Fender Japan ジャガー(JG66) ノイズ対応 | ギターいじりは楽しい!

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ジャンク安ギターのリペアとカスタマイズ、エフェクターなど、とにかくギターを楽しもうという日記です。

あけましておめでとうございます。

年明け最初はこちらのノイズ解消。

知人からの依頼品になります。

状況確認のため軽く試奏してみました。

ジャガーのコントロールは上のプリセットスイッチをオンにすると本来の位置にあるコントロールは無効になり、スイッチの横にあるボリューム、トーンが有効になってピックアップはフロントのみになります。

全体的に本来のノイズとは別の怪しげなノイズはあるのですが、プリセットをオフにした時のノイズが酷い。その後もう少し弾いてみたら多少ノイズがおさまったりする時もありなんだか安定しない。

ふとコントロールプレートに触れてみたら解消したり。

これアレだ。単にブリッジアースが断線気味な気がする。

バラしました。

キャビティ内には導電塗料が塗られていました。

このギターはハードテイルブリッジのようにボディとブリッジプレートでアースを挟み込んでブリッジにアースを通すのですが、予想通りこのケーブルの先が経年か金属疲労で折れてしまっていてブリッジにアースが通っていない状態でした。

ケーブルの先を切断して新たに被膜を剥いでブリッジで挟み込む。

このタイプのアース、いつも思うんですが、もう少し安定するようなパーツないんですかね?

 

一旦パーツ戻して確認。

ブリッジアースの問題は解消。

今度はプリセットをオフにした時の通常コントロールのノイズ。

これももう予測はしていて、ポットの接点不良かな。20年以上前のギターなのでそんなこともあります。

純正のポットは貧弱そうなものでしたし、本当は交換してしまいたいところなのですが、ここは一旦接点復活剤で対応し、一度オーナーさんに確認いただいて意向にあわせようと思います。

 

これでノイズ問題はとりあえず解消しましたので、サービスで全体のクリーニングもしておきました。

 

やっぱり気になるこのブリッジサドル。

ジャガーはショートスケールなので弦のテンションが弱いし、構造上、ブリッジからトレモロユニット(テールエンド)までの距離が長くて簡単に弦がズレるんですよね。変にいくつか溝切りされているサドルもデザイン欠陥としか言いようがないくらい。

これゆえのサウンドがあるというのもわからないではないですが。

やはりジャズマス、ジャガーのオーナーさん達には共通の悩みがあるみたいで、ムスタング用のブリッジに交換する人も少なくないのだとか。

こんなサドルに交換すればかなり弦落ちは解消するんじゃないかと思います。
(Amazonのリンク先に寸法表はなかったのですが、こちらに正式なサイズが掲載されていました。)

まぁ、この辺りもオーナーさんに一度レビューしていただいてからですね。

 

もう少し楽しめるかなと思いましたが、案外あっさり一次対応が終わってしまってちょっと残念(笑)

レビュー後少しパーツ交換などはあるかもしれませんが、一旦これでおしまい。