3月公開の映画ドラえもん「のび太の南極カチコチ大冒険」のBlu-ray/DVDが、早くも発売となりました。

 

http://www.doraeiga.com/2017/(映画公式サイト)

 

今年の3月は、例年になく「見たい映画」が多かったので(「君の名は。」「ぼく明日」のリピートも含めて)、この作品も、公開2日目の「3月5日」と、終映間近い「5月4日」と、本当に、この「2回」だけしか行けませんでした。

 

とは言うものの、この作品の出来はとても良く、正直「面白い!」と思います。初見の印象でもそうだったのですが、「2回目」の時に、それは「確信」に変わりました。

 

劇中の季節は「真夏(夏休み)」の設定なので、むしろ、「今」見た方が「ハマる」かも知れません。映画「ドラえもん」のストーリーは、まず、この「のび太たちの日常」から始まりますが、ふとした「きっかけ」で、「思いがけない大冒険」へと進んで行く、その「プロセス」を見ることも、「うがった見方」かも知れませんが、「楽しみの1つ」であると言えるのです。

 

「暑い夏」に、お腹いっぱい「かき氷」を食べたい!! そんな、「ごく普通の思い」から、「ストーリー」は始まります。

 

ドラえもんが「取っておいた」という、「巨大氷山」に関する記事から、のび太とドラえもんの2人は、まさに、「どこでもドア」で、その場所へ向かいますが、「大陸ほどもあるかも知れない」という、あまりの「巨大さ」に驚き、しずかや、ジャイアン、スネ夫も誘って「大はしゃぎ」します。

 

「氷ざいくごて」で作った「遊園地」で遊んでいる最中に、のび太は、氷の中に埋まっていた不思議な「リング」を発見しますが、同時に、「氷山の崩落」が始まりました。

 

「大ピンチ」の中、「奇跡的」に、発見、救出されたのび太でしたが、手にしていたその「リング」が埋まっていた「氷の年代」を調べてみると、何と、今から「10万年も前」に凍ったものだと判明します。

 

「巨大氷山」は、「南極」から流れて来たものでしたが、「南極大陸」が発見されたのは、今からおおよそ「200年くらい前」でしかありません(1820年の初めに発見、上陸。記録の残るものでは、翌1821年2月7日が最初と言われています)。

「深まる謎」に、「世紀の大発見」の予感...。

 

こうして、「大冒険の旅」が始まっていくのです...。

 

オープニング前の、いわゆる「アバン」(=「avant」。これは、「フランス語」です)では、「冒険」に関係する人物が登場し、その後の展開を「予告」することが、最近の作品ではとても多く見られるのですが、この部分で、いかに「引き付けられるか」が、「重要なポイント」となっています。次のシーンで「日常」に戻った時に、「ギャップ」の大きい映画「ドラえもん」は、だからこそ、「ワクワクドキドキ」とさせられるのです。


映画になると、「ジャイアン」が、「優しく」、「カッコよく」見えたり、「のび太」が「頼もしく」見えたりもしますね。逆に「スネ夫」が、「ちょっと臆病」に見えたりするのも「ご愛嬌」だと思います。

 

元々が「子ども向け」で始まった「ドラえもん」でしたが、その「長い年月」の間に、読者は「大人」となり、その「子ども」の世代が生まれ、さらに「次の世代」へと...。

 

映画にしても、「最初期」に公開された作品では、その「演出」には、若干の「不満」もあったりはしたのですが、第4作「のび太の海底鬼岩城」(1983年公開)で、いまや「伝説」とも言える「芝山努監督」(1941-)に交代したところから、「大進撃」が始まります。その「演出」は、「脚本・製作総指揮」の藤子・F・不二雄先生とのタッグで冴えに冴え、これが、「世代を超えたリピート客」を大きく増やした要因だったとも思います。

 

思えば、第8作目、「のび太と竜の騎士」(1987年公開)から、私は「本公開時」に見に行くようになりましたが(それまでの作品は、直前に「アンコール上映」が行なわれ、それで見ました)、当時は、非常に珍しかった、「カップル」の姿も見られましたね(「1組」だけでしたが...)。

 

今回の作品「のび太の南極カチコチ大冒険」は、4月16日までの44日間での観客動員数が、「約365万人」、興行収入も、最終的に、「約44億3000万円」となり、「声優交代後」の作品としては、「最高記録」をマークしたそうです。

 

この作品の見どころはいろいろありますが、南極の地下に眠る「謎の古代都市の遺跡」の発見と、そこで見た、「氷漬けのドラえもん」など、冒険の序盤から、「ミステリー的要素」は満載です。また、その謎を解明するための「時間移動」があることは、さすがに「ドラえもん」ならではですが、今回は、「タイムマシン」ではなく、「タイムベルト」(「時間移動のみ」で、「空間移動」は出来ない)だったというのが、「ミソ」となっています。このことにより、終盤の「クライマックス」が一層盛り上がるのです。そこへ行くまでにも、さまざまな「ピンチ」を乗り越えてきており、「100分」という時間をまったく感じさせない「テンポの良さ」があります。

 

「冒険の仲間」であるサブキャラクターも、毎回注目と言えますが、今回の、少女「カーラ」と、「ヒャッコイ博士」もまた、「魅力的」な人物でした。

「活発」なカーラはもちろんのことですが、「博士」という割にはあまり堅苦しくなく、のび太たちを歓迎する「夕食の席」で、まるで「子ども」のように、おもちゃではしゃぐ「ヒャッコイ博士」にも惹かれました。この場面は、見ていて、本当に「楽しい」です。

 

象に似た生物「パオパオ」も、物語の進行に重要な役割を果たすと言えるのですが、こちらは「見てのお楽しみ」...。

 

平井堅さんの歌う主題歌をはじめ、音楽もやはり「注目」です。

ぜひ、ご覧になってみてください!!

 

このように、藤子・F・不二雄先生が亡くなって久しい「現在」でも、その「スピリット」は確実に受け継がれて、さらなる「発展」を見せようとしています。このような優秀な「後継者」に恵まれたことは、本当に「幸運」だったとも思います。これは、「見る側」のみならず、「作り手側」にも言えることでしょう!!

 

「特典映像」には、実際の「南極」を、「タケコプター」で飛んでみる、という「バーチャル映像」も収録されており、こちらも「必見」です!!

また、来春公開の映画「のび太の宝島」の「予告編」も収録されています。こちらは、スティーヴンソンの児童小説「宝島」をモチーフとした作品ということですが、こちらもまた楽しみです。

感じとしては、「ONE PIECE」に「近い」ものもあり、もしかすると、「ルフィ」たちよりも先に、「ラフテル」を、また、「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」を見つけてしまうのではないか、という気もしてしまいますね!

 

これからも、本当に「楽しみ」です。

それではまた...!!

 

 

(daniel-b=フランス専門)