今回は、昨年同日付けの記事の「リブログ」ですが、内容をグレードアップしてお届けしたいと思います。
ダニエル・バラボワーヌ(1952-86)については、今年に入ってからも、1月14日(「命日」)付け、2月6日(前日、5日が「誕生日」)付けで書かせていただいています。
昨年は、何分にも、ブログを開設して早々のことでしたので、多くの方々に読んでいただけたとは言い難く、「気持ち」だけが先走ってしまって、その内容を完全に伝えられたかも「疑問」です。
今回採り上げたこの曲、「mort d'un robot "あるロボットの死"」は、1980年11月に発売となった、5枚目のアルバム「un autre monde "もう一つの世界"」からの1曲です。
1978年から1979年にかけては、自身の作品「le chanteur "歌手"」(1978)が、アルバム(80万枚)、シングル(ミリオン達成!!)ともに大ヒットしたほか、ミシェル・ベルジェ(1947-92)との「運命の出会い」から生まれた、ロックオペラ「starmania」の主人公、ジョニー・ロックフォール役での「大成功」がありました。
この「starmania」の大成功は、ミシェル自身や、その妻で、ヒロイン「クリスタル」役を演じたフランス・ギャル(1947-)も同様で、これを機に、1980年代の、「新しいフレンチポップス」の幕が開いた、とも言えるのです。
「un autre monde」は、まさしくそうした時期に作られたアルバムで、とても「充実」した内容となっています。このアルバムからは、「la vie ne m'apprend rien "人生は何も教えてくれない"」(「最高傑作」の1つです)や、「mon fils ma bataille "僕の息子 僕の闘い"」「je ne suis pas un heros "俺はヒーローじゃない"」など、数々の大ヒットが生まれていますが、このアルバムにおいて彼は、実に様々な「役」を演じてもいるのです。
この作品、「mort d'un robot "あるロボットの死"」においては、彼が演じた役は「ロボット」です。それも、「人間」のために、もう「2000年以上」も働いたという、「精巧なロボット」です(現在の呼び方で言えば、「ヒューマノイド」の方が近いかも知れません...)。
今まで、ひたすら人間につくし、決して裏切ることのなかった「彼」も、さすがにもう、「回路」に「ガタ」が来ていました...。
1981年のオランピア劇場でのライヴでも、この曲は、「本割りのラスト」に選ばれており、ダニエル本人としても、大変「思い入れ」のある作品には違いなかったと思います。実際、そのパフォーマンスの素晴らしさは、私としても、ぜひ聴いていただきたいと思うくらいなのですが、残念ながら、前回から1年経った今でも、その「ライヴヴァージョン」をアップされた方はいませんでした。近年、「再評価」が進んでいるとは思うものの、「オランピア」でのウケはイマイチで、当時の観客の反応は、とても「冷めた」ものだったのです。
ゆえに、この作品は、あまり「陽の目」を見なかった、「隠れた名作」ということになり、私としても、昨年、少し「急いで」この作品を採り上げたということです。
以下に歌詞を載せてみたいと思います。曲を書いたのは、ダニエルですが、詞は、マルチな才能を発揮した、彼のバンドの「重鎮」、パトリック・デュルフィ(1952-2008)が書いています。表記が逆になっていることもありますが、彼は、1978年の「le pied par terre "地に足をつけて"」(昨年2月6日付け、および、「歌詞」付きで、3月16日付けでも紹介)では、「曲」の方を書いているのです。本当に「マルチな才人」だったと思います。
日本の「SFアニメ」をも思わせるこの内容...。
みなさんは、どう思われますか?
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tout articule tout fabrique
bien programme pour vous aider
je suis robot depuis plus de 2000 ans
j'ai deplace tous les oceans
c'etait urgent, je le savais
j'ai reinvente le cycle des saisons
et vos deserts sont pleins de poissons
自由に動けて 精巧で
あなた方を助けるようプログラムされている
僕はロボット 2000年以上も働いている
すべての海を渡ってきた
「緊急」だということは分かっていた
僕は、季節のサイクルを取り戻した
あなた方の砂漠には、魚がいっぱい
je sais, mes circuits sont uses
j'ai beaucoup travaille
faudrait les remplacer
me laissez pas tomber, oh! oh! oh!
j'ai toujours domine mes envies
je n'ai jamais trahi
jamais desobei
vous me devez la vie
vous me devez la vie...
分かっている。僕の回路はイカれてる
僕はよく働いた
取り替えなくては...
放ってはおかないで、ああ!
いつだって我慢ばかり
決して裏切らなかった
逆らわなかった
みんな、僕のおかげだというのに
みんな、僕のおかげだというのに...
avant la derniere guerre atomique
si pathetique que j'ai pleure
j'avais reuni le conseil des savants
le danger, c'est votre politique
vos presidents sont depasses
mais avant qu'un fou n'appuie sur le bouton
quittez la terre il est encore temps
「最終核戦争」の前に
あまりにも悲しくなったので、僕は泣いた
学者たちの意見を総合すれば
「危険」。それは、あなた方の政治
あなた方のボス(大統領)はやり過ぎだ
でも、1人の気狂いがボタンを押す前に
地球を去りなさい まだ時間はある
et la terre vous l'avez quittee
mais moi, je suis reste
quand vous etiez la-haut
et je vous ai sauves oh! oh! oh!
si vous voulez m'assassiner
apres ce que j'ai fait
moi qui vous ai aime
je peux tout faire sauter oh! oh! oh!
pas de problemes pour me soigner
vous m'avez fabrique
j'ai appris a pleurer
je vais apprendre a tuer oh! oh! oh!
そして、あなた方が去った地球に
僕は、僕は残った
はるか上空にはあなた方
僕は救ったのだ、ああ!
僕を葬り去りたいのなら
僕が「した」後でしてほしい
あなた方のことが好きだった僕
すべてを吹っ飛ばすことだってできる。ああ!
僕の世話なんかどうでもいい
あなた方が僕を作ったのだ
僕は泣くことを学んだ
「殺す」ことだって学ぶさ。ああ!
j'ai beaucoup travaille
j'ai beaucoup travaille....
僕はよく働いた
僕はよく働いた...
(daniel-b=フランス専門)