旅GO!ハノイ@ベトナム2023・・・1276 | GO風呂

旅GO!ハノイ@ベトナム2023・・・1276

1回目のベトナム訪問から14年・・・
ホーチミンの旅
その時のイメージは決して良いものでは無かった。

それが、又ベトナムに来るキッカケは、

写真で見た「ハロン湾」の景色である。

 

予定していたモロッコへの旅を、地震でキャンセルしてしまった。
突然空いた日にちを埋めるべく、旅のパンフレットの中に
幻想的な景色の「ハロン湾」を見つけたのである。


空いた日にちもさることながら、距離も料金も抑えられ、

気軽に旅をするには、もってこいの場所であった。

 

バンブー航空が日本からの急遽撤退で、
ベトジェットに変わってしまったが、
早朝、成田から6時間半の飛行は、何の不自由もなく、

予定通りハノイ空港に降り立った。

 

 

空港からは送迎車。
他のホテルとの混載車だが、
同乗したのは、1組のカップルだけ・・・

 

今回の旅行社のラウンジに立ち寄り、

Wi-Fiルーターレンタルサービス付きにはご機嫌。

女性はアオザイを着て、写真を撮れるサービスもあり、

旅の雰囲気を盛り上げる。

 

 

グレードアップしたホテルは、

ハノイ駅近くの小さなホテルだが、
部屋の広さにはびっくり!

 


 

ホテルに着いたらすでに夕刻。

ハノイの中心部、旧市街へタクシーで向う
海外で初タクシーアプリ、不安は隠せない。

 

 

距離的にはそう遠くは無いものの、

旧市街は人と交通が入り乱れ、目的地までぐるぐる遠回り。

降車時の支払いも不要。不安がいっぱい・・・

 

旧市街最大の市場「ドンスワン市場」は

閉店時間前なのに早くも店じまいしていた。

 


ベトナムでの最初の食事は、
チャー・カー発祥の店「チャー・カー・ラボン」へ

 

 

・・・とは言え、入り口が何とも分かりずらい。
「チャー・カー・ラボン」らしき看板はあれど、下の扉は閉ざされている。

と、隣の民芸品店?をのぞき込むと、

中にいた男性に、店内の階段を上るよう指さされた。
どうやらそこが入り口らしい・・・

 

 

・・・運良く空いたテーブル席に促される。

メニューは一択、白身魚をたっぷりのネギ、ディルと一緒に揚げ焼きにし、

米麺(ブン)と一緒に食べるハノイの名物「チャー・カー・タンロン」のみ。

 

 

 

 

未体験な味に戸惑うも、食べ始めるととどんどん入っていき、
何だかくせになりそうな不思議な料理に満足。

 

旧市街で開かれる「ナイト・マーケット」は週末限定。
この日は見逃せない。

 


人でごった返す「ナイトマーケット」

 

もう一つ行きたいお店が・・・
ホアンキエム湖を眺めながら、

ハノイの名物「エッグコーヒー」が飲める

「カフェ・フォー・コー」だ。
 

ところが、先ほどより更に店が分かりづらい。
住所の辺りをうろつくも、どうしても入り口が分からない。

それもそのはず、洋服屋の店舗の中に入り口がある。

なるほど、よく見れば、中央に「PHO CO」の文字が・・・

 

 

 

洋品店を抜けた奥には細い通路があり
この奥の受付でオーダー

 

振り返るとさっき通った通路の先に洋品店
 

長い階段を登った先に、さらに螺旋階段・・・

 

 

やっと最上階のスカイビューカフェに辿り着く。

 

 

景色の良さそうな席に腰を下ろすも、

ホアンキエム湖も一部しか見えず、少し残念な眺望。
 


 

 

そして、オーダーした「エッグコーヒー」。
すご~く甘く、どろどろで、スィーツを食べてる感が強い。

アイスの方も同様、純粋にコーヒーを楽しみたい人には、
ちょっと不向き、こちらも少し残念な味だった。

 

 

ライトアップされたホアンキエム湖を眺め、
ホテルまでは地図をみながら徒歩で30分、長い一日目を終えた。

 

 

<二日目>

ホテルで取るビュッフェスタイルの朝食から、
選んだのは鶏肉のフォーとオムレツ、サラダ等など、

種類は多くないがどれも旨い!

 

 

この日のメインイベントは、念願の「ハロン湾クルーズ」。

港からクルーズ船に乗り込む。

 

 

豪華な船内で、先ずはビュフェスタイルの昼食。

 

 

ランチも窓から奇岩を眺めながら・・・

 

 

ハロンと言う名は、ハ=降りる、ロン=龍を意味する。
深いエメラルドグリーンの海に大小の奇岩が海面に姿を映す光景は
神秘的な雰囲気に包まれている。

・・・見えてきたのは、代表する岩の一つ「闘鶏岩

 

 

そして、最初に立ち寄ったのは、フローティングビレッジ。

ここでは、手こぎボートに乗り換えて、水面からの奇岩見学。

 

 

奇岩のアーチをくぐり抜けると、
穏やかな広い湾が現われて・・・

 

 

岩山から猿も出迎え・・・

 

ガイドのタインさんと

 

のんびりとした湾内ツアーを楽しんだ後は、
再び船に戻り、クルーズ再開。

 

 

穏やかな海に浮かぶ奇岩を眺めながら、

次の目的地「ティートップ島」へ

島の山頂からのハロン湾の景色を眺める。

 

 

再度乗船し、次はタウゴー島で下船し、

ティエンクン洞窟の見学。

 

 

洞窟から出た頃には、日も暮れかかり・・・

 

 

夕暮れ時の湾もまた神秘的。

 

 

船上でのサンセットタイムでは、

ワインやフルーツのサービス。

 

 

 

下船後はハノイ市街に戻り、夕食。
夜の8時を回わると閉店の店も多い中、

すでにチェックしておいた店「カウゴー」へ・・・

ホアンキエム湖を望める屋上のテラス席は、

予約必須だが、遅い時間だったので、運良く入れた。

 

揚げ春巻きや牛肉の野菜炒め、海老と野菜の炒め物など地元料理を色々・・・

 

 

普段は余り香草は食べ慣れないのだが、
旅に出れば、結構美味しく食べられてしまうから不思議・・・

 

 

気立ての良いとても気の利く可愛い店員さんでした。

 

ライトアップされたホアンキエム湖を存分に眺めながら、
充実の2日目を終えた。

 

 

<三日目>

朝食は、牛肉のフォーにしてみた。
旅疲れを感じる体に、フォーは優しい。

 

 

ニンビンへのオプショナルツアーへ

古都「ホアルー」は、首都がハノイに移るまで、ベトナム王朝だった場所。

先ずは、初代国王や皇帝が祀られている廟まで、サイクリング。

 

 

何となく懐かしさを感じる田舎道をのんびりと走る・・・

日本でもなかなか出来ない体験。

 

水牛や牛ものんびり・・・

 

 

どこか懐かしさを感じる風景・・・

 

この辺りは陸のハロン湾と呼ばれている。

 

到着したのは、

ホアルー ディン・ディエン・ホアン廟の入口。

 

 

古い建物にも、悠久の歴史を感じる。

 

 

古都ホアルー東門

 

地元料理のブッフェでは、名物の山羊肉を食べてみる。

 

 

石灰石の奇岩が連なるカルスト地形は考古学的にも珍しい優美な景観を誇る

世界遺産「チャンアン」を、小舟に乗って2時間の遊覧。

 

船の乗り場。

 

4人乗りの小さな船の漕ぎ手は、女性一人。

 

 

水墨画の様な風景の中、のんびりと小舟が進む。

 

 

漕ぎ手の女性は、全く言葉は通じないが、

いつもニコニコ笑顔を絶やさない。

 

 

この旅で、もっとも寛ぎを感じた贅沢な時間。

 

 

48カ所にも及ぶ鍾乳洞・・・

 

 

 

手こぎボートでゆっくり進めば、

悠久の歴史と自然の美しさを感じられる。

幻想的な湖に浮かぶ祠。

 

 

ハノイ市街に戻り夕食は、

ホテルから程近い、「クアン・アン・ゴン」で・・・

確か、前回のホーチミンの旅の時も利用したベトナムの人気店。

 

手前から「グリーンマンゴーとシーフードのサラダ」「ポークチョップ&ライス」「海老の天ぷら」

 

そして、〆は「蟹ペーストのブン」

 

どの料理も外さなかったが、特に最後に食べたブンは、今回の麺料理№1。

 

 

 

<4日目>

最終日は、名所、旧跡を制覇しながら、

ハノイ市街をウォーキングルメ。

 

観光の最初は、「文廟(孔子廟)」

1070年、孔子を祀るために建立された。

 

 

ベトナム最古の大学の跡地でもあり、
現在は学問の神様として多くの人が訪れる。

 

 

 

 

 

次に訪れたのは、「ホーチミン廟」

1975年、9月2日の独立記念日に合わせて建立された。

故ホーチミン元国家主席の遺体を安置する廟。

 

 

建物内はカメラ禁止。
一眼レフなどの大きいカメラは、一時預ける事になる。

 

 

安置されている「ホーチミン」のご遺体は、
まるで蝋人形の様に、保存状態が良い。

建物を出て、敷地内にある「ホーチミンの家」へ・・・

執務を行っていた大統領府や、ホーチミンが使っていた車、

書斎として使っていた部屋などが見学出来る。

 

当時のままの書斎や寝室。

 

小さな机に愛読書、帽子など、生前の佇まいが垣間見える。

 

 

続いて、「タンロン遺跡(旧ハノイ城跡)」。

ハノイ歴代王朝の遺構が数多く残り、

現在も発掘が続く世界遺産。

 

 

移動途中、トレインストリートに出くわす。

ここは、生活するスペースの真ん中に日常的に電車が通り過ぎる路線があり、

観光客のために、路線脇にカフェやバーが建ち並んでいる場所。

線路内に入って撮影する観光客も多く、現在取り締まりが厳しくなっている

 

 

ランチは旧市街の「ダック・キム」

細い米麺(ブン)を焼き肉や肉団子、香草と一緒に

ヌックマムベースのタレに漬けて食べるハノイ名物の店。

 

 

ちょうど、お昼にぶつかり大混雑!
簡易なテーブルと椅子に、ぎゅうぎゅうに詰め込まれての相席。

何とも落ち着かない食事に、料理を味わう余裕はなく、

一緒に頼んでしまった「蟹肉入り揚げ春巻き」は食べきれず、
テイクアウト。

 

 

慌ただしいお店での食事に、すっかり疲れ、

「ハノイ大聖堂」を臨むカフェ「ラ・パレス」で一休み・・・

 

居心地の良い2階席のテラスで

ベトナムコーヒーを飲みながら、まったり・・・

 

 

ハノイ大聖堂

仏教寺院の跡地に建立されたハノイ最大のネオゴシック様式の教会。

 

 

 

玉山祠

ホアンキエム湖の小さな島にあるお寺。

13世紀に中国の元の侵略を撃退した
英雄「チャン・フォン・ダオ」が祀られている。

 

 

 

島内から見る「ホアンキエム湖」の眺望。

 

ハノイを代表する湖として人々が集う憩いの場。

 

行ってみたかったエッグコーヒー発祥のお店「カフェ・ザン」へ

 


店内は観光客でいっぱい

 

コーヒーに卵黄とコンデンスミルクを混ぜ合わせ泡立てて注いだハノイ名物。

 

ハノイに来て2回目となるこのエッグコーヒー、

やはり僕好みでは無いようだ・・・。

 

初日に店の前を通ったにも関わらず、

見つけられなかったのは、「CAFE GIANG」を

カフェ・ザンと読む事が出来なかったためと思われる・・・

 

 

観光の最後に訪れたのは、「オペラハウス」

フランス統治時代の1911年に完成した、

ハノイを代表するコロニアル建築の建物。

 

 

このあと、徒歩でホテルに戻り、

朝から日暮れまで歩き続け、予定の観光は全て制覇。

気が付けば、この日の歩数は約3万歩。

迎えのバスで空港へ・・・

 

そしてハノイ~成田へ

 

守られない交通ルールとバイクの数、

排気ガスと騒音、臭気と人混み、喧噪・・・

14年前、ホーチミンを旅した頃のイメージは

それほど変わってはいなかった。

 

・・・だが、

今回「ハロン湾」と「チャンアン」を巡った事で、

前回の旅には無かった、雄大で美しい自然と
その土地ならではの悠久の歴史を感じさせてくれた。

そして前回の旅とは違う、別のベトナムの顔を見せてくれた。

 

突然空いた日にちを埋めるべく、パンフレットで見つけた今回の旅は、

一つの国の又違った魅力的な一面に気付かせてくれたのである。

 

 

成田に到着し、

ターンテーブルから出てきた荷物を見て「ハッ」とした。

荷物が整然と並べられた荷物を見て

日本の素晴らしさを再認識したからである。

 

終わり。