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4月公開の映画「クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」(映画化25周年記念作品)のBlu-ray/DVDが、ついに発売となりました。

 

最初に想像していた内容とは違っていて、やっぱり「お気に入り」となってしまったこの作品。

劇場では、その、「思わぬ展開」に、目を見張ることにもなりました。

 

この映画は、タイトルにもあるように、地球が、「宇宙人」の襲来を受ける、というストーリーには違いはありません。ですが、この作品で「メイン」で描かれたものは、その「戦い」の部分ではないのです。

 

ある夜、春日部市の野原家に、空から謎の物体が激突しますが、それは、不時着した「宇宙船」でした。

 

その中から姿を現わしたのは、実に「クラシック」なスタイルの、宇宙人の「子ども」でしたが、「ピンチ」になると発射される「バブバブパワー」によって、ひろしとみさえが、相次いで、「子どもの姿」にされてしまいます。

 

その宇宙人は、「ナースパディ星」から来た「シリリ」と名乗ります。地球からは、「2万(と67)光年」離れてはいますが、同じ「天の川銀河」に属する星だということです。彼は、先に地球へきている父親への連絡を試み、ひとり、そのもとへ向かおうとしますが、「ひろしとみさえ」(「父親」でなければ、元に戻せない)のこともあって、翌朝、野原一家とともに、「鹿児島」へ向けて旅立つことになったのです。

 

空港の「セキュリティ」を通れるはずもないことから、東京駅から「新幹線」という、きわめて「現実的」な選択ですが、地元春日部の駅に着いた時点でもう、ちょっとした「騒ぎ」にもなってしまいました。

 

まさに、「前途多難」ではありますが、「カスカベ防衛隊」のみんなの「協力」もあって、一家とシリリは、「新幹線」には、無事、乗り込むことが出来たのです。

 

まったく「素直」ではないシリリでしたが、なぜか「しょうゆ」が大変気に入ってしまって、出された食事に、「大量に」かけて食べるというシーンはちょっと笑えます(マネは「絶対ダメ」ですが...)。

 

「静岡駅」(東京から、リアルに「180km」...)に停車したところで、一家は、眠っているスキに、大事な荷物を盗まれてしまいました。その「泥棒」を追って、一家とシリリは列車を降りますが、「貴重品」はすべて盗まれていて、その後は、やむなく、「ヒッチハイク」ということになったのです。

 

車が拾えないまま、辺りは暗くなり、「雨」まで降って来ましたが、その時、車を停めてくれた1人の男がいました。彼は、自宅に「泊めてあげる」と、山奥の、広い一軒家(洋館)へと、一家を連れて行くのですが...。

 

実は、彼は「宇宙人オタク」であり、宇宙人を連れた「野原一家」の「目撃情報」までもチェックしていました。

 

一家は、洋館を「脱出」し、男の「追跡」をなんとか振り切ろうとしますが、その「弾み」で、しんのすけとシリリが飛ばされ、何と、「長崎」へ向かうトラックへ乗ってしまうことになるのです。

 

ここからが、いよいよ「本番」ということになるのですが、本当に、「珍道中」のひと言では片付けられないような、「壮大な旅」が繰り広げられるのです。まさに、「ロードムービー」です。

 

「もし人間に捕まったら、殺されるかも知れない...」

 

遠い「異星」の地、地球で、まだ「子ども」のシリリは、「不安な夜」を過ごします。

 

翌朝、九州に上陸した2人は、引き続き「鹿児島」を目指しますが、「歩く」しか方法がありません。一向に先に進めないこともあって、シリリは焦り、苛立ち、ついには、しんのすけと別れて、ひとりで父親のもとへ向かおうとします。

 

しかし、「宇宙人」がひとりで街なかに出ることは、やはり「危険」が多く、シリリは、大変な「恐怖」にさらされることになります。命からがら逃げ込んだ先の「サーカス団」でも、「宇宙人」として「見せ物」にされることになり、まさに、「絶体絶命」の大ピンチとなりました。

 

そこに、しんのすけが「助け」に入ったことで、また「2人の旅」が再開することになるのですが、この時を境に、シリリが心を開き始めます。その後の展開は、実に「微笑ましく」、本当に、「母を訪ねて三千里」を思わせる「温かいもの」でした。

 

一方で、ひろしとみさえも、愛すべき「ヘンなキャラクター」である、「宇宙人オタク」の男、八尾の協力を得て、2人の後を追って九州までやってきました。

 

さまざまな体験を通じて、しんのすけとシリリの友情も深まり、ようやく「目的の島(種子島)」にたどり着いたところで、ひろしとみさえと再会するのですが、ここでのシリリのセリフ、「しんのすけとシロ(犬)なら、手ぶらで宇宙も旅できる!!」は、とても「印象的」でした。

 

しかし、その後、新たな危険が、一家とシリリを襲います。

地球で「最も恐れていたこと」が、「現実」となってしまったのです!!

とは言え、「エージェント風」の男女に連れて来られた先は、シリリの父親の宇宙船(秘密要塞「ラブスター」)の中でした。

 

そこで、シリリは、ここまでの「危険な旅」が、父親によって仕組まれた「演出」だったと知ることになりますが、このストーリーは、ここで「終わり」とはなりません!!

 

シリリの父親が、自分の子どもを、「圧倒的な権力」で押さえこんでいることに憤慨して、恒例の「みさえ節」も炸裂しますが、それもむなしく、彼は、その野望である、「人類バブバブ化計画」をも発動させてしまいます。

 

特殊な光線を地球全体に照射することにより、全人類を、まとめて「子ども」にするというのが、この計画の「骨子」なのですが、それらはすべて、「大人は危険、子どもは安全」という、一種の「偏見」に基づくものでした。

 

野原一家も、さらなる「大ピンチ」に直面しますが、シリリの「勇気」と、しんのすけの「機転」によって、その場を切り抜けることに成功します。さらに、春日部の風間くんたちとも連絡を取ることに成功し、シリリの乗って来た宇宙船を使って、正式に、「カスカベ防衛隊」の「出動」となりました(「風間くんがノリやすい男で助かったゾ」-しんのすけ)。

 

「ラブスター内部」では、シリリと野原一家の「作戦」が成功し、クルーが全員、逆に「子ども」に変えられ、船内は「大混乱」となりました。彼らを大人に戻さなくては、「墜落の危険」もあります。たまらず、シリリの父親が放った「スクスクパワー」で、ひろしもみさえも「大人」に戻りますが、風間くんたちの宇宙船が突っ込んで来たことで、今度こそ、「墜落の危険」が現実のものとなってしまいました。

 

「おれは、友だちを見捨てて帰ったりしない!」

 

シリリは、父親とともに自分の星へ帰ることを望まず、しんのすけらを助けるために、自ら宇宙船を操縦して、「地球」へと戻ります。

 

シリリは、自分の星に戻るすべを失い、その「後日談」は「エンディング」で描かれます。それにもちゃんと「オチ」があるのですが、それは、「見てのお楽しみ」。

 

結局、「最後」まで書いてしまいましたが、要は、この作品で描かれたのは、「地球人とのふれあい」を通して得られた、シリリの「心の成長」ということでした。

 

見知らぬ星にひとり降り立ち、途中から子どもたちだけで旅することにもなって、大変「心細かっただろう」と思います。こういう風に、いつの間にか、「感情移入」して見ていましたね。旅の後半では、映像表現も実に美しく、本当に「素晴らしい」作品だと思いました。

 

「25周年記念」ということで、これまでに登場した、いろいろなキャラや「小ネタ」もたくさんありました。また、「ライトセーバー」型の「懐中電灯」には笑いましたね...。

 

今回、シリリを演じた沢城みゆきさん(1985-)は、初期の頃から知っている声優さんですが、本当に、「感情の表現」が上手ですね。古くは、「ギャラクシーエンジェル」(2001~2004)の「ミント・ブラマンシュ」、近年では、「Go! プリンセスプリキュア」(2015)の「紅城トワ(キュアスカーレット)」でよく知っています。プリキュアとしては、今年も、春の「ドリームスターズ!」に出演されていました。

 

ちなみに、上掲の、「Blu-ray/DVD発売告知」の志田未来さん(1993-)は、「本人役」で出ています。しんのすけが好きな「女優」ということで...(このパターンはこれまでにもありましたね...)。

彼女の生まれた年に、この「映画版」が「スタート」しています。

 

というわけで、私は、この映画を「強く」お薦めしたいと思っています。

ぜひ、ご覧になってみてください!!

 

それではまた...。

 

 

(daniel-b=フランス専門)