7日に、「がん」により亡くなった、フランスの歌手、フランス・ギャル(1947-2018, 本名イザベル・ギャル)を追悼する、「緊急特集」をお送りしています。
https://ameblo.jp/daniel-b/themeentrylist-10097776129.html(これまでの記事)
ユトリロさんの方でも、「特集」が組まれています。
今回の記事は、テーマ「starmania」に分類することにします。このテーマでの「記事一覧」は、次の通りです。
https://ameblo.jp/daniel-b/themeentrylist-10095603016.html(「starmania」の記事一覧)
今回採り上げる曲は、1978年に、オリジナルの「スタジオ録音」が発表され、その翌年には、パリの「パレ・デ・コングレ」にて初演された、ロックオペラ(ミュージカル)の金字塔、「starmania "スターマニア"」からの1曲、「Monopolis "モノポリス"」です。
「モノポリス」というのは、この物語の舞台となる、架空の国、「オクシダン」の「首都」です。
「空調がよく整った地下空間を持ち」と、ナレーターでもある「ロジェ=ロジェ」(テレビ局「テレキャピタル」の男性アナウンサー)が最初に説明していますので、完全な「地底都市」というわけではどうもなさそうですが、物語の多くは、「地下」にある、「アンダーグラウンド・カフェ」を中心に展開していきます。
フランス・ギャルは、1978-79年の「初演版」のキャストで、「テレキャピタル」の女性アナウンサー「クリスタル」(「テレキャピタルの微笑み」というあだ名もあります)を演じています。
この「クリスタル」という役は、この劇中において、最も「波瀾」に満ちた役どころと言っても良いでしょう。この「群像劇」で、次から次へと、ストーリーを動かしていく役ですから、事実上「ヒロイン」です。
とは言え、この初演版は、ダンサー、コーラスも含め、出演者がとにかく多く、「場面数」も多いので、それぞれのキャラクターが、演出家の意図した通りに表現出来ていたかという点では、少し疑問も残るところはあります。
進行が整理された1988-89年の「リメイク版」では、とても「スピーディ」で「スリリング」な展開の中に、各キャラに「スポット」が当てられ、それぞれが「くっきり」と描き出されるようになりました。
今回紹介する曲、「Monopolis "モノポリス"」は、初演版では、「終盤」に歌われています。
場面としては、「トゥール・ドレ(ゴールデン・タワー)襲撃直前」で、マリー=ジャンヌ(ファビエンヌ・ティボー)の歌う「petite musique terrienne "地球人のささやかな音楽"」に続いて歌われます。
この頃には、クリスタルは、ジョニー・ロックフォール(ダニエル・バラボワーヌ)率いる「エトワール・ノワール(ブラックスター団)」の「広告塔」となっていました。この、「元アナウンサー」が仕掛けた、テレビ電波の「ハッキング(ジャック)行為」によって、彼女は、「局アナ時代」以上の「知名度」を得ることにもなったのでした。
「リメイク版」では、まず、冒頭で歌われます。言ってみれば、「舞台の紹介」です(「短縮版」で、終わりの歌詞が少し違います)。続いて、ロジェ=ロジェによる説明が入ります。
次いで、第一幕の最後で歌われます(上掲2番目の動画)。
クリスタルは、テレビ局「テレキャピタル」の女性アナウンサーで、人気番組「スターマニア」の司会をしています。「一般応募型」のこの番組は、応募者の「人物像」を紹介するものですが、ふとしたきっかけから、事実上の「テロ集団」、エトワール・ノワール(ブラックスター団)が登場することになってしまいました。
「一大スクープ」として、ジョニーのインタビューに臨んだクリスタルでしたが、ここで2人は、お互いに「一目惚れ」して、恋に落ちてしまいます。この後、2人はともに逃げるのですが、「テレキャピタル」側では、「誘拐された」と、「大騒ぎ」になるのです。
この展開は初演版でも同じですが、この「リメイク版」では、「petite musique terrienne "地球人のささやかな音楽"」とともに、「Monopolis "モノポリス"」がデュエットでもう1度歌われて「幕」となります。
興味のある方は、「フルバージョン」の動画(111分)も用意しましたので、こちらをどうぞ。
この「スターマニア」は、後の「ノートルダム・ド・パリ」(1998)でも有名な、カナダ・ケベック出身の作詞家、リュック・プラモンドン(1942-)が詞を書いています。作曲が、ミシェル・ベルジェ(1947-92)で、もう言うまでもないでしょう。フランス・ギャルの「夫」です。
初演版でジョニーを演じたダニエル・バラボワーヌ(1952-86)は、ミシェルとフランスが自宅でテレビを見ていた時に、登場した彼の歌声を聴いて、すぐさま「オファー」を出したという「逸話」があります。当時のダニエルは、2枚目のアルバムを出すも、伸び悩んでいました。しかし、ミシェルは、その「声」と「作品」から、その「才能」を見逃すことはありませんでした。
ダニエルの方も、「自力」で、「le chanteur "歌手"」(1978)(昨年9月20日付け参照)という「ミリオンヒット」を飛ばし、ようやく「浮上」することが出来たのですが、この「スターマニア」は、さらなる「追い風」となるものでした。
ミシェルとフランスも、この「スターマニア」によって、「さらに次の段階」に進むことが出来たと言えるでしょう。事実、この「大成功」を受けて始まった、「1980年代」というのは、まさに、3人にとって、いや、フランスの「ポピュラー音楽全体」にとっても、「黄金時代」と言えるものなのです。
ミシェル、フランスとダニエルは、この頃から、すでに「兄(姉)弟」も同然の間柄となりました。その関係が、あの、「奇跡のような」作品の多くを生み出したのだと私は思います。まだまだ紹介はし切れてはいませんが...。
フランス・ギャルは、この7日に70歳の生涯を閉じましたが、そのちょうど1週間後の「14日」が、ダニエルの「命日」です。その日に向けて、この特集でも、ダニエルに関連した曲を採り上げていきます。
次回は、やはり、ロックオペラ「スターマニア」からの1曲で、そのダニエルとのデュエット曲「quand on n'a plus rien a perdre "失うものはもう何もない"」をお送りしたいと思います。
エトワール・ノワール(ブラックスター団)の「一員」としての、その「揺るがぬ決意」。
クリスタルが、そして、ジョニーが選んだ「その道」とは...?
それではまた...!!
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Monopolis モノポリス
de New York a Tokyo
tout est partout pareil
on prend le meme metro
vers les memes banlieues
tout le monde a la queue leu leu
ニューヨークから東京まで
あらゆるすべてがみな同じ
人は同じ(ように)メトロに乗り
同じ(それぞれの)郊外へと向かう
みんなが列に並んでいる
les neons de la nuit
remplacent le soleil
et sur toutes les radios
on danse le meme disco
le jour est gris, la nuit est bleue
夜のネオンは
太陽の代わりとなり
すべてのラジオ(から流れる音楽)で
みんな同じディスコで踊る
昼は灰色(曇って)、夜は青色(晴れ)
dans les villes de l'an 2000
la vie sera bien plus facile
on aura tous un numero
dans le dos
et une etoile sur la peau
on suivra gaiement le troupeau
dans les villes de l'an 2000...
(西暦)2000年の都会では
生活もより楽になることでしょう
人はみんな
背中に番号を付けて
肌に星印を付けて
陽気に、「群れ」について行くことでしょう
(西暦)2000年の都会では...
Mirabel ou Roissy
tout est partout pareil
tout autour de la Terre
on prend les memes charters
pour aller ou le ciel est bleu
ミラベル(カナダの空港)もロワシーも
あらゆるすべてがみな同じ
地球の周りを
人は同じ(ように)チャーター機に乗り
青い空のどこかへと旅立つ
quand on ne saura plus
ou trouver le soleil
alors on partira
pour Mars ou Jupiter
tout le monde a la queue leu leu
太陽がどこにあるかすら
もう分からなくなった頃
人は旅立つ
火星や、木星へと
みんなが列に並んでいる
dans les villes de l'an 2000
la vie sera bien plus facile
on aura tous un numero
dans le dos
et une etoile sur la peau
on suivra gaiement le troupeau
dans les villes de l'an 2000...
(西暦)2000年の都会では
生活もより楽になることでしょう
人はみんな
背中に番号を付けて
肌に星印を付けて
陽気に、「群れ」について行くことでしょう
(西暦)2000年の都会では...
Monopolis
il n'y aura plus d'etrangers
on sera tous des etrangers
dans les rues de
Monopolis
marcherons-nous main dans la main
comme en mille neuf cent quatre-vingts
tous les deux dans
Monopolis
quand nos enfants auront vingt ans
nous on sera d'un autre temps
le temps d'avant
Monopolis
je me vois assise sur un banc
seule au milieu de
Monopolis...
モノポリス
そこにはもう、「外国人」なんていない
みんなが「外国人」となって
この
「モノポリス」の街角では
手に手を取って歩いているのでしょうか
「1980年」のように
2人で
この「モノポリス」の街角で
私たちの子どもたちが20歳になって
私たちが「前」の世代となって
「前の時代」の
モノポリスでは
私がベンチに腰掛けているのが見える
1人で
「モノポリス」の街の真ん中で...
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(daniel-b=フランス専門)




