「11月24日」は、偉大な女性歌手バルバラ(1930-97, 本名モニック・セール)の「命日」となります。それも、今年は、「没後20周年」の「記念の年」に当たります。ですので、今月は、可能な限り、このバルバラの名作を紹介していきたいと思っています。
テーマが「バルバラ」となっている記事の一覧を貼っておきます(実際には、他のテーマでも紹介している曲が何曲かあります)。
https://ameblo.jp/daniel-b/themeentrylist-10097047678.html
今回ご紹介する曲は、いくつか「候補」があった中で、かなり「迷い」ましたが、前回の記事で曲名を挙げたこともあり、最終的に「Marienbad "マリエンバード"」(1973)で落ち着きました。
1973年に発表されたアルバム、「la louve "雌狼"」(日本でのタイトルは、「黒いデッサン」)は、新世代のアーティスト、フランソワ・ヴェルテメール(1947-)と組んだことで、「革新的」な作品となったことは、前回も書いた通りです。
このアルバムでは、「モノローグ」である、「chanson pour une absente(le 6 novembre) "居ない女(ひと)のために(11月6日)"」を除いて、すべての歌詞は、フランソワ・ヴェルテメールが書いていて、バルバラは、作曲に専念しています(日本の過去の資料では、「逆」の記載も多く見られます)。
この歌詞は、かなり「気負って」書かれているようにも感じられます。歌詞だけ見ると、かなり「難解」です。このタイトルを見て、アラン・レネ監督(1922-2014)の映画、「去年マリエンバードで」(1961)を思い出される方は、相当の「年配」か、「映画通」かと思いますが、その映画も、よく「難解」であると言われます。
この「マリエンバード」とは、正式な地名を、「マリアーンスケー・ラーズニェ」と言うそうで、チェコの、カルロヴィ・ヴァリ州にある都市の名前だということです。「温泉保養地」として有名だそうで、国際的に知られる、「マリエンバード」の名は、「ドイツ語」の読みとなります。
歌詞は「難解」ではありますが、この曲は、「親しみやすい愛の歌」として、「人気作品」となり、このアルバムを「代表」するだけではなく、バルバラの全作品の中でも、「確固」たる地位を築いています。
この曲についても、やはり、1978年のオランピア劇場公演のレコードをお薦めしたいところではありますが、残念ながら動画サイト内では、見つけることが出来ませんでした。しかしながら、テレビ出演時の「名演奏」がいくつか残っていますので、不足はないようにも思われます。
今回採り上げた映像は、1973年から74年にかけてのものが「3種類」、および、4番目のものは「オリジナル」のスタジオ録音です。また、次に挙げるものは、1987年のシャトレ劇場公演からのものとなりますが、こちらは、1974年の作品(シングル)、「l'homme en habit rouge "赤い服の男"」もあわせてアップされています。この作品の登場人物の「モデル」は、前回も書いたように、フランソワ・ヴェルテメールその人であるとも言われています。詞は、バルバラ自身が書き、曲は、ジェラール・ブルジョワ(1936-2016)との共作とのことです。
以下に、「Marienbad "マリエンバード"」の歌詞を載せておきましょう。
それではまた...。
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Marienbad マリエンバード
sur le grand bassin du chateau de l'Idole
un grand cygne noir, portant rubis au col
dessinait sur l'eau de folles arabesques
les gargouilles pleuraient de leur rire grotesque
un Apollon solaire de porphyre et d'ebene
attendait Pygmalion assis au pied d'un chene
イドールの城の大きな池で
首にルビーをかけた大きな黒鳥が
水の上にアラベスクを描いていた
ガーゴイルは、その、グロテスクな笑いに泣き
斑岩と黒檀の太陽神アポロは
柏の根元に座るピグマリオンを待っていた
je me souviens de vous
et de vos yeux de jade
la-bas, a Marienbad
la-bas, a Marienbad
mais ou donc etes-vous
ou sont vos yeux de jade
si loin de Marienbad
bien loin de Marienbad
あなたを思い出すわ
硬玉のようなあなたの目
あそこ、「マリエンバード」で
あそこ、「マリエンバード」で
だけど、あなたはいったいどこにいるの
あなたの硬玉の目はいったいどこに
マリエンバードからは遠く離れ
マリエンバードからはとても遠く
je portais, en ces temps, etole d'engoulevent
qui chantait au soleil et dansait dans l'etang
vous aviez les allures d'un dieu de lune Inca
en ces fievres, en ces lieux, en ces epoques-la
et moi, pauvre vestale, au(x) vent(s) de vos envies
au coeur de vos dedales, je n'etais qu'Ophelie
私はあの頃、ストールを首にかけていた
太陽に歌い、池で踊ったあのストールを
あなたはまるで、インカの「月の神」のようだった
あの「熱狂」、あの「場所」、あの「時代」に
私と言えば、「哀れな処女」。あなたの欲望と
迷路のようなあなたの心に、私はただ、「オフェリア」のようだった...
je me souviens de vous
du temps de ces aubades
la-bas, a Marienbad
la-bas, a Marienbad
mais, ou donc etes-vous?
vous chantez vos aubades
si loin de Marienbad
bien loin de Marienbad
あなたを思い出すわ
あの「朝の歌」を
あそこ、「マリエンバード」で
あそこ、「マリエンバード」で
だけど、あなたはいったいどこにいるの
今でも、あの歌を歌っているのかしら
マリエンバードからは遠く離れ
マリエンバードからはとても遠く
c'etait un grand chateau au parc lourd et sombre
tout propice aux esprits qui habitent les ombres
et les sorciers, je crois, y battaient leur sabbat
quels curieux sacrifices, en ces temps-la
j'etais un peu sauvages, tu me voulais caline
j'etais un peu sorciere, tu voulais Melusine
それは、大きな城だった。重々しくて、暗い庭があって
日陰に住む精神には都合の良いところ
魔法使いたちが夜の宴を行なうところ
なんて不思議な捧げものだったのか
私はちょっと野性的で、魔女ぶっていた
あなたは、私に甘えてほしくて、「メリュジーヌ」(素直な女)を望んでいたのに
je me souviens de toi
de tes soupirs malades
la-bas, a Marienbad
la-bas, a Marienbad
mais, ou donc etes-vous
ou sont vos yeux de jade?
si loin de Marienbad
bien loin de Marienbad
あなたを思い出すわ
あなたのため息も
あそこ、「マリエンバード」で
あそこ、「マリエンバード」で
だけど、あなたはいったいどこにいるの
あなたの硬玉の目はいったいどこに
マリエンバードからは遠く離れ
マリエンバードからはとても遠く
mais si vous m'appeliez, un de ces temps prochains
pour parler un instant aux croix de nos chemins
j'ai change, sachez-le, mais je suis comme avant
comme me font, me laissent, et me defont les temps
j'ai garde, pres de moi, l'etole d'engoulevent
les grands gants de soie noire et l'anneau de diamant
2人の道が交わるところで、ほんの少しでも話をするために
近いうちに私を呼んでくれるのなら
私は変わったけれど、昔のまま
時の流れに、少しやつれただけ
私は、あのストールをいつも持っていた
黒い絹の、大きな手袋も ダイヤの指輪も...
je serai a votre heure
au grand chateau de jade
au coeur de vos dedales
la-bas, a Marienbad
nous danserons encore
dans ces folles parades
l'oeil dans tes yeux de jade
la-bas, a Marienbad
私は、あなたの「都合の良い女」になるわ
硬玉の大きな城で
迷宮のようなあなたの心で
あそこ、「マリエンバード」で
また踊りましょう
熱狂的なパレードの中で
硬玉のようなあなたの目
あそこ、「マリエンバード」で
avec tes yeux de jade
la-bas, a Marienbad...
硬玉のようなあなたの目と一緒に
あそこ、「マリエンバード」で
nous danserons encore...
la-bas, a Marienbad
la-bas, a Marienbad
また踊りましょう
あそこ、「マリエンバード」で
あそこ、「マリエンバード」で...
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(daniel-b=フランス専門)






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