北陸新幹線が金沢まで「延伸」開業してはや1年です。正式な開業日は3月14日ですが、曜日で言えば「土曜日」(「感覚」で言えば、「日付け」よりは「曜日」ですよね)なので、「記念イベント」も、大半は昨日行われました。
昨日も書きましたが、「特別列車」によるイベントが金沢駅周辺で行なわれ、その模様は、本日の、福井の地元紙にも掲載されました。その記事を見ると、「ああ...やっぱり行きたかったな...」と思います。
昨年は、私にとっても、まさに「北陸新幹線の年」となりました。その前の年(2014年)から、国内の鉄道旅行を再開したのですが、1つは、10月1日の「東海道新幹線開業50周年記念日」のこともありました。そして、もう1つは、北陸新幹線開業後に「大きな変化」のある場所を訪れることでした。
現在の「上越妙高駅」(新潟県上越市)は、元は「脇野田」といいました。それほど大きな駅でもなかったのですが、上越市の中心高田駅と、妙高市の中心新井駅のほぼ中間にあったことと、長野方面から、方向転換なしで糸魚川方面へ抜けるためには、従来の直江津駅では「遠回り」になるため、この地が選ばれたようです(北陸線を主に利用する人にとっては、逆に不便ですが...)。駅名の決定も、仮称の「上越」から、かなりの紆余曲折があったようです。
現在の在来線駅(えちごトキめき鉄道「妙高はねうまライン」)は、新幹線駅建設にともない、従来の位置から移設されました。新しい駅は、新幹線開業に先立ち、2014年10月から、駅名も「脇野田」のまま営業していました。私がこの駅(旧駅)を訪れたのは、2014年4月のことでした。
現在の「飯山駅」(長野県飯山市)も、新幹線開業に先立ち、2014年11月から現駅舎で営業している「移転組」の1つ(在来線)です。旧駅は2014年6月に訪れていますが(2回目)、そのときは、単に「下車」したのみです。この駅は、かつて「飯山線」を完乗した際に、観光のため下車したことがあります。そのときは、タクシーで飯山城址へ行ったのですが、その運転手さんの話では、「今、トンネルを掘っているところ」で、私も、「金沢の方も、"スーパー特急"でトンネルを掘ってますよ」と話しました。記録が今すぐ見つからないのですが、「スーパー特急」と言った記憶が確かにあるので、もう、かなり前の話です。
現在の「黒部宇奈月温泉駅」(富山県黒部市)は、行く方法がないわけではなかったのに、開業前にはついに行けませんでした。また、「新高岡駅」(富山県高岡市)に関しては、前回お話しした通り、2014年11月に、少し離れたところからではありますが、見に行っています。
昨年の3月15日。開業2日目の日曜日に、富山駅で「えらい目」にあった、という話は前回に書きました。
その3日後。すぐの話ですが、今度は、東京までの往復を「かがやき」の「グランクラス」、という贅沢をしました。
ネットでは、「事前申し込み」の手続きが、1ヶ月前の一般発売のさらに1週間前からできるので、それを利用しました。もはや、「普通」の方法では、席にありつけなかったかもしれません。
富山から先は、当然、初めての乗車です。富山まででも、「各停」の「はくたか」「つるぎ」と違い、「新高岡」通過だけで4分も違います。
富山の次は、もう「長野」です。「超特急」ですから。
「のぞみ」や「はやぶさ」などと違い、追加料金が必要なわけではありませんが、それでも、とにかく「速い」!!
途中の「糸魚川」通過は、富山発車からわずか20分後。距離的には、福井-金沢間とほぼ同じ73キロです。この糸魚川は「日本海に一番近い新幹線駅」として、全国的にも有名になったのではないでしょうか。東京方面から来られる人は、この駅付近で、右手側に「初めて」海を見ることができます。
東海道・山陽新幹線ならば、車窓で「海」というのも珍しくありませんが、他の新幹線は内陸部を「長大な」トンネルで突っ切るのがほとんどです。また、新幹線は、ほとんどが「太平洋側」を走っている、という認識なので(新潟や秋田は、日本海側でも、その「1地点」に過ぎず、福岡も、日本海側だとはいっても、あまり実感がないです)、「日本海側の、それも、北陸の都市間を、"新幹線"で移動している」ことが、いまだにピンときません。
その糸魚川もあっという間に過ぎ、再びトンネルへ。この間にも、列車は内陸に向け、どんどんと「右手側」に進路を変えます。一応、次の「上越妙高」がJR西日本と東日本の「境界」となりますが、乗務員交代は、次の停車駅「長野」で行われますので、「あっという間」に、遠慮なく通過していきます。また、長大トンネルの後、「飯山」も通過ですが、トンネルとトンネルの間に位置する駅なので、気付かないこともあるかもしれません。
そして、ついに「長野」ですが、金沢を出て、まだたったの1時間しか経っていません。
私は思わず時計を確認しましたが、本当です。本当に、まだたったの「1時間」なのです。
これまでは乗ることが出来なかった長野以北の線路から長野駅へ。
私が乗った「かがやき504号」は、金沢を7時47分に出て、この長野着は、定刻の8時53分...。
「改正前」の特急だったら、まだ富山県内、黒部を過ぎて、新潟県との境に向かっている途中でしょう。在来特急「はくたか」は、先行列車の影響を受けて遅れることもしばしばでした。直江津駅での乗り換えにハラハラしたことも何度かあります。
直江津-長野間が、「北陸-東京」のメインルートから外れたのは、やはりその線形の「悪さ」にあります。上越線同様、山岳地帯を走るということもあってか、「地形」的にも制約が多く、「特急」といえど、70分ぐらいはかかっていたでしょう。しかし、この区間の距離は、実は、たったの75キロに過ぎません。先ほどの富山-糸魚川、福井-金沢と、数字的には「同じ」なのです。この区間だけでも「50分」も違うのだとすると...。
富山-長野は約170キロ。東京-静岡や岡山-広島とあまり変わりません。「かがやき」だとたったの46分ほどですが、改正前のこの区間は、ほぼ3時間もかかっていたのです。
北陸からは「遠かった」長野。新幹線のおかげで、例えば朝6時50分に福井を出れば、長野には8時53分(上掲の「かがやき504号」です)には着いてしまいます。特急「白山」や、急行「能登」の世代としては、本当に「隔世の感」があります。
この「かがやき」は、長野の次がもう、埼玉県の「大宮」(群馬県の方、本当にゴメンナサイ...)なので、とにかく「速い」です。
金沢駅で見る、行先表示の「東京」、東京駅で見る「金沢」。カメラに収める方も多かったですが、これを見ると、「やっと、"1本"につながったんだなあ」と思う、きょうこの頃です。
(daniel-b=フランス専門)