頭部の正中線上が禿げやすいのは、重力が関係しています。
わかりにくいかもしれませんが、万有引力と言えば、それだけでわかる人もいるでしょう。
つまり、人間の皮膚が地球と引っ張り合っているため、どうしても、頭部の正中線上が強く押さ
えつけられます。
そのため、血流が悪くなり、髪の毛を作る毛根に栄養が届きにいのです。
頭皮にクッションとなる脂肪やコラーゲンが豊富にあると、それだけ余裕が出来ますので、血流
がよくなるのですが、脂肪やコラーゲンが少ない場合は、クッションが薄くなってしまい
その分、血流がわるくなります。
また、水分を含むものを上に押し上げるには、重力の関係から、かなりの力が必要です。
寝た状態や四つ足の状態で生活出来れば問題もないのですが、人間は立って生活する動物
です。
そのため、他の動物に比べますと、どうしても,頭部には、血液を運びにくくなり、頭部の天辺
の毛根に、栄養が届きにくくなってしまいます。
このことで、頭の天辺が薄くなったり禿げたりしやすくなります・・・と書きたいのですが、よ
く観察すると、実際は、頭の天辺よりも額やツムジ付近の方が早く薄毛やハゲ
になります。
そこでもう一つの原因は、頭蓋骨の形状が関わっています。
ほとんどの人がそうなのですが、前髪の凹んだ部分を通って、頭部に水平のラインを書き、その
部分を触ってみますと、他の部分に比べて出ていることに気づくはずです。(その出っ張
っている部分を仮に「鉢まわり」と呼ぶことにします)
出っ張りがあるということは,それだけ,出た部分は内側から頭皮を押しつけていますので、額
に近い部分とツムジ付近の髪の毛の毛根が栄養失調になりやすい状態にあります。
そのために、毛根が痩せてしまいますので、脱毛しやすくなってしまいます。
O型脱毛症の場合は、これだけで説明が終わりなのですがM型脱毛症の場合は,別の原因
があります。
それは、男性ホルモンのテストステロンが毛穴の中にある5α-リダクターゼ二型という
酵素によって還元されて出来る「ジヒドロテストステロン」(これも男性ホルモンの一種です)
により脱毛を促す、または発毛を阻害すると考えられています。
これにより、O型脱毛症は比較的ゆっくりと禿げていくのに対し、M型脱毛症は早く禿げていく
ようになっています。
また、鉢まわりのツッパリ具合も相まって、額はO型脱毛症のように点から広がるのではなく、
線のまま後退していきます。(もちろん、正中線上が早く後退するようになっています)
なおO、型脱毛症が点から広がっていることから、5α-リダクターゼ二型が毛穴の中に多
く存在しているのは額側の毛穴の中であり,ツムジ側の毛穴の中にはほとんど存在していないの
ではないかと考えられます。
以上が,「真ん中から禿げる理由」です。
ではまた次回
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