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公開から約半年、ようやく、この作品もBlu-ray/DVDが発売となりました。

 

この作品、「君の膵臓をたべたい」(原作:住野よる)は、公開中には、「1回」(8月13日)しか見に行くことが出来ずに、それが少し「残念」だったのですが、今、こうして見返してみても、「ジワリジワリ」と来ますね...本当に。

 

いずれは「死」に至るという「重大な病気」のはずなのに、桜良(さくら)は明るく、いつも「笑顔」のままでした。

 

原作を読むことなく、事前の「予備知識」もほとんどないままに見た「最初の印象」では、

「何か、"軽い"な...」でした。見始めてしばらくは、確かに、その「違和感」を拭うことが出来なかったのです。

 

ところが、物語は、ちょうど「中間」あたりから、「シリアス」に動いていきます。

 

雨の日の、桜良の家でのシーンです。

 

ここでの、「僕」(春樹)の言葉に答える、桜良の言葉が、とても「印象的」です。

 

「違うよ。偶然じゃない。...私たちはみんな、自分で選んでここに来たの。

君と私が同じクラスだったのも、あの日病院にいたのも偶然じゃない。運命なんかでもない。

君がしてきた選択と、私がしてきた選択が、私たちを会わせたの。

私たちは、自分の意志で出会ったんだよ...」

 

病室からの電話に、ただならぬものを感じて駆けつけるシーンでも、その後の「クライマックス」につながる「伏線」のようになっていますから、このストーリーは、本当に、「終盤」に向けて、「ジワリジワリ」と来るわけです。

 

「退院」出来ることになって(実は、「束の間の外出許可」)、「北海道」まで「桜」を見に行こう、ということにもなったとき、「僕」(春樹)の心も、「桜」のように「開花」したように見え、「このままの流れ」で、「エンディング」へ向かうのかとも思いました。

 

ところが...。

 

「あまりにもあまり」な、その命の「結末」...。

 

物語の「序盤」で、桜良が自ら口にしていた、「連続通り魔事件」...。

 

「僕」(春樹)のもとへ向かっていた桜良が、まさか、その「通り魔」に刺されて、「命を落とす」ことになろうとは...。

 

桜良の「無念」を思うと、何とも言えない「悲しい気持ち」になりました...。

 

ただ、この事件の後、犯人がほどなく「逮捕」されたというのは、「せめてもの救い」と言うべきでしょうか...。

 

この後の、「現在」の春樹のセリフ、

 

「甘えていたんだ。

残りわずかな余命を、彼女が全うできるものだと、

思いこんでいたんだ...」

 

が、「見ている者の気持ち」を代弁してくれてもいます。

 

その後の、桜良の自宅でのシーンでは、春樹同様に、私も、涙を禁じ得ないものがありました...。

 

「ラストシーン」も好きですが、ここが、「一番のクライマックス」だと、私は思います...。

 

さて、このBlu-rayの「豪華版」には、劇中に登場する「共病文庫」の、「レプリカ」(メモリアルブックレット)が封入されています。

 

ここで、この話をするのも何ですが、「ぼく明日」のBlu-rayにも、あの「愛美のメモ帳」の「レプリカ」を付けてほしかった...!!(と思うのは、私だけではないはず...)

 

本当に、この作品の「鑑賞の手引き」として、これ以上のものは、「ない」のではないかと思います。これは本当に「素晴らしい」ですね。

 

「特典ディスク」の方は、またこれから見たいと思いますが、とりあえず、久しぶりに見た「本編」の感想を書いてみました。

 

「ロケ」は、「滋賀県」を中心に、わが「福井県」の「敦賀市」でも行なわれたようですが、「映画本編」を見る限りでは、「よく分かりません」...。

 

原作本の表紙イラストは、元の記事にも書いているように、福井市出身のイラストレーター「loundraw(ラウンドロー)」さんによるもので、市中心部を流れる、「足羽川」の風景を「反転」させたものです。

 

ちなみに、この3月に「完結編」が上映される、映画「ちはやふる」(「福井」も、舞台の1つです)にも出演している、矢本悠馬さん(1990-)ですが、彼の演じた、「宮田一晴」(大人になった彼は、上地雄輔さんが演じています)というキャラクターは、「ガム君」と呼ばれています。「ちはやふる」では「肉まん君」でした。なんだかなあ...。

 

何はともあれ、とても「素晴らしい」作品でした。

 

それではまた...。

 

 

 

 

 

 

(daniel-b=フランス専門)