アルフレート(アルフレッド)・ブレンデル(1931-2025)の、「代表的なレパートリー」であった、シューベルト(1797-1828)のピアノ曲から、今回は、「ピアノソナタ第19番 ハ短調 D.958」(1828)の、「全盛時」の名演奏をどうぞ。

(1988年1月収録)

 

 

 

 

 

ブレンデルの「弟子」で、その音楽を、「いま」に伝える「正当な承継者」が、こちらの、ポール・ルイス(1972-)と言えるでしょう。

 

 

 

これまでの記事にも、何度か「登場」していますが、今回は、昨年(2025年)2月19日に収録された「最新」の映像(シリーズ)で、やはりシューベルトの、「ピアノソナタ第20番 イ長調 D.959」(1828)の「名演奏」をどうぞ。

 

 

 

 

 

その演奏動画が、「極めて少ない」のが「残念」ではありますが、やはりブレンデルに「師事」したピアニストとして「有名」なのが、こちらの、イモージェン・クーパー(1949-)です。

 

 

 

「師ゆずり」のシューベルトの他に、シューマン(1810-56)の、優れた「解釈」、「演奏」で知られ、「NHK交響楽団(N響)」との共演でも、とても素晴らしい、「ピアノ協奏曲 イ短調 op.54」(1845)を聴かせてくれました。

 

 

 

こちらは、2001年8月10日、「EUユース管弦楽団」との、同曲の、大変「貴重」な、「リハーサル」の映像となりますが(オランダ・ロッテルダム)、指揮は、「N響名誉指揮者」でもある、パーヴォ・ヤルヴィ(1962-)が務めています。

(「リハーサル」のため、「第1楽章」のカデンツァは、「省略」されています)

 

 

 

 

その「二人の弟子」が、「連弾」で弾いた、やはりシューベルト最晩年の名曲、「幻想曲 ヘ短調 op.103, D.940」(1828)もあわせてどうぞ。

(2009年6月9日、ロンドン)

 

 

 

 

 

さて...

 

 

 

「1月5日」は、昨年(2025年)6月17日に亡くなられた、ピアノの偉大な「マエストロ(巨匠)」、アルフレート(アルフレッド)・ブレンデル(1931-2025)の「誕生日」で、「生誕95周年」の、「記念の日」にも当たります。

 

 

 

ロンドン在住で、「オーストリアのピアニスト」として知られていますが、「出生の地」は、チェコ・北モラヴィア地方、ヴィーゼンベルク(現「ロウチュナー・ナド・デスノウ」)で、両親とともに、ザグレブ(旧「ユーゴ」/現「クロアチア」)へと移った後、6歳からピアノを学び始め、その後、オーストリアで、音楽活動を始めたということです。

 

 

16歳以降は、「ほぼ独学」だったということですが、後に師事した、エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)からは、「多大な影響」を受けました。

 

 

 

その後は、「演奏家」としてだけではなく、「研究者」としても名を馳せ、「ロンドン大学」(1978年)をはじめとした、数々の「有名大学」から、「名誉博士号」を授与されてもいます。

 

 

(「演奏家引退」の翌年、2009年には、「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」も、受賞しています)

 

 

 

そしてその演奏は、「ドイツ・オーストリア系」の、「正統な様式」に基づく、「確固たるスタイル」で、「同時代」、また、「その後」のピアニストに、やはり「大変大きな影響」を与えました。

 

 

 

 

今回はその、アルフレート(アルフレッド)・ブレンデルの、「偉大な足跡」について、振り返ってみたいと思います。

 

 

 

 

ブレンデルは、シューベルトを「敬愛」していた、リスト(1811-86)を採り上げる道へと進んだため、「初期」のころの、「ほんの一部」を除いては、ショパン(1810-49)に手をつけることはありませんでした。

 

 

 

こちらは、そのリストの「代表作」でもある、「ピアノソナタ ロ短調 S.178」(1852-53)の「名演奏」ですが、この作品自体、シューベルトの、「さすらい人幻想曲 op.15, D.760」(1822)に影響を受けたと考えられている、「単一楽章」のソナタとなります。

(1992年1月24日、「東京文化会館大ホール」)

 

 

 

 

 

またブレンデルは、J.S.バッハ(1685-1750)も弾いてはいますが、確認できる限り、その数はやはり、決して多くはありません。

 

 

 

こちら、1976年に録音された、「イタリア(風)協奏曲 ヘ長調 BWV 971」(1735年出版。「原曲」は、チェンバロ独奏曲)の「名演奏」は、その「代表的」なものとなります。

 

 

 

 

 

ハイドン(1732-1809)は、1979年から、1985年にかけ録音した、「ピアノソナタ集」(11曲+小品)があり、やはり、「系統立てての録音」となっています。

 

 

 

こちらの「第34番 ホ短調 H.XVI No.34」(1783-84年。「1780年」という説もあり)については、すでに、「正式な記事」も書いています。

(1984年3月録音)

 

 

 

 

この曲についての記事

 

 

 

 

 

モーツァルト(1756-91)には、やはり数多くの録音があり、1970年代から、80年代にかけ完成させた、「ピアノ協奏曲全集」では、先述の、「弟子」であるイモージェン・クーパーとも、「2台のピアノのための作品」にて、「共演」があります。

 

 

 

こちらは、収録年は「不明」ですが、上掲の動画同様、「全盛期」のものには違いないでしょう。

 

 

「ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457」(1784)。

 

 

 

 

 

ブレンデルはもちろん、「ピアノ独奏」のみならず、「協奏曲」、「室内楽曲」、「声楽曲」といったジャンルでも、「多大な貢献」を果たしました。

 

 

 

その中から、「協奏曲」のジャンルでは、1986年9月、クラウディオ・アバド(1933-2014)指揮、ベルリンフィルと録音した、ブラームス(1833-97)の「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15」(1854-58)、その、「第1楽章」をお聴きください。

 

 

 

12月31日の、NHK Eテレの番組でも振り返られていましたが、1988年10月8日(「NHKホール」)、「N響 第1061回定期公演」での、ヘルベルト・ブロムシュテット(1927-,「N響桂冠名誉指揮者」で、何と、現在も、「現役」です!!)との「共演」(同曲)の、これはその、「ごく一部」となります。

 

 

 

 

 

「声楽曲」のジャンルからはもちろん、「20世紀を代表する大歌手」のひとり、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(1925-2012)と「共演」した、「名演奏」の中からどうぞ。

 

 

 

こちらの映像は、1979年の撮影で、その後、1985年には、CDも発売されました。

 

 

シューベルトの連作歌曲集、「冬の旅 op.89, D.911」(1827年。ヴィルヘルム・ミュラー詩)から、第11曲、「春の夢」。

(「正式な記事」もあります)

 

 

 

 

1982年に録音された歌曲集の中から、その「冬の旅 」をも思わせる、「ヴィルデマンの丘で op.108-1, D.884」(1826年。エルンスト・シュルツェ詩)。

 

 

 

同じく、「秋 D.945」(1828年。ルートヴィヒ・レルシュタープ詩)ですが、この曲は、歌曲集「白鳥の歌 D.957」(1828)に組み入れられるべきという意見もあり、実際、ヘルマン・プライ(1929-98)など、「白鳥の歌」とあわせて、録音しているケースも見られます。

 

 

 

 

シューマンの歌曲集も、同時期に録音している二人ですが、こちらは、連作歌曲集「詩人の恋 op.48」(1840)から、その第1曲、「美しい五月に」。

(「正式な記事」もあります)

 

 

 

 

 

最後に、日本で開催されたコンサートから、テレビでも放送された、特に「印象深い」、2公演の模様をどうぞ。

 

 

(チャプター頭出し」は、「動画サイト」側で「可能」です)

 

 

 

 

ベートーヴェン(1770-1827)「ピアノソナタ 第30番 ホ長調 op.109」(1820)/「ピアノソナタ 第31番 変イ長調 op.110」(1821)/「ピアノソナタ 第32番 ハ短調 op.111」(1822)(「後期3大ピアノソナタ」)。

(1995年9月28日、「サントリーホール」。まさに、「求道者」の顔だと思います)

 

 

 

 

モーツァルト「デュポールのメヌエットによる変奏曲 K.573」(1789)/ブラームス「主題と変奏 op.18b」(1860)/リスト「バッハの主題による変奏曲 S.180」(1862)/ベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲 op.120」(1823)。

(1988年9月27日、「昭和女子大学 人見記念講堂」。メインの大曲、ディアベッリ変奏曲」は、特に「聴きもの」です!!)

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

(daniel-b=フランス専門)