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さよなら!じゃじゃ馬・・・1217

 

・・・ずっと昔、某テレビ番組で、
岩城滉一さんが自分の愛車を紹介する場面があった。

それが初めて見たハマーだった。

 


ハマーH1(参考画像)

 

自家用車の枠をはるかに超えた

まさに戦車の様な出で立ちは、

衝撃的にカッコ良く僕の目に映ったが、

とても一般人が所有できるものとは思えなかった。

まさか将来この車に乗ることなるとは思いもよらず、

時は過ぎた・・・

 

仕事柄、大きな荷物が積める車が欲しかった。

一つ前に購入したランドローバー・ディスカバリーも

非常に乗りやすく十分その役割を果たしたが、

11年間走った車は、エンジンの不調を覚え始めていた。

 


ランドローバー・ディスカバリー

 

買い換えを考えていたそんな頃である。

そのスタイリングを継承しながら

公道でも走りやすい大きさに改良された

ハマーH3の販売が始まったのである。

 

迷いは無かった。

と言うより、他の車は目に入らなかった。

並行輸入されたピカピカの新車・・・
大きな図体とサウスポーのじゃじゃ馬のハンドルを

ヒヤヒヤしながら握った時の事を、

昨日のことのように思い出す。

憧れが現実となった日である。

 


購入したその日のハマーH3

 

ワイルドな外観に比べ、

コックピットの操作はシンプル。

ウィンカーやクラクションの音は優しかった。

どんな道でも柔軟に対応する車は

乗せるものを安心させ、

長時間の運転でも疲れることは無かった。

 

大きな図体は、やがて当たり前になり、

それからは、仕事にも、遊びにも

色んなところに行って多くの思い出を作った。

どんなに乗っても飽きるどころか、

いつまでも自慢の愛車であった。

 

いつの間にか15年・・・

 

コロナがやってきた。

イベント仕事は激減し、車を動かす事が少なくなった。

動かさなければバッテリーは上がる。

その為に、用も無いのに無理矢理ドライブに出かける。

使わない車の為に支払う駐車場代も、けして安くは無い。

折からのガソリンの高騰・・・

時代遅れになっていくナビゲーションシステム・・・

車載カメラ搭載の必要性・・・

15年という月日のなかで変わっていく車社会・・・

維持することが重荷になっていく・・・

手放す理由は沢山・・・

 

まだまだ乗り続ける事は出来た・・・が、

初めてテレビで見て以来、憧れ続けた車・・・

憧れて手にしたものを重荷にしたくは無かった。

手放すことを決断できたのは、

何よりそんな思いが強かったからかも知れない・・・

 


15年後のハマーH3

 

車の引き渡しの日がやってきた。

午前中に降った雨のせいだろうか、

この日のじゃじゃ馬は、

初めて会ったの時の様に、輝いて見えた。

 


車庫出しの為、最後の運転。
 

 


別れの時・・・

 

・・・そして、

運転席に僕以外の人が乗るのを

初めて目にしながら、

その姿が見えなくなるまで

いつまでも手を振っていた。