美作・津山城 その2
二の丸から本丸へ突入します。
その前に備中櫓を真下から見上げておきましょう。
南(大手)二の丸から本丸へ向かう通路。左手に見えますのが本丸石垣で、往時は石垣上に長局(単層の多聞櫓)があった。「長局」だけに、女房衆の小部屋が長々と並んでいたものかと。現在は藤棚になって城下の南方面を眺めながらくつろげる場所である。
通路を進むと右に弓櫓石垣。文字通り「弓」の倉庫であったものかと。モランボンは焼き肉のタレであるかと。
切手門跡。二の丸から本丸表鉄門へ至る通路を仕切る櫓門であった。二階部分は南側(画像右)にある弓櫓と接続していた。石段を上がると正面に石垣を配し直進出来ぬように右に左にと直進出来ぬようオレオレされてます。
切手門跡から本丸側を見上げると到来櫓跡。長局と接続していた二重櫓であった。「到来」の意味は、切手門を直下に見下ろす事ができ、本丸へ「到来」するまでの道筋のほぼ全域を視界に収めることができることから。
切手門跡からの石段を上がる。右に折れ、左にオレ、見えなくなったその先は90度ひん曲がる。
石段右の弓櫓跡。
弓櫓の上段にある辰巳櫓石垣。南東隅なので辰巳である。
ここで振り返って備中櫓を撮る・・・あれっ
撮り直し。
辰巳櫓から直角に左に折れ石段を上がる。石垣下段に萌え石があります
石段上がった正面に包櫓(鼓櫓)台、十四番門。包櫓は「鼓」の倉庫やろか? 十四番は本丸の東側の帯曲輪へ続いており、北東にある十一番門を経て本丸へ通じています。そしてこの十四番門は表鉄門へ殺到した敵に備えての隠し門という説。
包櫓を左折すると本丸入口である表鉄門跡へ。
表鉄門跡(おもてくろがねもんあと)。表鉄門は、本丸への入り口にある櫓門で、門扉全体が鉄板で覆われていたことからこの名前が付いたです。
お読みください。
表鉄門は、城門としてだけでなく、二階の櫓内部は本丸御殿への正式な入口としての役割を持っていました。
こんな感じで本丸御殿へ入ってたみたい。
本丸。往時は本丸御殿がぎっしり建っていた。この日は忍者迷路なるものがあった。面白そうやけど、さすがにおっさん1人で迷路は・・・キモイやろ
本丸から表鉄門を振り返って櫓台への雁木。
本丸から見る包櫓(桜で隠れた)と太鼓櫓石垣。太鼓櫓は時刻を知らせるための太鼓を叩いてた櫓かと。後々にはあの鐘で知らせていたのか? この雁木から太鼓櫓上へ行って鐘を突いてやろかと思ったが、行き止まりであった
太鼓櫓から城壁のように立ちはだかる石垣の壁。往時は多門櫓で繋がれていて一番奥は月見櫓、中央のものごっつ雁木上に矢切櫓があった。月見櫓でお月見し、矢切櫓で矢切の渡しを唄ってたに違いない。すんません
惚れ惚れするV字雁木である 今年最強の合坂!(向き合ってる雁木) 石垣上にある櫓に入るには必要不可欠な雁木であるが、これはまさしく石垣のアートじゃ! ただ、この石垣上にはどうしても登らせたくないようである。登りて~!
月見櫓台と合坂の片方。大小様々な石材での野面積みがカッケー! 登りて~
下にある石材は補修用の石材かと。だいぶ前からある。
月見櫓の北側に十一番門跡(右の舗装されてるとこ)。ドーンと立派な石垣は本丸北東隅にあたる粟積櫓台(別名・小天守)。粟積みだけに「粟」の倉庫かと思ったが、石垣の石材を近くの粟積山から持ってきたためこの名が付いたそうな。この粟積櫓の石垣は崩落の危険があったため、昭和49年に解体修理を行ったとのこと。ここは登れるのに登ってない。損した
粟積櫓の左隣の大戸櫓跡。
その隣に長屋櫓跡。
大戸櫓、長屋櫓の超絶!高石垣を別角度で眺める。
十一番門跡から石垣の壁外側にある帯曲輪に出ました。野面の石垣が立ちはだかる最狂の空間や~ 先の出張った横矢石垣が太鼓櫓で、この先が包櫓との間にある狭き十四番門です。
帯曲輪から北側へ抜ける十二番門跡。
十二番門の先は通行止め。どこへ通じてるか分からない。右の石台は何か分からない。
帯曲輪の石垣。この石垣は積み直しされてそう。ほんで下の土の部分も石垣かと思ったが土である。
帯曲輪の先にある太鼓櫓石垣見上げる。
本丸に戻りまして、本丸北西にある裏切手門(埋門)跡。左は腰巻櫓跡。ここ下りて行きます。
イイ感じで少し荒れてます。 それになんで「腰巻ヤグラ」と表示されてるか分からない。
切手門跡から下りてくと三角形のスペースあります。その説明は ↓
全部読みましたか? そういう訳です。
裏鉄門跡 番所付きの櫓であったそうな。
裏鉄門跡んとこの石垣。これは櫓台ではなさそう。先の古絵図で見ると上部は多聞櫓か土塀のよう。
裏鉄門の南側の石垣は腰巻櫓石垣。
腰巻櫓の説明。
腰巻櫓石垣正面の石段を下りると、その1で来た裏中門がある二の丸北部。ほんでから左上段は涼櫓跡があり、その奥が長櫓台石垣。涼櫓は本丸の北側にあったので涼しかったのに違いない。長櫓はなが~い・・・違うやろな
角度を変えて裏中門枡形部。青草のとこが櫓門の櫓台である。
そして本丸へ戻ります。
♪ 大きな花と小さな花が 並んで咲いていた 古っ
そして長くなりそうなので、また続いてしまいます。