食後に血糖値が高くなれば、ご存知のようにすい臓のベータ細胞からホルモンであるインシュリ
ンが出て血糖値を下げます。
反対に、血糖値が下がれば同じ様にアルファ細胞からグルカゴンが出てグリコーゲンや脂肪を糖
に変えて血糖値を上げます。
このように、食事の変化や気温など(これを外部環境と言いますが・・・)の変化に対して、体温や
血糖値な どの“内部環境”を一定に保つ機能を人体の恒常性(=ホメオスタシス)と言います。
この機能によって、たとえ何日間でも食事をとらなくても、人体の活動には支障はありません。
これに対して、朝食をたくさん食べることの方が問題ですね。先ほども言ったように、食後には
副交感神経が刺激されて、「休め!」指令が出て、朝食を食べてバッチリじゃなくて通勤電車の
中でこっくり、こっくりします。
そして、昼食後も、こっくり、こっくり。一日中(眠くて)スッキリしないことになります。
ちょっと面白い例ですが、商社マンなど海外主張が盛んな人の「時差ぼけ」を食事法で解消する
ことがあります。
この人達は、日付変更線をまたいで世界中を飛び回るわけですから、一々時差ぼけになっていた
んでは仕事になりません。
その解消方法は、経験的に、食事に工夫をしています。
飛行機に乗った時の機内食は、炭水化物を中心にとります。
睡眠を促してくれます。そして、朝、現地に到着すると、今度は炭水化物をとらずに(肉など
の)タンパク質を中心に食べます。
そうすると、ノルアドレナリンというホルモンが(副腎髄質というところから)出て目が覚めま
す。
ノルアドレナリンは、「交感神経」を刺激します。
この食事法を1~2週間続けると、驚くほど頭がスッキリしてくると思います。
いかがですか。「夕食を制限しろ」や「朝食をしっかり」ということに、いかに科学的な根拠が
なく、しかも実際に即していないか、おわかりいただけたかと思います。
今有名になっている聖路加病院の日野原名誉院長の食事法の例をみても、朝は牛乳1杯だけ、昼
もほとんど食べません。そして夕食は、夜遅く帰宅してからでも、
たっぷり(ビフテキなんかを・・・)食べます。
この先生は、カロリーをできる限り低くする方が健康で長寿だといいます(日野原さんの場合
は1日1400kcal)。
この考えは、世界的な研究 でも立証されています。現実として93歳でありながらも、きわめて
多忙な日野原先生が(30年も前から)実行されているんですから、間違いないと言うべ きでし
ょう。
ではなぜ、「朝・昼を少なく、夜たっぷり」の食事方法のことを声を大にして日野原先生はおっ
しゃらないのか? うがった見方をすれば、間違った常識でも、それに反するようなことを言っ
た場合の反発を予想されてのことだと思います。
ではまた次回
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