旅GO復活!ポルトガル編①・・・891
ボタン、タバコ、パン、カッパ、
ブランコ、カルタ、コップ、テンプラ・・・
これらは全て、この国の言葉が転じて、日本語になったものである。
ヨーロッパの中で、最も長く日本と関わり、
影響を受けながらも、その実、
この国の事を、僕は良く知らなかった。
「繋がりを大切に」と言う
今年の抱負も手伝ってか、
古くから日本と友好を深めてきた
「ポルトガル」とは、どんな国なのか・・・?
訪ねてみたくなった。
直行便は無く、「オランダ」を経由。(飛行時間11時間30分)
乗り継ぎ時間を利用して、<アムステルダム市内散策>
乗り継ぎ後、ポルトガルの首都「リスボン」へ・・・
夜中に到着。(飛行時間3時間)。
空港近くのホテルで、1日目を終えた。
2日目、
ポルトに向かう途中、「トマール」と言う美しい街で、
ポルトガル最大の修道院を訪ねる。
テンプル騎士団が拠点とした<キリスト修道院>は、
大航海時代へと導いた<エンリケ航海王子>をはじめポルトガル王室から、
代々の団長を迎えたと言われる。
世界遺産<キリスト修道院>は、 内部の<テンプル騎士団聖堂>
昼食は名物<バカリャウ>と<ヴィーニョ・ヴェルデ(グリーンワイン)>
ポルトガルで、バカリャウ(干しダラ)は最も大衆的な食材で、
様々な調理法があるらしい。
ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)はその名の通り、緑(若い)ワイン。
酸味と軽い炭酸が、シーフードに良く合う。
昼食後、
ドウロ川河口に位置するポルトガル第2の都市「ポルト」へ
ポルトガル発祥の地と言われるポルトは、
初代ポルトガル国王となったエンリケ航海王子の指揮のもと、
ヨーロッパの他国に先駆け、大航海時代の先陣を切る事となる。
<サン・フランシスコ教会>
14世紀に建造された修道院付属の教会。
内部のバロック装飾(撮影禁止)は、見事である。
教会前の階段の踊り場から、ドウロ川を見渡せる。
本場ポルトでは、やっぱりポートワインを味わいたい。
ドウロ川を隔て歴史地区の対岸ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには、
30を超すワイン工場が並んでいる。
その中でも黒マントとソンブレロがトレードマークの
代表的なワインセラー<SANDEMAN(サンデマン)>で、
ワインを試飲する。
積み上げられた樽 白、赤とも、甘口。
トレードマークのサンデマンは、「ドン」の愛称で親しまれている、世界で最初のキャラクター
ワイナリーの前から対岸を見渡す。浮かんでいる帆船は<ラベーロ>と呼ばれ、
かつてはワインの運搬を担っていたが、現在は浮かぶ広告塔として、川に彩りを添えているのみ。
右手の橋は、エッフェルの弟子により建造された<ドン・ルイス1世橋>
再び、歴史地区に戻り、
その中心となる<サン・ベント駅>に向かう。
20世紀の初め、修道院跡地に建てられた駅の構内は、
ポルトの歴史を描いたアズレージョで飾られている。
<サン・ベント駅> 内部は壁のアズレージョが美しい。
古い建物を利用した本屋<レロ・イ・イルマオン>は、
「世界の素敵な書店ベスト10」に選ばれる程。
2階に上がる階段は、その美しさから「天国の階段」と称される。
分かりずらいが、中央奥に見えるのが階段。
夕食は美しいタイルで飾られたレストラン。
<アバーディア・ポルト>にて・・・
名物料理は臓物と白インゲン豆の煮込み「トリパス・ア・モーダ・ド・ポルト」
日本人には、メイア・ドーゼ(半分の量)で充分。
食後は、アールヌーヴォー様式の店内が美しい
1921年創業のティールーム<マジェスティック>へ、
「カフェジェイオ」(エスプレッソ)を飲みながら、
充実の一日を終わりを優雅に過ごす。
※15世紀、大航海時代の先陣を切ったポルトガル、
日本とのつながりは470年以上も前、室町時代にさかのぼる。
1543年 種子島の鉄砲伝来。
1549年 フランシスコ・ザビエル来日、キリスト教を伝える。
1550年 南蛮貿易が始まり、織田信長ら戦国武将が後押し。
日本ではビロードのマントやカッパなど、
南蛮ファッションが流行し、ボタン、タバコ、コンペイトウなど、
様々な文化が伝えられる様になる。
<・・・つづく>