古湯映画祭では「日韓ムービーアワード」というコンテストの入賞作品を上映するお手伝いをしました。
会場スタッフだったので上映作品を見るヒマはなかったはずなのですが、
休憩時間を利用して2本だけ鑑賞しました。
その1本が韓国から応募された「ドキドキ」です。
ホームレスの少年に恋してしまった妙齢のOLがドキドキする映画です。
なんだかリリカルなコメディを想像してしまいそうなアラスジですが、
実際には寒々とした映像(舞台は夏のはずなのに…)が続く「ドキドキ」というより
「ピリピリ」とした緊張感が流れていました。
おそらくビデオ撮影だと思うのですが、非常に映画(フィルム)っぽい映像で技術の高さを感じました。
ロケも妥協していない感じが伝わってきて、制作者として共感しました。
少年とOLが結ばれるところで映画は終わるのですが、
本当に結ばれるだけで終わってしまうので、ちょっと肩透かしでした。
雰囲気とか、監督が設定したテーマとかは撮れているのだと思いますが、
いわゆる「波乱万丈のストーリー」がないのです。
そういう映画なのだとは思うのですが、私としては不満足でした。
私が尊敬するROLLYの言葉を借りれば「映画は終わるけど、愛は続くはずだよ」ってことです。
愛を見たかった。
