第2回 九州戯曲賞の講評(3) | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

ブログのために講評を打ち直すのは、面倒だし、けっこう辛いものです。
しかし、脚本の弱点をしっかり理解すると言う意味で、とても参考になります。






(講評3)



「戯曲というよりは小説を読んでいるようだった。現実の舞台としての映像が頭に浮かんでこなかった。導入部の長い一人芝居、長い緊急放送、長い電話でのやりとり。どれも舞台には不向きだろう。かなり実験的な舞台にするのなら可能かもしれないが、一般的な舞台を想像する限り、俳優にはかなりの技術を求められるし、観客は飽きそうだ。」






この講評も「戯曲でない」から始まりました。
かなりダメな本だということでしょう。
緊急放送とか、電話でのやり取りとか、

自分でも「これはちょっとマズいよなぁ」というところを指摘されているので、

素直に受け入れられます。
でも、最後の「観客は飽きそうだ」というのは

、講評というより「演出家の意見」が顔を出したような感じで、

評者の横顔がほの見えて楽しいですね。