いよいよ最後の仕上げ作業、フレットの擦り合わせ。
以前も学生時代に使っていたバーニーのレスポールのフレットの擦り合わせをやりましたが、このギターも同じように全フレットの2、3弦の位置に弦の溝ができてしまっていますので、この溝の一番低い高さまでフレットを削って平らにする作業です。
写真の3フレットの様に黒いマジックでフレットを塗ってフレット専用のヤスリで削っていきます。
削っていくと2フレットの様に凹んだ部分が黒く残るので、これが概ねなくなる(平らになる)まで削ります。
少しだけ黒くなっている部分が残っていますが、擦り合わせでもう少し全体を削るので良しとします。
指板の保護のためマスキングして、
また全てのフレットを黒く塗って自作の擦り合わせ用ヤスリで状況を確認しながら少しずつすりすり。
低いフレットは黒いマーカーが残るのでこれが全フレットでなくなるまで擦ります。
擦り合わせがおわったら、#400、#1000、#2000とペーパーをかけて最終的にコンパウンドで仕上げます。
写真とっていませんでしたが、フレットの磨きが終わった後でマスキングテープを外し、指板をペーパーで整えオイルと蜜蝋を塗布し乾燥させています。
これでこのギターの復旧作業は終了。
ボリュームノブは手持ちのノブを色々試した結果、Epiphoneのレスポールモダンについていた純正のクリアノブがいい感じだったので採用しました。
ビフォーアフターの画像ものせておきますね。
写真だとあまり変わってないように見える(笑)
最後に今回行った修理内容をまとめると、
・ボディ交換(オリジナルボディの破損がひどいためヤフオクで調達)
・トレモロユニット整備(主に鯖取り)
・ペグ新品交換(全パーツをクロムに統一)
・ロックナット新品交換(キャップ紛失していたが全交換の方が安かった)
・ピックアップ新品交換(PU配列変更)
・ピックガード新品交換(PU配列変更)
・ポット、スイッチ等電装系パーツの新品交換と配線
・フレット擦り合わせ
・指板メンテナンス
・トラスロッド調整
になります。
全ての部品の破損や劣化が激しかったので、結果的にネックとトレモロユニット以外は新品交換になりましたが、完成後のサウンドが当初と同じような音になったのはなかなか感慨深かったです。
さて今回の総費用ですが、約12,000円になりました。
なるべくオリジナルの質は落とさずコストも抑えたかったので、パーツは厳選しました。
次回もまた思い出深い学生時代の使用ギター復旧第二段ということで、バーニーレスポールカスタムの復旧に取りかかっていこうと思っています。
既にフレットの擦り合わせは完了していますので、電装系の作業が主ですけどね。
ではまた。