「un garcon pas comme les autres "他の人とは違う彼(ジギィ)"」

「la chanson de Ziggy "ジギィの歌"」

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12375547881.html(前回の記事)

https://ameblo.jp/daniel-b/themeentrylist-10095603016.html(テーマ「スターマニア」の記事一覧)

 

前回の記事にてお伝えした、モラーヌ(1960-2018)の「急逝」(7日)から、「1週間」が過ぎました。

 

1月7日のフランス・ギャル(1947-2018)の逝去から、「ちょうど」4ヶ月。そして、同じく、ロックオペラ「スターマニア」の「リメイク版」でマリー=ジャンヌを演じた、レジャンヌ・ペリー(1959-2003, 彼女は、モラーヌの「後任」でした)の「急逝」からも「15年」となるこの年に、モラーヌまでもが世を去ってしまいました。

 

「スターマニア」は、1978年の「誕生」からは「40周年」、来年はいよいよ、「舞台初演40周年」という「節目の年」に当たるのですが、私の好きな「マリー=ジャンヌ」が、「2人とも」、世を去ってしまう(それも、「若くして」...)という事態となりました。

 

1月のフランス・ギャルに倣って、「私の知っている範囲内」に限りますが、「緊急特集」をお送りしてみたいと思います。

 

私にとっての「モラーヌ」と言えば、やはり「スターマニア」の「マリー=ジャンヌ」ということになりますので、まずは、それらの曲を紹介していきたいと思います。

 

前回も書いた通り、「リメイク版」(1988-89)における「マリー=ジャンヌ」は、「ストーリーの進行役」といった面をあわせ持っており、事実上、「主人公」とも言い得る、大変「重要」なキャラクターです。

 

これまでに、「単独」で紹介した曲は、次の「2曲」です。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12303153326.html(「自動ウェイトレスの嘆き」)

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12303963120.html(「世界は石になってしまった」)

 

マリー=ジャンヌは、(架空の国)「オクシダン」の首都、「モノポリス」の「地下世界」にある、「アンダーグラウンド・カフェ」のウェイトレスです。物語は、この「地下世界」、「アンダーグラウンド・カフェ」を中心に進行していきます。

 

いま、この「モノポリス」を「騒然」とさせているのが、ジョニー・ロックフォールと、「参謀役」で「謎の多い女」、サディアが率いる「エトワール・ノワール(ブラックスター団)」です。事実上、「テロ集団」ということになるのですが、サディアがジョニーに「共闘」を持ち掛けたのも、この「アンダーグラウンド・カフェ」での出来事でした。

 

「自分と関係のないことに関わりたくない」というマリー=ジャンヌでしたが、彼女は、この「アンダーグラウンド・カフェ」で、様々な出来事を目にしてしまいます。

 

「感受性の強い」マリー=ジャンヌは、気分の「浮き沈み」も激しいのですが、それゆえ、結果的に、「苦しみ」、「悲しみ」の「多い」キャラクターであるとも言うことが出来るのです。

 

そんな中、彼女を「救ってくれる」、1人の青年がいました。

その「彼」が、「ジギィ」です。

 

「c'est mon seul ami(私のたったひとりの友だち)」

 

こう歌われるように、彼は、「孤独」なマリー=ジャンヌを救ってくれる、「唯一」の存在でした。

しかし、それが、いつしか...。

 

それはまた「次の機会」に譲るとしても、「前半」のジギィは、本当に、マリー=ジャンヌに対して「好意的」です...。

 

今回採り上げた曲は「2曲」です。

 

まずは、マリー=ジャンヌのソロ・ナンバー、「un garcon pas comme les autres "他の人とは違う彼(ジギィ)"」です。

 

「オクシダン」の「次期大統領候補」、大実業家ゼロ・ジャンヴィエが、テレビ局「テレキャピタル」の人気番組「スターマニア」に出演しているのを、彼女は目にします。司会は、「テレキャピタルの微笑み」とも呼ばれる女性アナウンサー「クリスタル」。番組は、「応募」の結果、選ばれた人物に「スポット」を当てるもので、ジギィは、とにかく、「この番組に出たい」と、「情熱」を注いでいるようです...。

 

そんな「ジギィ」との「出会い」を、「回想」しながら歌ったのが、この「un garcon pas comme les autres "他の人とは違う彼(ジギィ)"」です。

 

「ちょっと変わったタイプだけど、とにかく彼が好き。

たとえ、絶対に、好きになってもらえない(愛してもらえない)と分かっていても...」

 

そう、彼が「本当に」好きなのは「男の子」。それでも、マリー=ジャンヌに対しては、「好意的」に接してくれているのです。

 

この曲は、セリーヌ・ディオン(1968-)が1991年に「パリ」で録音した「フランス語アルバム」、「Dion chante PLAMONDON(プラモンドンを歌う)」でも採り上げられています。このアルバムは、日本でも、「フランス物語」(ソニー/ESCA6101)のタイトルで発売されました(1994年)。

 

セリーヌ・ディオンは、カナダ・ケベックの出身ですが、日本をはじめ、「大多数」の国では「英語で歌う歌手」として認知されています。

「フランス語圏」の出身として「理解」はされていても、耳にする彼女の曲は、ほとんどが「英語の曲」だろうと思います。

 

そのセリーヌ・ディオンが、「同郷」の作詞家・劇作家であるリュック・プラモンドン(1942-)の作品を集めたアルバムを、「日本」でも発売したことにより、この作品や、「le blues du businessman "ビジネスマンのブルース"」など数曲は、「日本」でも知られることになったのです(ただ、作曲者ミシェル・ベルジェや、「スターマニア」については、ライナーノーツではまったく触れられていません)。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12218879226.html(「ビジネスマンのブルース」の記事)

 

こちらは、1995年10月、パリ近郊のコンサート・ホール「Zenith(ゼニット)」にて行なわれたライヴからです。「VHS」では、日本でも発売されました。

 

こちらは、フランス・ギャルと共演した番組内で歌われたものです。ギャルは、「作曲者の妻」。さすがのセリーヌも、「緊張」しているのか、「照れて」いるのか...。こんな状況だったら、私なら、「ひと言」も発することが出来ない...。

 

そのフランス・ギャルが、珍しく(?)、「自分の持ち歌(クリスタル役)」だった曲「以外」である、この曲を歌ったものです。

 

実際の舞台では、このように歌われています。こちらは、「1989年盤」のレジャンヌ・ペリーです。

 

この後、ジギィが、「un enfant de la pollution "汚染の申し子"」を歌いながら、「陽気」かつ「お茶目」に登場します(1979年「初演版」では、「ジョニー」のナンバーでした)。

 

参考までに...。

 

続いて、そのジギィの「テーマ曲」、「la chanson de Ziggy "ジギィの歌"」です。

 

人気番組「スターマニア」に出演するための「応募の手紙」を手に、ジギィは、「アンダーグラウンド・カフェ」を訪れます。

 

これまで、マリー=ジャンヌはおろか、「誰にも」、話したことのない「自分のすべて」を、番組内で「話す」と、ジギィは告白します。

 

この曲は、「会話」の形で歌われます。

 

実際の舞台では、このような感じです。

 

ジギィ役のルノー・アンソン(1963-)は、パリの生まれです。

彼もまた、ミシェル・ベルジェ(1947-92)がほれ込んだ「逸材」で、「ジェームズ・ディーン(1931-55)」をテーマにした、「la legende de Jimmy "ジミーの伝説"」(1990)では「主役」を務めました。また、「スターマニア」では、「ジョニー・ロックフォール」役だった公演もあります。

 

「全体」をご覧になりたい方は、こちらをぜひどうぞ!!(「1時間51分」です)

 

それでは、以下に、両曲の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

歌の部分は、公式の「ソングブック」(楽譜)より転記し、「セリフ」の部分は、以下のサイトを参考にしています。

http://www.celeri.net/starmania/paroles.html

 

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、「ジギィ」というキャラクター名は、デヴィッド・ボウイ(1947-2016)の「代表作アルバム」の1つ、「ジギィ・スターダスト」(1972)に由来します。その「ジギィ」が、曲の中でも歌っていますよね。

 

曲の「終わり」で、彼は「ロック・ドラマーになりたい」と歌っていますが、これは、「バージョン」ごとに違います。1979年の「初演版」では、「ロック・ダンサーになりたい」、1993年の「新版」では「ロック・シンガーになりたい」となっています。それぞれの「年代」で、やはり、「違う」ものですね...。

 

それではまた...。

 

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(Marie-Jeanne)

"Starmania" "Starmania"

moi j'suis pas fait(e) comme ca

mais j'connais un garcon

qui n'a qu'une ambition

c'est d'passer dans cette emission...

 

(マリー=ジャンヌ)

「スターマニア」「スターマニア」

私は、とてもじゃないけど、あんな風には出来なかった

でも、私は知ってる

この番組に出るために

情熱を注いでいる男の子を...

 

~「un garcon pas comme les autres  他の人とは違う彼(ジギィ)」~

 

Ziggy il s'appelle Ziggy

je suis folle de lui

c'est un garcon pas comme les autres

mais moi je l'aime c'est pas d'ma faute

meme si je sais

qu'il ne m'aimera jamais

 

ジギィ 彼の名前はジギィ

彼に夢中なの

他の人とは違うけれど

でも彼が好き それは私のせいじゃない

たとえ、絶対に

好きになってもらえないと分かっていても

 

Ziggy il s'appelle Ziggy

je suis folle de lui

la premiere fois que je l'ai vu

je m'suis j'tee sur lui dans la rue

j'lui ai seulement dit

que j'avais envie de lui

 

ジギィ 彼の名前はジギィ

彼に夢中なの

初めて彼に会ったとき(彼を見たとき)

街なかなのに彼に飛び込んだの

私はただこう言った

「あなたが欲しいの」、と

 

il etait quatre heures du matin

j'etais seule et j'avais besoin

de parler a quelqu'un

 

それは、明け方の4時のことだった

私は独りで

誰か、「話し相手」が必要だった

 

il m'a dit: "viens prendre un cafe"

et on s'est raconte nos vies

on a ri on a pleure

oui...

 

彼は言った 「おいでよ、コーヒーにしよう」

そして、お互いの人生を語り合った

笑って、泣いて

そう...

 

Ziggy il s'appelle Ziggy

c'est mon seul ami

dans sa tete y a que d'la musique

il vend des disques dans une boutique

on dirait qu'il vit

dans une autre galaxie

 

ジギィ 彼の名前はジギィ

私のたったひとりの友だち

でも、彼の頭の中には、「音楽のこと」しかないの

お店でレコードを売っている彼だけど

まるで

「違う銀河」に住んでいるみたいなの

 

tous les soirs il m'emmene danser

dans des endroits tres tres gais

ou il a des tas d'amis

oui je sais il aime les garcons

je devrais me faire une raison

essayer de l'oublier

mais...

 

毎晩、彼は私を踊りに連れて行ってくれた

友だちのたくさんいる

とてもとても「陽気」な場所へ

そう、私は知ってる 彼は「男の子」が好きなの

仕方がないの

忘れるようにはしているけど

でも...

 

Ziggy il s'appelle Ziggy

je suis folle de lui

c'est un garcon pas comme les autres

et moi je l'aime c'est pas d'ma faute

meme si je sais

qu'il ne m'aimera jamais...

 

ジギィ 彼の名前はジギィ

彼に夢中なの

他の人とは違うけれど

でも彼が好き それは私のせいじゃない

たとえ、絶対に

好きになってもらえないと分かっていても...

 

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(marie-Jeanne)

Ziggy qu'est-ce que tu fais la?

je ne t'attendais pas...

 

(マリー=ジャンヌ)

ジギィ 何をしてたの?

待ってたのよ...(来てくれないのかと思った...)

 

(Ziggy)

j'avais envie de te montrer

la lettre que je vais envoyer

pour passer dans Starmania...

 

(ジギィ)

君に見せたいものがあったんだ

「スターマニア」に出演するために

送ろうと思う手紙さ...

 

(Marie-Jeanne)

qu'est-ce que tu vas leur raconter?

 

(マリ=ジャンヌ)

どんなことを話すつもり?

 

(Ziggy)

je vais leur raconter ma vie

 

(ジギィ)

「僕の人生」さ

 

(Marie-Jeanne)

est-ce que tu crois que ca suffit ta vie?

 

(マリー=ジャンヌ)

あなたは人生に「満足」ではないの?

 

(Ziggy)

mais ma vie tu n'la connais pas

et voudrais leur dire aussi

tout c'que je n't'ai jamais dit...

 

(ジギィ)

「本当のところ」は、君も知らない

彼らにも話したいんだ

君にも、決して話したことのないことすべてを...

 

~「la chanson de Ziggy  ジギィの歌」~

 

moi j'etais un fils a maman

tous les soirs en m'endormant

elle me disait:

"quand tu s'ras grand

tu danseras le Prince Charmant

dans la Belle au bois Dormant

dans la Belle au bois Dormant"

 

僕は、「ママっ子」だった

毎晩、僕を眠らせながら

ママは言った

「あなたが大きくなったら

素敵な王子様を踊るのよ

"眠れる森の美女"の中の

"眠れる森の美女"の中の」

 

tous les samedis apres-midi

pendant que les gars du quartier

jouaient au football ou au volley

moi j'prenais des cours de ballet

 

毎週土曜の午後には

近所の男の子たちが

サッカーや、バレ-ボールで遊んでいる間

僕は、バレエを習っていた

 

c'est pour ca qu't'avais pas d'amis

 

そのために、あなたには友だちがいなかった

 

a quinze ans ma mere m'a donne

en cadeau d'anniversaire

tout Tchaikovski dans un coffret

moi j'ai couru chez le disquaire

le lendemain pour l'echanger

 

15の時に、母から

「誕生日プレゼント」でもらったものは

チャイコフスキーの「全集」だった

僕は、翌日にはレコード店に走っていた

「交換」してもらうために

 

c'est ce jour-la que j'ai rencontre

le premier amour de ma vie

il s'appelait David Bowie

 

その日、僕は出合った

僕の「初恋」のひと

彼の名前は「デヴィッド・ボウイ」

 

sa musique a change ta vie

moi j'ai change mon nom pour lui

t'as change ton nom pour lui

 

彼の音楽はあなたの人生を変えた

僕は、彼のために名前を変えた

あなたは、彼のために名前を変えた

 

je suis parti de chez ma mere

je suis retourne voir le disquaire

il m'a engage comme vendeur

mais maint'nant je sais c'que j'veux faire

maint'nant j'veux etre un batteur

j'veux etre un batteur

j'veux etre un batteur de rock

j'veux etre un batteur

j'veux etre un batteur de rock

le premier batteur rock au monde

 

............

 

僕は母の家を出た

そして、レコード店に舞い戻っていた

店主は、僕を「店員」として雇ってくれた

でも今は、自分のやりたいことが分かっている

今、僕は、「ドラマー」になりたいんだ

僕は「ドラマー」になりたいんだ

「ロック・ドラマー」になりたいんだ

僕は「ドラマー」になりたいんだ

「ロック・ドラマー」になりたいんだ

「世界一のロック・ドラマー」になりたいんだ

 

.............

 

(marie-Jeanne)

c'est un garcon pas comme les autres

mais moi je l'aime c'est pas d'ma faute

meme si je sais

qu'il ne m'aimera jamais...

 

(マリー=ジャンヌ)

他の人とは違うけれど

でも彼が好き それは私のせいじゃない

たとえ、絶対に

好きになってもらえないと分かっていても...

 

 

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(daniel-b=フランス専門)