空 太陽 海 | シニアのオールディーズな日々

シニアのオールディーズな日々

懐かしい洋楽を聴きながらのひとりごと

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 Le ciel, le soleil et la mer

 邦題:空と太陽と海と

 Franck Pourcel

 1965年

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空と太陽と海

浜辺に寝そべると
髪が目にかかって 鼻には砂がついて
二人きりでとても幸せ
夏だバカンスだ
なんて幸せなんだろう

私の小屋は木の板でできていて
ベッドは大きくはないけど
毎日が日曜日みたい
私たちはゆっくり眠って
昼にはビーチで
同じ年頃の友達がみんなで歌うんだ

空 太陽 海

 


 私の少年時代は季節にもっとメリハリがあったように思います。
春は桜吹雪が舞い、夏は汗ばむような陽射しが眩しく、蝉時雨が五月蠅い。秋になると空気が透き通り、落ち葉の間の轍を歩いて登校するのが日課となっていた。冬は吐く息が白く、霜柱を踏む音が登校時の楽しみでした。

 とりわけ印象に残っているのは、梅雨の季節でした。
毎日決まって降るシトシトとした雨。通学路に咲く紫陽花は日ごとに色を変え、雨粒を受けていっそう美しく見えました。濡れた木々の香り、傘に当たる雨音とカエルの声。憂鬱ながらも僅かの楽しみを感じたものでした。

 それが、ここ数年はどうでしょう。
梅雨だというのに晴れの日が続いたかと思えば、突然バケツをひっくり返したような雨が降る。雷が鳴り、天気はコロコロと表情を変える。少年時代のように、「梅雨、また愉し」という感覚は、もうどこか遠くに行ってしまったのでしょうか。

 

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  今頃になると聴きたくなるのが”フランク・プウルセル”の「空と太陽と海と」。日本盤の邦題は他に「空と太陽と海」「空と海と太陽と」など。

オリジナルはフランスの歌手でソングライターの”フランソワ・ドゥゲルト”。自身の作で、前述の歌詞はオリジナルを意訳したものです。