(1986年4月、「le Zenith Paris(ゼニット・パリ)」でのライヴから)

(「全曲」の映像はこちら。約100分。動画サイト側で、各曲の頭出しが可能です。今回の曲は「8曲目」で、「35分35秒頃」からです。「曲目詳細」は、ミシェルがテーマの最初の記事、「Quand on est ensemble」にまとめてあります)

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12176841942.html?frm=theme(参考:「quand on est ensemble」の記事)

 

(こちらは、「オリジナル録音」です)

(今年に入ってからアップされた、「貴重」な映像です。妻、フランス・ギャルの逝去もあってのことでしょう)

(その、妻、フランス・ギャルのライヴの映像から。こちらは、1984年の「ゼニット・パリ」での公演です)

(「オリジナル録音」。この曲は、「作者」でもある、夫ミシェル自身よりも2年早く、フランスが先に録音しています)

https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10097776129.html(これまでの記事)

 

今回紹介する曲は、「短く」も「重々しく」、しっかりとした「メッセージ」が込められた「名作」です。

 

「Diego, libre dans sa tete "ディエゴ、頭の中では自由"」(1981-83)。

 

「8月2日」が「命日」であったミシェル・ベルジェ(1947-92)。

「夏」ももう「終わり」ということで、今回は、この曲について書いてみたいと思います。

 

この曲、「Diego、libre dans sa tete "ディエゴ、頭の中では自由"」は、元々、「妻」である、フランス・ギャル(1947-2018)のアルバム、「tout pour la musique "音楽のために"」(1981年12月発売)のために書かれた作品です(詞・曲は、もちろん、ミシェル自身の手によります。当初は、単に「Diego」だけの表記もありました)。ミシェルも、自身の次回作、アルバム「voyou "ろくでなし"」(1983年2月発売)で、この曲を採り上げました。

 

この曲については、「モデルとなった人物」について、いろいろなことが言われていますが(ミシェル自身は、特にコメントは出していないようです)、「背景」となっているのは、当時の「南米」の「独裁政権」で間違いはありません。チリの「ピノチェト政権」(アウグスト・ピノチェト, 1915-2006)、または、「汚い戦争」(1976-83)とも呼ばれた、アルゼンチンの軍事政権による、「迫害」、「弾圧」(「国家テロ」)を指しているようです。

 

1984年6月、フランス・ギャルは、テレビ番組に出演した際、アルゼンチン出身のピアニスト、ミゲル・アンヘル・エストレージャ(Miguel Angel Estrella, 1940-)の前で、この曲を歌いました。彼は、1976年に「亡命生活」に入りましたが、翌年、ウルグアイの、これも「軍事政権」に拘束され、投獄の上、「拷問」まで受けたということです。

 

1980年に「解放」された彼は、フランスに渡り、その後、ユネスコの「アルゼンチン大使」を務めたことでも知られています。

 

ミゲル・アンヘル・エストレージャと言えば、彼に捧げられた作品がもう1曲あります。

 

それは、ミシェル、フランス夫妻にとっては、すでに「弟」とも呼べる存在であった、ダニエル・バラボワーヌ(1952-86)の1983年の作品「frappe avec ta tete "君の頭で叩け"」です(この曲には、「a l'ecrivain argentin(アルゼンチンの作家に捧げる)」との「ただし書き」が、「大書」されています)。

 

 

「最初期」の未熟な記事で申し訳ありませんが、この曲については、以下の記事で書いています。なお、歌詞については、あまりにも「生々し過ぎる」こともありますので、ここでも、掲載は控えさせていただきます。ただ、歌われている内容の「大意」は、今回の曲、「Diego, libre dans sa tete "ディエゴ、頭の中では自由"」と、「大差」ありません。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12127929251.html?frm=theme(この曲についての記事)

https://ameblo.jp/daniel-b/theme-10095491551.html(ダニエルがテーマの記事一覧)

 

「Diego, libre dans sa tete "ディエゴ、頭の中では自由"」は、後に、昨年末他界した、ジョニー・アリディ(1943-2017)も歌っています。その、「力強い」、「圧倒的」なボーカルには、「弾圧」に対する「怒り」が、まざまざと感じられます。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12334755479.html?frm=theme(「ジョニー・アリディ逝去」の記事)

 

アリディと同じスタイルで歌う、ノルウェン・ルロワ(1982-)もまた「素敵」です。

 

以下に、「Diego, libre dans tete "ディエゴ、頭の中では自由"」の歌詞を、載せておくことにいたしましょう。

 

それではまた...。

 

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Diego, libre dans sa tete  ディエゴ、頭の中では自由

 

derriere des barreaux

pour quelques mots

qu'il pensait si fort

dehors, dehors il fait chaud

des milliers d'oiseaux

s'envolent sans effort

 

鉄格子の向こうで

彼は、いくつかの言葉を

強く念じていた

外は、外は暑い

たくさんの鳥たちが

わけもなく飛び立っていく

 

(mais quel, )quel est ce pays

ou frappe la nuit

la loi du plus fort

Diego, libre dans sa tete

derriere sa fenetre

s'endort peut-etre

 

(しかし本当に、)何という国だ

闇夜にまかり通る

「強者」の論理

ディエゴ、頭の中では「自由」

窓の向こうで

たぶん、彼は眠っているのだろう

 

et moi, moi qui danse ma vie

qui chante et qui rit

je pense a lui

Diego, libre dans sa tete

derriere sa fenetre

deja mort peut-etre...

 

そして僕は、人生を踊って暮らす僕は

歌って、そして、笑っている僕は

彼のことを思う

ディエゴ、頭の中では「自由」

窓の向こうで

たぶん、もう、亡くなったのだろう...

 

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(daniel-b=フランス専門)