milord
vous asseoir a ma table
il fait si froid dehors
ici, c'est confortable
laissez-vous faire, Milord
et prenez bien vos aises
vos peines sur mon coeur
et vos pieds sur une chaise
je vous connais Milord
vous ne m'avez jamais vue
je ne suis qu'une fille du port
une ombre de la rue
さあ、いらっしゃいミロール
私のテーブルにお座りなさい
外はとても寒いでしょう
ここはとても居心地がいい
お好きなようにどうぞ、ミロール
お楽になさい
あなたの苦しみは私の心に
そして、足は椅子の上にどうぞ
私はあなたをよく知っているのよ
あなたは私を見てくれたことがないでしょう
私は港の女の1人にすぎない
通りをうろつく影でしかないの...
pourtant je vous ai frole
quand vous passiez hier
vous n'etiez pas peu fier
dame! le ciel vous comblait
votre foulard de soie
flottant sur vos epaules
vous aviez le beau role
on aurait dit le roi
vous marchiez en vainqueur
au bras d'une demoiselle
Mon Dieu, qu'elle etait belle
j'en ai froid dans le coeur
だけど私はすれ違ったのよ
昨日、あなたが通った時に
すごく誇らしげだったじゃない
まったく! 幸せいっぱいのご様子で
絹のスカーフを
肩の上になびかせながら
大した役回り
まるで王様の様だったわ
若い娘の腕をとり
勝ち誇ったように歩いていた
まあまあ、何てきれいな方でしょう
胸がゾクッとしましたよ
allez, venez, Milord
vous asseoir a ma table
il fait si froid dehors
ici, c'est confortable
laissez-vous faire, Milord
et prenez bien vos aises
vos peines sur mon coeur
et vos pieds sur une chaise
je vous connais Milord
vous ne m'avez jamais vue
je ne suis qu'une fille du port
une ombre de la rue
さあ、いらっしゃいミロール
私のテーブルにお座りなさい
外はとても寒いでしょう
ここはとても居心地がいい
お好きなようにどうぞ、ミロール
お楽になさい
あなたの苦しみは私の心に
そして、足は椅子の上にどうぞ
私はあなたをよく知っているのよ
あなたは私を見てくれたことがないでしょう
私は港の女の1人にすぎない
通りをうろつく影でしかないの...
dire qu'il suffit parfois
qu'il y ait un navire
pour que tout se dechire
quand le navire s'en va
il emmenait avec lui
la douce aux yeux si tendres
qui n'a pas su comprendre
qu'elle brisait votre vie
l'amour ca fait pleurer
comme quoi, l'existence
ca vous donne toutes les chances
pour les reprendre apres
時にはこんなこともあるんですね
たった一隻の船のために
すべてが引き裂かれてしまうことが
その船が行ってしまう時
わけを知るよしもない
あの優しい眼差しのお嬢さんも
一緒に連れて行ってしまった
彼女があなたの人生をダメにしたの
恋って、泣かせるものね
だから、生きているってこと
あなたにあらゆるチャンスを与えてくれる
後で取り戻すチャンスもね
allez, venez, Milord
vous avez l'air d'un mome
laissez-vous faire, Milord
venez dans mon royaume
je soigne les remords
je chante la romance
je chante les milords
qui n'ont pas eu de chance
regardez-moi Milord
vous ne m'avez jamais vue
...mais...vous pleurez, Milord!
ca... je l'aurais jamais cru...
さあ、いらっしゃいミロール
まるで子どもみたいね
お好きなようにどうぞ、ミロール
私の王国にいらっしゃい
悔やむ心を癒し
恋の歌を歌ってあげる
ツイていなかった
他のミロールたちのことも歌うわ
私をごらんなさいな、ミロール
私を見てくれたことがないんでしょう
...あら...泣いてるの、ミロール
そんなこともあるのね...
eh ben! voyons, Milord!
souriez-moi, Milord!
...mieux que ca!
un p'tit effort...
voila, c'est ca!
allez riez! Milord
allez chantez! Milord
la la la la la la...
さあ、ほら、ミロール
笑ってよ、ミロール
...もっともっと!
もうちょっと頑張って...
そう、そうよ!
さあ、笑って! ミロール
さあ、歌って! ミロール
ララララララ...
mais oui, dansez, Milord!
la la la... Bravo! Milord!
la la la... Encore, Milord!
la la la...
そうよ、踊って! ミロール
ラララ...ブラヴォー! ミロール
ラララ...もう一度! ミロール
ラララ...
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(daniel-b=フランス専門)



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