でも私はなぜか、それで良いと思いました。

真希ちゃんに見つめられて、照れて、でもとても楽しそうな瞳の輝きに正直、嫉妬しないかと言えば、それは嘘になります。

でも私はお姉さんだし(ある意味本当に)、それにひとみちゃんがどれだけ私の事を大切に思ってくれているのか、ちゃんと知っていたから、だから平気。許せる。
ひとみちゃんには私、いっぱい苦労をかけたから、これはきっと頑張ってるひとみちゃんへの、神様がくれたご褒美なのだと思います。
でも私にも、ちゃんと優しくしてね。
真希ちゃんがいいコで良かったね。


携帯を床に置いたひとみちゃんは、黙り込んでいろいろ考えているみたいでした。
しばらくして私は離れて、置いてあった雑誌をパラパラめくりました。加護ちゃんが多分、ゆうべこの広い部屋に忘れていったのだと思います。

雑誌はテレビの脇に、ポツリと放置されたように置いてありました。


アイドル雑誌だったから、やっぱり真希ちゃんは載っていた。それどころか、大きな特集を組まれていました。

ティーン向けだから扱いは、ワイドショーなどとやはり違います。カリスマとしてもてはやされ、陰口の類いはまるで見あたりません。
大きな見開きのページには、真希ちゃんが珍しく、シンプルなシャツを着せられて映っていました。テレビなどで良く見慣れた普段のカッコいい真希ちゃんもいいけれど、こういう清楚な雰囲気も本当はよく似合うんだな‥。と、感心していた時、ふと、思い出しました。

真希ちゃんを叩いている雑誌のうちの、特に有名なものの一つと、このアイドル雑誌の出版社が、確か同じだったこと。

大きな会社だったし2つともとても有名な雑誌だから、私にもわかりました。

父と家に住んでいた頃、この2つが並んだ新聞の広告を目にした事が何度もあるんです。


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