従来、この脂肪細胞の数については、子供の時や成長期に肥満して増加し、成人になってからも
減ることはないとされてきましたが、最近の研究では、(やせることで)減る可能性のあること
がわかりました。
肥満を解消するためには体脂肪を減らす以外にありません。そうすると1ヶ月間に10㎏も20
㎏もやせるなんていうことはありえません。
では、この体脂肪を減らす上で、1ヶ月間にどのぐらいやせられるか? については、次のよう
な計算が成り立ちます(一応、女性の場合を考えます)。
今の肥満状態が、そのまま維持される1日の摂取カロリーは2000kcalぐらいでしょう(つま
り、それ以上はやせることも太ることもないという摂取カ ロリーです)。
それを健康に悪影響を与えない最小の摂取カロリーにまで減少させることを考えても1400kca
lが限界です(なぜなら基礎代謝量分を確保 しなければならない)。
そうすると、2000-1400で、600kcal分の体脂肪が減らせます。
このカロリーを体重に換算すると1日70g。ですから、1ヶ月間で2㎏の減量が限界です。現
実的には、個人差も考えると1ヶ月間に1~2㎏やせるペース が理想的です。
少ないと思うかもしれませんが、6ヶ月で10㎏前後やせられることになります。しかも、健康
に害を与えることもなく、リバウンドもありません。
さてもう一度、食事の問題に話を戻します。
肥満するか否かは、“血糖”がどう変化するか、ということからも考えられます。炭水化物や糖
分を摂取して、それがブドウ糖に変化して血液の中に入ってきて血糖になる。
ところが、食べすぎで血糖が多くなりすぎると、すい臓から分泌されるインシュリンの作用で、
余り分を中性脂肪に変えて脂肪細胞の中に蓄える。これが常態化すると肥満になりす。この血糖
値の関係から「朝食しっかり」はたいへんにおかしなことです。
なぜなら、朝食後が最も血糖値が上がりやすいのです。
朝方のインシュリンの分泌は不活発なため、血糖値は上昇傾向になります。そんな状態のところ
へ炭水化物などの糖質を中心にした朝食をとれば、吸収されたブドウ糖が、さらにプラスされて
血糖値を上昇させます。
食後であれば、どの時間帯でも血糖値はある程度上昇しますが、このような朝食後の著しい血糖
値の上昇は、糖が余りやすく、脂肪に変換される量も多くなります。つまり、「朝食しっかり」
が肥満しやすい、ということになります── もし、あなたが普段から血糖が高い状態、すなわち
糖尿病に近い状態か、あるいは、糖尿病であったら、なおさら朝食には注意する必要がありま
す。
血糖値の一日の動きを見ると、食後に血糖値が上昇しますが、1日3食では、とくに「朝食後」の
血糖値の上昇が急激に高くなっています。
ですから、一日中の血糖バランスを安定させるためには、朝食時のカロリー制限が有効だと考え
られます。
朝方、インシュリンの分泌が少ないというのは、これは人間の体からすればまったく自然なこと
で、本来、人間は朝食をたくさん食べるようにはできていないんです。
一方、夕食後のインシュリンの分泌や血糖値の上昇は安定しています。なぜなら、炭水化物など
の糖質を多くとっても、グリコーゲンのかたちで肝臓や筋肉に蓄えられるので脂肪に蓄える分は
少ない。つまり、夕食のほうが肥満しにくい、ということになります。
ではまた次回
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