今日は深夜に眠った。

毎日授業と実習準備、担任の仕事に追われながら過ごしている。

2月にコロナ感染して倒れる前に仕上げた論文がやっと採択になって安堵する。

今の願いは研究できる環境の大学に移りたい。また職場を変えたら、母は悲しむだろうけど。


GWに、学部の頃にお世話になった教授と想い出の街で昼飲みすることになった。

あれから17年以上経ち、世の中が大きく変わった。

あの頃の私は、社会人大学院の中のスパルタ教授ゼミに所属し、メンタルがボロボロになっていた。

2ヶ月に一度先生と会い、食事をしながらお酒を飲んで、先生に抱きしめられて、一緒に過ごす事があの時の生き甲斐だった。

あれほど人を好きになった事はなかった。



私の修士論文提出前に、先生は海外挙式をした。

私は先生が再婚するとわかっても、夫のもとに戻るつもりはなかった。

私には、先生以外にも付き合っている人が居た。そんな自分自身にも嫌気がしていた。


先生から別れを告げられた時、

消えたいと思った。

けれど、何を思ったか就職を選んだ。

海を渡った。


前の夫に対して申し訳ないと思った。

彼を本気で好きでもないのに結婚し、家事もろくにせず仕事と勉強に明け暮れた。

前の夫は、何もしなくても、私がただ居てくれればいいと言ってくれた。

レスであることを除けば、最高の夫だった。

彼と別れた以上、必ず上になりたい、仕事で結果を出したいと思って頑張った。

だが、躁鬱の波で感情をコントロールできなくなり上司に喧嘩をふっかけてしまったり、鬱の疲れで落ち込んで自己都合退職をしてしまう事を繰り返した。


けれど心のどこかに、私を捨てた先生を見返したいと思い、体調の良い時は休み返上で仕事をした。20年近く経ち、先生はバツ2になっていた。

私は分野は違うが先生と同じ職位になった。お会いしたら、どんな気持ちになるのだろう。

がっかりされないように、最近また体重計に乗り始めた。