さて、昨日(5日水曜日)は、午前中に、JR北陸線・今庄(いまじょう)駅まで行ってまいりました。

北陸トンネルの福井寄り出口に位置する街、今庄は、その「地形的な理由」から、古くは、北国街道の「宿場町」として、大変栄えたところです。どの方面へ向かうにも「峠」が控えており、福井を早朝に出発した旅人は、必ずこの「今庄」で宿泊したということです。

そのJR今庄駅が、3月26日、「リニューアルオープン」するという記事を地元紙で読み、ずっと、「行きたい」と思っていたのですが、ようやく昨日、それが叶いました。

この「今庄駅」ですが、小学生の頃に「遠足」で、電車で来たことがあります。サイクリング・コースで、「広野ダム」へは行きましたね。その後、中学生の頃だったか、早朝に、隣の「南今庄駅」まで、ほとんど何の準備もなしに、自転車で行ったこともあります。片道約30kmちょっと。時折小雨も降っていたので、「南今庄駅」で折り返しましたが、最後は「空腹」のため、やっとのことで家に帰り着きました。もしあのまま「敦賀」を目指していたら、行き倒れて、命すら危なかったかも知れません...(オイオイ)。

それ以外では、1回か2回、あったかぐらいでしょうか。小学生の頃のダイヤでは、「快速」が停車しましたし、急行「くずりゅう」(米原-金沢, 後に特急「加越」に格上げされ、現在は「しらさぎ」に統一されています)も、何本かは停車していたと思います。

現在では、「朝イチ」の上り快速が停車する以外は、各駅停車の列車のみで、ちょっと前までは、「雪」の話題でぐらいしか、その名を耳にしないという感じもあったのです(豊岡商店さんの駅そば「今庄そば」は別ですけれどね。こちらは、福井、武生両駅に店舗があります)。

しかし、ここ最近になって、北陸新幹線「新北陸トンネル」工事の進捗にともない、過去の「鉄道遺構」を再評価する動きが広まって来ました。現在の「北陸トンネル」は、1962年に開通しましたが、それまでは、厳しい「急勾配」の続く、「杉津駅(すいづ, 現在は北陸道上りの「杉津PA」となっています)」経由で、今庄-敦賀間は、約1時間もかかる「鉄道の難所」だったのです。

この区間の、「旧北陸線トンネル群」は、「鉄道遺産」に指定され、毎年10月には、この区間を「歩く」イベントも開催されるようにもなりました。

「リニューアルオープン」となったこの「JR今庄駅」ですが、まだ、その映像などが上がってないのが少し残念です。それでも、本当に、立派な「情報館」として生まれ変わっていました。これは、見に来るだけの価値は充分にあると思います。かつて「今庄宿」と呼ばれ、多くの旅人でにぎわったさまや、「鉄道の街」として、再びにぎわった頃の様子。北陸線最大の「難所」であった、「山中越え」の「スイッチバック」の解説など、「鉄道ファン」でなくても、「興味」をひかれるものが多いことでしょう。

今回は、「駅」だけの予定でしたので、「今庄宿」の「古い街並み」までは見てくることが出来ませんでしたが、代わりに、その映像を載せておくことにしましょう(少し「前」の映像ではありますが...)。また、最後に載せた「今庄駅」の映像ですが、「2分34秒ごろ」に、さりげなく、「激レア車両」が映っています。「キヤ141」と呼ばれる「事業用」の車両ですが、分かりやすく言うと、在来線版の「ドクターイエロー」です。鉄道ファンが殺到するのを防ぐために、運行情報は「公開しない」のだと、つい先日、新聞記事でも読んだばかりで、つまりは、「見れた人は超ラッキー!!」な車両なのです。それがまさか、「こんなところ」に映っているとは...。

福井駅から今庄駅までは、片道34.8km。運賃は580円。所要時間は、各駅停車で「約35分」です。先月15日付けでは、敦賀までの片道が、「54.0km」で、運賃も970円であることを書きましたが、これは、この先にある「北陸トンネル」が、「13.87km」もあるためです。この長さは、現在でも在来線では「最長」で、福井-鯖江間の距離13.7kmとほぼ同じということにもなります。今庄から先、敦賀までは「約15分」。ほとんどが「トンネルの中」です。「旧線」に比べれば何てことのない距離ですが、このトンネルが、いまだに、「敦賀は遠い」と思わせるのは、「確か」なことだと思います。

現在でも、福井-敦賀は、特急で「約35分」。乗ってしまえば「あっという間」です。しかし、「心理的」には、先述のように「北陸トンネルの長さ」が心の奥の「どこか」にあります。
「6年後」に開業する、北陸新幹線「新北陸トンネル」は、果たして、この、心理的な「長さ」を払拭してくれることが出来るのでしょうか?

それではまた...。

(daniel-b=フランス専門)