「天狼へ…」や「ふくろとじ」を文学性が高いと評価している方も多いようですが、
あのくらいのものならばクガ氏は昔から書いていたと思います。
むしろ私は「とりあえず神様ヘルプ!で」が面白かったです。
新しいスタンダードを提案している価値ある作品だと思います。
その次に好きだったのは「うたうたい様」ですが、個人的に親しくている役者さんが多く出ていたので、
無意識のうちに評価を高めに付けているかもしれません。
全体としては高いレベルの舞台を一ヶ月間維持していたと思います。
「薔薇の鎖」のような実験的な企画をもっとやっても良かったような気がしますが、
実験より手堅いエンターテインメントを優先した結果だと思うので、これが正解なのでしょう。
変化球(実験・前衛)より直球(エンターテインメント)で勝負しようという姿勢は尊敬します。
来年も夏祭りをするという案があるようですが、
今年と同じレベルかそれ以上の舞台に挑戦して欲しいと思います。
それが出来る見通しが付くまでは、一年お休みして充電期間を置くとか、
2ヶ月ずらして秋祭りにしてしまうとかという選択もあるのではないでしょうか。