駅前西友の生き残り戦略 | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

佐賀駅前には西友があります。
十数年前までは駅前のファッションビルという位置付けだったようですが、

最近は方向性を見失い、迷走している感がありました。
一時期は撤退のウワサもあったようです。






先日(と言っても冬頃ですが)全面改装があり、ようやく店舗の方向性が定まったようでした。

一階はスーパー、二階以上には紳士服や婦人服、生活雑貨や白物家電、パソコンまで置いてあります。
最上階はレストラン街と催事場という事になっていますが、

レストランと言ってもラーメン屋さんが一軒あるだけで、
催事場もお歳暮シーズン以外ではあまり使われていないようです。
このように書くと「結局、迷走してるじゃん」と思うかもしれませんが、

実際に足を運んでみると明確なコンセプトがある事がわかります。






「郊外のショッピングモールに行くなんて、バカバカしい」(店内チラシより)






つまり「電車やバスで行ける駅前の西友で、生活に必要なものが全てそろうようにしました」ということです。
おそらく、自動車を持っていない層、もしくは自動車を運転できなくなった層を狙っているのでしょう。
端的に言うと「高齢者」です。
だからでしょうか、西友なのに「無印良品」がありません。
種類は多くありませんが、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、パソコンなど一通りのものが置いてあります。
季節になると催事場では、お歳暮、お中元を選んで贈ることができます。

若者やファミリー層の支持を得ている郊外型のショッピングモールとは、

最初から狙っている客層が違うんですね。






凶と出るのか、吉と出るのか、まだ判断はできませんが、

小手先の対応ではなく大きな方向性を打ち出したことは良いことだと思います。