私達が知る保田さんの全てを梨華が的確に時間をかけて話し、驚いたり笑ったりする真希ちゃんに向かって、小咄的な合いの手を私がときどき挟んだ。

真希ちゃんは終始笑みを浮かべ、私達の話す保田さんの奔放な振舞いに笑い涙を時折拭ったりした


それら真希ちゃんの好意的な態度にはもしかしたら社交辞令的な意味合いもあったのかもしれないのだけれど、私は嬉しかった。私達の話に後藤真希が共感してくれた。少なくともそんな素振りを見せてくれた。


大尊敬な真希ちゃんの思いがけずに庶民的な様子は、私達をすっかり饒舌にさせた(後藤真希は意外にも聞き上手だった!)。すっかり警戒心を解いた私はこれまでの旅路の全て-----桜の下に埋まった死体や今日人を撃った事、それについて私が全く罪悪感を抱いていない事、等-----を話してみたくなったけれども、やはりやめた。

私のヒーローは私に無関心でなくてはいけない、絶対。だから保田さんに関連する部分だけ、できるかぎりおもしろおかしく話した。


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