クリスチーヌ剛田(だったっけ?)のこと | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

「ドラえもん」に出てくるジャイアンの本名は「剛田タケシ」ですよね。
その妹の名前は「剛田ジャイ子」です。あだ名じゃなくて、本名が「ジャイ子」なんです。





ジャイ子って……まぁ、珍しい名前ですが、ご両親にも何らかの考えがあって付けた名前なのでしょう。

とにかく、以上からわかるのは「ジャイアンの妹だからジャイ子」なのではなくて、
「ジャイ子の兄ちゃん(あんちゃん)だから、ジャイアン」だという事実です。
「ジャイ子」という名前が先にあり、「ジャイアン」というあだ名が後から生まれたのです。
これは疑いようがありません。





中には、こう言う人もいるでしょう。
「設定上はそうなのかもしれないけれど、藤子F先生の頭の中では、ジャイアンが先に生まれて、
その妹としてジャイ子が生まれたはずだ」と。





しかし、ドラえもんの一巻、第一話をよく読んでください。


ドラえもん  「君はジャイ子と結婚するんだよ」


のび太    「ええ!ジャイアンの妹の!」




がーん! (  ゚ ▽ ゚ ;)




そうなんですよ!
ドラえもん本編でも、ジャイアンより先に、ジャイ子が登場するんですよ!
本来、ジャイ子はジャイアンなんかよりもよっぽど重要なキャラクターであるはずなんです。
だって、第一話のストーリーから考えると、

ジャイ子としずかちゃんは、のび太を取り合うライバル関係です。





ジャイアン、スネオ、のび太のパパ、ママ、出来杉といった強烈な脇役たちに

出番を奪われた悲劇のヒロイン。
それがジャイ子なんです。
もし、ジャイ子の人気が前述の脇役たちよりも高ければ、きっと「ドラえもん」という作品は、
のび太、しずかちゃん、ジャイ子の三角関係を、

ドラえもんが(「夏の夜の夢」の)パックのように引っ掻き回すラブコメディになっていたはずです。





もしも連載が長期化すれば、次々と「のび太のヨメ候補」が現われる展開も充分ありえますよ。
魔界大冒険の美夜子さんや、鉄人兵団のリルルがヨメ候補になっていたかもしれません。
それはそれで、楽しげな展開ですね。(特にリルルが明るく楽しい人生を送るのはうれしいなぁ)





…うーん…でもこの展開では、名作「ドラえもん」が「よくある三流ラブコメ」になってしまいますね。
やっぱりジャイ子は、ジャイ子のままが良いのかもしれません。