「台風」の影響により、火曜日の「夜勤帰り」には、さすがに「雨具」が必要となったものの(本当に、「久しぶり」のことでした...)、それ以外では、相変わらずの「空梅雨」といった感じのする、北陸、福井です。一方で、その「梅雨前線」が停滞したままの九州地方では、大変な「豪雨」となっている模様で、こちらには、心より、「お見舞い」を申し上げたいと思います...。

 

さて、先の台風の「進路」が変わり、最初の予想以上に「早く」抜けてくれたおかげで、「予定」を変更することなく、水曜日の「お出かけ」は、無事、「大成功」となりました。

 

福井駅を7時43分に出発する、特急「ダイナスター5号」は、元の在来線特急「はくたか5号」(福井発越後湯沢行き)に近いダイヤで運転されます。北陸新幹線開業後は、6時50分発の「ダイナスター3号」、または、7時20分発の特急「おはようエクスプレス」(全車自由席。平日のみ運転)を利用することがほとんどだった「金沢方面(新幹線乗り継ぎ)」でしたが、今回は、開業後「初めて」、この「ダイナスター5号」を利用することになりました。

 

同じ「681系」で運転される、特急「しらさぎ54号」米原行き(7時39分発)を、向こうの「5番ホーム」に見ながら、私は、この「1番ホーム」から、「ダイナスター5号」で、金沢へ、いざ、「出発」です...。

 

沿線の「新幹線延伸工事」も、徐々に進んできていることが分かりますし、金沢駅では、「在来線側」でも、(4月15日から)「ICカード(Suica/ICOCAなど)対応」の自動改札機が設置されました(現在、富山県の「越中宮崎」駅から、石川県の「大聖寺」駅まで、「ICOCA」が利用可能です)。

 

金沢駅からは、やはり「新幹線に乗り換え」です。8時48分発の「かがやき506号」は、「新高岡」は通過で、18分後(在来線時代のちょうど「半分」)の「9時06分」には、「富山駅」に到着です。

 

昨年には、ついになかった、「富山駅」での下車(一昨年の10月14日以来です)。「開業2日目」(2015年3月15日)の、あの「大混雑」の記憶も、いまだに「生々しく」残っていますが、現在では、まるで「夢」だったかのように落ち着いています。

 

駅構内には、宮廻(みやさこ)正明さん(東京芸術大学大学院教授、日本画家)の原画による大壁画、「富山市夜遊図」もお目見えしました。

 

さあ、ここからがいよいよ「本番」です。

 

現在は、「あいの風とやま鉄道」の管轄となった、「在来線駅」(現在、「完全高架化」に向けた工事中です)。これから乗車する、JR高山線特急「(ワイドビュー)ひだ」は、先に「高架化」となった、1~3番線に発着します。

 

「富山駅」から、「JRの在来線特急」を利用するのは、実に「久しぶり」のことです。「北陸線特急」は、当然ながら、「新幹線開業」にともなって「全廃」となっていますから、このような形で残る、「ひだ」や、「能登かがり火」(金沢-和倉温泉)、また、一部の「サンダーバード」(和倉温泉発着)は、とても「貴重」だと言えます。

 

1つ前の特急「ひだ6号」(8時ちょうど発)は、「台風の余波」により「運休」となりましたが、これから私の乗車する「8号」(9時52分発)は、「平常通り」の運転です。

 

JR東海所属のキハ(気動車)85系3両編成、「ワイドビュー」車両(「セミハイデッカー」構造)。本当に、どのくらいぶりになるでしょうか。こういった場合、思いがけないほど、年月が経っていたりして、驚かされることも多いものです。また、特急「ひだ」のうち、「富山」まで乗り入れてくる列車(1日4往復)は、現在、「富山-名古屋間」を、「乗り換えなし」で結ぶ、「唯一の列車」となります(この列車と、「東海道新幹線」を併用すれば、「1周コース」も可能です)。

 

今回向かう先は、「飛騨古川駅」(岐阜県飛騨市)。「高山」の1つ手前の停車駅で、富山からは74.5km。別方向で、新幹線「糸魚川駅」と同じくらいです(福井-金沢間ともほぼ同じ距離です)。この駅は、「JR東海」のエリアとなります(乗務員は、JR西日本との境界駅、富山県側の「猪谷」で交代します)。

 

本当に、久しぶりに、「在来線特急」で「神通川」を渡り、新幹線、あいの風とやま鉄道線(旧北陸線)を横目に、「南方向」へ進路を変えていきます。交差する「向き」によるためか、川の流れる「方向」が、いつもと「違う」ように見えるのもまた面白いです。しかし、「台風の影響」で、当然のように、水はどんよりと、「土色」に濁っていました...。

 

先述のように、「猪谷」で乗務員が交代しますが、ここから先は、「英語」を含む、「自動放送」も加わります。

 

高山線は、山間を走り、「絶景」を拝める路線でもありますが、それだけ、「険しい地形を走る」ということでもあります。こうした点でも、出発前は、情報には充分「注意」しました。

 

私は、高山駅では、少なくとも「2度」は下車しており、それ以外でも来たことがありましたが、「飛騨古川駅」での下車は「初めて」です。11時06分、「定時」での到着でした。

 

駅舎自体は、「簡素」な感じもしますが、駅周辺は、よく整備されていると思いました。

私が「ここ」へ来たわけは...。

 

もう、お分かりの方も多いかと思います...。

 

そう、映画「君の名は。」の「聖地巡礼」(パート2)のためなのです!!

(パート1は「東京」でした。5月14日付け参照)

 

劇中に登場する「糸守町(いともりまち)」は、「実在」するわけではありませんが、ここ、「飛騨古川」は、連絡の付かなくなった「三葉」を探しに、瀧たち3人が「下車」した、まさに「その駅」なのです!!

 

劇中にも登場する「宮川(メディクス)タクシー」は、駅を出て、すぐ左手前方に見えます。ここでは、「レンタサイクル」も扱っていて、天候が持ちそうなこともあったので、早速借りてみることにしました(料金は「後払い」で良いとのことでした)。

 

レンタサイクルは、いくつかの街で利用していますが、今回は、「軽井沢」の時に匹敵するくらい乗ったと思います。サドル位置を調整するだけで、いつも乗っているものと、ほぼ変わりなく乗れたことも、その「要因」の1つでした。

 

まず最初に向かったのは、駅の「裏手」にある「気田(けた)若宮神社」でした。駅からすぐの「踏切」を渡って直進760mほどで、その「大鳥居」も、すでに見えています。

 

緩やかな坂を登りながら、「大鳥居」のもとにたどり着くと、あった、ありましたね、あの「石段」が...。ここは、「聞き込み」で、3人(瀧、司、奥寺先輩)が立ち寄った場所の1つです。

 

意外と早く「クリア」出来たので、しばしの休憩の後、駅裏手すぐの、「飛騨市美術館」(映画とは関係ありません)へ行きましたが、ちょうど「展示替え」で「休館」だったそうで、ちょっと「ガッカリ」...。

 

このままだと、逆に時間が余りそうだったので、急きょ、最初の予定にはなかった、「遠隔地」の、「宮川町落合バス停」(三葉が見つからず、うなだれるシーンです)へ行くことにしました。

 

この時点では、まだ「雲」も多く、「降り出す心配」も「ゼロ」ではありませんでした。また、ガイドなどの「詳細情報」は持っておらず、それこそ、手掛かりは、駅隣りの「観光案内所」でもらってきた「地図(略図)」だけ。どちらの方角へ向かうかも最初は分からなかったのですが、近くのバス停の「路線図」を見ると、「2駅戻った、その先」ということが分かりました。

 

「車で約20分」と地図には書かれていたので、最初は、「片道10km近く」を想像していたのですが、意外に「近く」、後で確認してみたところ、距離はその「約半分」でした...(ただし、後述する「さくら物産館」でのくだりも、お読みください...)。

 

とはいうものの、間違って、手前の「鷹狩橋」で宮川を渡ってしまったので(「飛騨細江駅」の先。「県道75号線」方面)、「緩やかな坂」を登って、「別の地区」へ出てしまいました(でも、山の向こうに、「糸守町」の、そして、「ご神体」のある場所の「イメージ」を、かすかに見たような気も...)。橋を渡ったすぐ先に、とても「凝ったつくり」の、バス停(「スクールバス用」)も見かけましたが、劇中のものではありません。戻ってみたところ、当該の箇所への道路は、「時間通行止め」となっていて、結局、行くことは叶いませんでした...。

 

市内へ戻ると、来る時にも見かけた「飛騨市図書館(&市役所)」が...。

 

「聖地巡礼」で来たのですから、当然、ここも「要チェックのスポット」となります。

 

三葉たちが、「3年前」にすでに亡くなっていたことの「動かぬ証拠」。彗星激突による、「犠牲者名簿」を閲覧した図書館が、まさに「ここ」です。

 

さすがに、ここでは、映画「君の名は。」ファンも、「相当数」見かけました。「飛騨ナンバー」ではありましたが、「君の名は。」の、いわゆる「痛車(ペインティング・カー)」も停まっていました...。

 

私は、「新聞」を読んだ以外は「休憩」に当てたのですが、出る前に、映画にも出てきた「窓際の席」、「郷土資料コーナー」、そして、「PCコーナー」も、ちゃんとチェックして来ました。

 

次に向かったのが、「飛騨古川さくら物産館」です。ここでは「パネル展」も行なわれているとのことで、ぜひ立ち寄りたいスポットでしたが、確か、閉館も早かったはずなので(「再確認」してみたところ、「16時30分」でした。危ない危ない...。ちなみに、翌木曜日は、「定休日」です...)、少し急ぐことにしました。もう、この時点で、15時20分過ぎくらいだったと思います。

 

「自転車」なので、程なく「到着」ともなりましたが、「自転車で本当に良かった!!」とも思いました。店内に入った途端、「パネル展」はもちろんのことですが、目の前に、「ファン心理」をくすぐる、数種類の「お菓子(おみやげ用)」が...。

 

「プリントクッキー」「カタワレ時キャラメル」「プリントラムネ星型缶(ヨーグルト風味)」「三葉と瀧ラングドシャ」「彗星チョコクランチ(いちご風味)」「チーズ&チョコケーキ」、そして、「ショッパー袋」(「君の名は。×飛騨市」とプリントされた「買い物袋」です。「小分け用」にピッタリ)....。

 

もちろん、「全部」買いました!!(ただの「バカ」...笑)

 

「寄せ書きノート」もあったので、最初に「パネル展」を見てから、ノートに「記帳」しました(今回は、特に、ここでの「PN」で署名しました...)。

 

ほどなくして、奥から、女性の店員さんがやって来られたので、少しお話しもしましたが、私が劇場に見に行った「32回」というのは、これまでで「最高」だということで、大変驚かれていました(それまでは、「28回」というのが最高だったそうです)。

 

「いやいや、"3ケタ"という方もいらっしゃったようですよ...」(私)

 

などという話題でちょっと盛り上がり、「嬉しい気分」で、私は店を後にしました(ちなみに、あの「宮川町落合バス停」は、やはり、「行けなかった人が多かった」ようです。1時間のうち、「15分」しか通れないそうです。ただし、「実際の場所」は、もう1つ先の「角川駅」付近で、「飛騨古川駅」からは、やはり「10km程度」はあるようです)。

 

お店の方にも言いましたが、本当に「今日は、来て良かった!!」と思いました...。

 

この後、約1時間ちょっとですが、もう少し、街の中を見て回ることにしました。

 

本当に、この街は、「君の名は。」での「町おこし」というのはもちろんですが、それだけではない、「古い町並み」を活かして、とても「素晴らしい」街づくりをしていると思いました。

 

このように、「力」を入れれば、「観光」で誘客も見込める、という、「偉大なお手本」...。

 

「土地勘」が欲しいこともあって、何回か、街中を回ってみました...。

ちなみに、駅近くには、「金森町」という交差点(「糸守町」ではなくて...)はありました。

 

「蔵元」には結局立寄れなかったのですが、少し外れたところにあるコンビニで、その「渡辺酒造」の純米吟醸酒「蓬莱」を扱っていたので、「おみやげ」に買って帰りました(300mlの小瓶ですけどね..。これがまた、「美味い」!!)。

 

「自転車」を返却すると、料金は、「800円」でした(時間制で、「5時間」だったと思います)。

「タクシー」で回るより、はるかに「安く」、これは、本当に、「大成功」でした。

そして、この頃には、もう、「雨の心配」もまったくありませんでした...。

 

最後に、駅の富山方にある、「跨線橋」(「自由通路」であり、「駅構内」ではありません)から、劇中にも出てきた、「飛騨古川駅」の様子も見てきました。ちょうど、折り返し、「高山行き」(16時58分発)となる列車が入って来たところでしたので、私も、「発車」まで見送ることにしました。同じ頃、カメラの「セット」を持って、「撮影」をしに来ていた女性がいらっしゃったので、「ベストポイント」は、その方に譲ることにしましたが、映画での「構図」にもほど近い、その「場面」にまで立ち会えたことは、本当に「ラッキー」だったのではないでしょうか...。

 

こうして、「飛騨古川」での1日が終わり、17時32分発の、特急「(ワイドビュー)ひだ13号」でこの地を後にしたわけですが、私は、本当に、ここが「大好きな街」となってしまったようです。機会があったら、またぜひ訪れてみたいと思います。

 

駅を出て間もなく、先ほどの「飛騨細江駅」も見えて来ました。ここまでの距離は、「4.7km」です(次の「角川駅」は、「飛騨古川駅」からは「10.4km」となります)。

 

「猪谷」では、乗務員交代の様子もよく分かります。JR東海の「若手」の運転士から、JR西日本の「ベテラン」の運転士へ。互いに「敬礼」をして運転を引き継ぐ様子からは、「信頼」や、「安全・安心」といった「キーワード」が思い浮かびます...。

 

ここ「猪谷」は、かつての「関所」の街でもあり、また、2006年12月に廃止となった、「神岡鉄道」の「分岐駅」でもありました...。

 

映画「君の名は。」の「聖地巡礼」のみならず、「鉄」分の補給も、久々に行なえた、「有意義な旅」ともなりました。

 

(余談ながら、帰りの「はくたか571号」の車掌は、「語り口」が独特で、面白かったですね。

また、金沢駅で在来線特急に乗り継ぐ時は、やはり、時間は「12分以上」はあった方が良いと思います...)

 

それではまた...。

 

(daniel-b=フランス専門)