飲み友達 H | デンジャラス 安田オフィシャルブログpowered by Ameba『やすだの戯言』

飲み友達 H

私には、飲み友達にH君という人がいる。



H君は、ガタイがよく、初対面の人に必ず「プロレスやってるんですか?」と言われる。



飲みの席で女がいると、いっぱい飲んで食べるが、男同士だとたいして飲まない。



大食いだが、カレー屋の一升カレーに挑戦し、半分以上残した経歴を持っている。



芸能界に興味はあるが、劇団の無名塾に落ちた経歴を持っている。



ギターを5年ほど前からはじめたが、未だに1曲も弾けない経歴を持っている。



H君は、昨年から社長である。



社長といっても、まだ正式な会社扱いではないが、前の社長が会社をたたむというので、従業員一同が引き続き仕事を受け持とうということで、H君を筆頭にやっているそうだ。



そんなH君と先日飲み、H君の家に行くことになった。



「散らかってますけど、適当に座って下さい。」



言われた通り、適当に座ると、一枚の紙が見えた。



紙には、こう書いてあった。



辞表



突きつけられたわけではない。



自分で書いているのだ。



社長が辞表?誰に渡すんだ?などと笑っていたが、その後もすごかった。



おそらく、「このたび一身上の都合により、会社を退職させていただきます。」と書きたかったのだろう。



しかし、その紙には



この旅・・・



このたびの”たび”を旅行の”旅”と書き、一身上の都合という字がわからず、書くのをやめた感じ。



ゲラゲラ笑って、こう言ってあげた。



「H君、あきらめないで”ほしーの”」(ほしのあき風に)