誠実なエンターテインメントの条件の一つに「パート2が面白いこと」があると思います。
パート2を面白くするのは、大変だし難しい仕事なのですが、それに真面目に取り組むことが誠実さじゃないかと思うのです。
昔、ゲームボーイで「カエルの為に鐘は鳴る」というゲームが発売されました。
すごく面白くて、作り手の誠実さが伝わってくる名作だったのですが、ひとつだけ許せないことがあります。
ゲームの最後に、主人公がプレイヤーの方を向いて
「シーユーアゲイン!(また、会いましょう!)」
と言ったのです。
それからそろそろ10年が経とうとしています。
「カエルの為に鐘は鳴る:パート2」の発売のウワサは聞きません。
いろいろと事情があるのだとは思いますが、ちょっと待たせ過ぎです。
これって不誠実じゃありませんか?
…でも、こうやってパート2を待ち続けるのが楽しい期間なのかも知れませんね。
そして制作者の誠実さでもあるのかもしれません。
つまらないパート2を出して小銭を稼ぐ人もたくさんいるじゃありませんか。
いつか必ず、面白いパート2を出してくれることを信じて待つことにします。
「カエルの為に鐘は鳴る」の作品的な誠実さから考えると…
まさか、あの「シーユーアゲイン」が名作「魔界塔士SAGA」の単なるパロディだったなんてことは
ないと思うのです。
