昨年の夏に、インディーズムービーマーケットという上映会を開催しました。
そこで学んだ様々な事をメモしておきたいと思います。
インディーズムービーマーケットが終了した後、
佐賀市内のいろいろな劇団の人に公演の集客状況を聞きました。
以前から、何となく感じていることがあって、それを確かめたかったからです。
どうも、集客に限界があるような気がして仕方がなかったんですね。
今回リサーチしてみて確信したのですが、
おそらく佐賀市の集客限界は130~150人の間くらいです。
チラシを配る、ポスターを貼るなどの普通の広報をいくらしても、
自主制作映画やアマチュア劇団が佐賀市内で150人以上を集客するのは至難の業です。
もちろん150人以上を集客した例はいくらでもありますが、
よくよく話を聞くと、出演者が極端に多いとか、県外の団体が参加しているとか、
何らかの特別な話題性があるとか、カラクリがある場合がほとんどです。
どうやら佐賀市内の「もの好きさん」の総数が大体150人前後みたいなんですね。
これは、公演の回数とか、作品の出来とは無関係です。
土日の2回公演でも、1週間の連続公演でも、のべ観客数は大体130~150人です。
すごく良くできた作品でも、あまり面白くない作品でも、
同じ程度の広報を行えば大体130~150人くらいを集めることができるようです。
逆に言うと、150人までしか集客できない事を前提に予算を組めば、
大きな赤字にはならないということです。
(もちろん、一生懸命に広報して150人近くを集客するのが大前提ですけれど…)
そして150人以上を集客したいのならば、唐津、伊万里、福岡、佐世保など、
近隣の他市他県への出張上映・出張公演を最初から計画しておくべきです。
今回のインディーズムービーマーケットでは、
この「集客の限界」を計算に入れていなかったが為に、かなりの無駄や無理をしてしまいました。
次回以降は、もっと効率的な運営ができるのではないかと思います。
ちなみに、佐賀市圏の人口を約23万人だと仮定すると、
自主制作映画やアマチュア劇団を見ようという「もの好きさん」の割合は、
大体1500人に1人ということになります。
この割合を、どの街でも大体同じくらいだと仮定すると、
その街の「集客の限界」が予想できることになりますし、
「1500人のうちの1人にどうやってチラシを届けるか?」という考え方で
広報計画を立てることも必要になるでしょう。
あ、しかしですね…。
以上は「集客の限界」という考え方が正しいと仮定すればの話です。
全てを鵜呑みにしないでくださいね。
「集客の限界」自体が私の感覚的なもので、
理論的に証明されていないものですから、話半分に聞いてください。