(前回のつづき)
でも正直、5月末までの完全決着は難しいと思います。
だってアメリカにしてみれば、ゴネて解決を遅らせれば
6月初めには自動的に鳩山内閣は退陣して現行案に戻るわけですから、
鳩山さんと交渉するなんてバカバカしくてやってられないでしょう。
5月という期限を設けたことで、アメリカに主導権をにぎられちゃってるわけです。
5月末までに国内の移設先を説得して、
アメリカに「鳩山と交渉する必要があるな」と思わせるところまで行けば上出来でしょう。
そこまでできれば退陣の必要はないと思います。
そこまでまとめるのも奇跡に近いような状況ですが、
もしも…もしも、そこまでまとめたなら自分で設定した期限に縛られず、最後までやりきって欲しいです。
…というよりも「そこまでできたなら誰に何と言われようと、政治生命をかけて最後までしろよ」
沖縄の負担を軽減するのは長年の懸案事項ですし、
長い目で見れば、沖縄県外への移設は安定した安全保障にもつながると思います。
ところで、有明海佐賀空港も移設先候補の一つらしいですね。
参考になるかはわかりませんが、
アメリカ軍と自衛隊がいる佐世保で5年間を過ごした私の感想を書いておきます。
経済的な面だけを考えれば、基地は決して悪い事ばかりではないと思います。
何万人というアメリカ兵とその家族が生活するわけですから、小売店や飲食店は潤いますし、
英語ができれば食いっぱぐれる事はないらしいです。
治安の面では、多少不安な気持ちにもなる場面もありました。
酔っ払って一人でふらふら歩いている時に、
道の向こう側から同じく酔っ払ったアメリカ兵らしきグループが歩いてくると、
ちょっと目を合わせないように気をつけたりした事はあります。
でも、実際にアメリカ人に絡まれたことはありませんでした。
日本人に絡まれたことは2回ありましたが…。
治安とは少し違いますが「テポドンが飛んでくるなら、最初は沖縄か佐世保だろうなぁ」という冗談を
学校の先生が言っていました。あれは半分本気だったと思います。
文化の面では、独特のものが育っていると感じました。
佐世保バーガーや、ビーフシチューなどのご当地グルメはおいしかったし、
公園でアングロサクソン系の幼児が「なんしょっとー?」と
佐世保弁まるだしで遊んでいるのを見るのも悪い気はしませんでした。
以上、私の正直な感想です。