内臓脂肪が作る悪玉物質の一つに、腫瘍壊死因子(TNF-α:Tumor Necrosis Factor-α)という
物質があります。名前の通り悪性細胞を攻撃します。
腫瘍壊死因子は、攻撃の中に、兵糧攻めの作用があり、細胞が血糖を取り込むためのインシュリ
ンの効果を低下させます。このためにインシュリンの効果が悪くなり、糖尿病の原因となりま
す。
腫瘍壊死因子とは別のインシュリン作用を低下させる物質の産生もしています。
血栓を作り易くするPAI-1(plasminogen activator inhibitor-1)の産生も活発です。全身
に作用すると血栓症(例:脳梗塞)を起こすく原因となります。
その他に血管の平滑筋の増殖を引き起こす物質も産生しており、動脈硬化を促進する事になりま
す。
血圧の上昇を来す物質も産生していて、高血圧症の原因となります。
上記の物質は皮下脂肪もある程度産生していますが、代謝の活発な内臓脂肪の方が産生をより多
くしています。
内臓脂肪には総有酸素運動時間が大事
内臓脂肪は皮下脂肪より引き出しやすく、減らす事はそれほど困難ではありません。
内臓脂肪は腹部にあるので腹筋運動と考えますが、腹筋運動は腹筋を強くしますが、直接、内臓
脂肪を減らす効果はありません。
脂肪を燃焼させる有酸素運動が内臓脂肪を減らします。
有酸素運動を行なった場合に、筋肉は蓄えたグリコーゲンを使い、次に血中の脂質、肝臓や脂肪
細胞が放出する遊離脂肪酸を使います。この時に皮下脂肪よりも代謝が盛んな内臓脂肪の方が多
くの遊離脂肪酸を放出します。内臓脂肪は代謝が活発、という事は溜まり易く減り易い性質を持っています。
よく有酸素運動は運動の持続時間が20~30分以上ないと脂肪の燃焼が起きないといわれます。
これは20~30分以上の持続時間があれば確実という意味です。これより短い持続時間では脂肪燃
焼が起きないわけではありません。
大切なのは総有酸素運動時間です。30分を1回よりも10分を5回の方が総運動時間は長くなりま
す。
1回に20分以上と考えると大変と思いますが、分割してもよいと考えると精神的な負担が軽くなり
ます。
お勧めは内臓脂肪を減らすために、誰でもできる“歩くこと”を、おすすめします。
歩きましょう。
ではまた次回
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